シリーズ「霊の中に生きる」 No.10人の霊(10)⑩

シリーズ「霊の中に生きる」 No.10
人の霊(10)⑩

●聖書の最高の教えは『霊の中に生きる』ことです。

シリーズ「霊によって生きる」の第十回目です。

今回も「人の霊」について扱います。
今日はその10回目です。

人の霊(10) - 牧師の書斎

ベアハリート

●最後に使徒の働き3章の話を取り上げ、「イェシュアの御名」の権威について印象づけられたいと思います。


【新改訳2017】使徒の働き3章1~8節

1 ペテロとヨハネは、午後三時の祈りの時間に宮に上って行った。

2 すると、生まれつき足の不自由な人が運ばれて来た。この人は、宮に入る人たちから施しを求めるために、毎日「美しの門」と呼ばれる宮の門に置いてもらっていた。

3 彼は、ペテロとヨハネが宮に入ろうとするのを見て、施しを求めた。

4 ペテロは、ヨハネとともにその人を見つめて、「私たちを見なさい」と言った。

5 彼は何かもらえると期待して、二人に目を注いだ。

6 すると、ペテロは言った。「金銀は私にはない。しかし、私にあるものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」

7 そして彼の右手を取って立たせた。するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、

ナザレ人イエス、キリストの御名によって立て、歩め


8 躍り上がって立ち、歩き出した。そして、歩いたり飛び跳ねたりしながら、神を賛美しつつ二人と一緒に宮に入って行った。

この話は、物乞いをしていた足の不自由な一人の男(40歳)の話のように見えます。

しかしそうではありません。これはイスラエルの民を預言している話なのです。

「足の不自由な人」とその人が「40歳」(使徒4:22)であったことが、そのことを物語っています。

ペテロは彼に対して「ナザレのイエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」と命じます。

するとその男は「たちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、二人と一緒に宮に入って行った」のです。

この話は、やがて終わりの日に、イスラエルの残りの民が「恵みと嘆願の霊」によって主に立ち返り、メシア王国に入って行くという預言を啓示しています。

ペテロも「この人が治ってあなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの名による」ということを語っています。

この御名以外にはイスラエルは救われないことを語っています。

イスラエルの民が悔い改めて救われるという出来事は、エゼキエル書の「枯れた骨」の幻のように(37章)、復活中の復活を思わせるほどの出来事ですが、それは天の御座におられる「イェシュアの御名」によるのです。

枯れ骨の谷


このイェシュアの御名にこそ力があるのです。ですから、私たちはこのイェシュアの御名の権威を思い起こし、「シェーム・イェーシューア」(שֵׁם יֵשׁוּעַ)と呼び求めるべきです。

私たちはキリストとともに死に、キリストとともによみがえり、天におけるキリストとともに権威の立場に座している者だからです。

37:3 彼はわたしに言われた、「人の子よ、これらの骨は、生き返ることができるのか」。

わたしは答えた、「主なる神よ、あなたはご存じです」。

37:4 彼はまたわたしに言われた、

「これらの骨に預言して、言え。枯れた骨よ、主の言葉を聞け。

37:5 主なる神はこれらの骨にこう言われる、見よ、わたしはあなたがたのうちに息を入れて、あなたがたを生かす。

37:6 わたしはあなたがたの上に筋を与え、肉を生じさせ、皮でおおい、あなたがたのうちに息を与えて生かす。そこであなたがたはわたしが主であることを悟る」。

エゼキエル書37章3〜6節

アーメン

三一の神は私たちの霊とともにあります。


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