日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ 。新シリーズ『神の御住まい(幕屋)に在る神のご計画』②
日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ 。
新シリーズ『神の御住まい(幕屋)に在る神のご計画』②
『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。その最初の選びがイスラエル民族にありました』。
前回から新シリーズに入っています。
神に出会い神の力に加持されたカリスマ的指導者、神の人、モーセの秘密力こそホレブの山での神と顔と顔を合わせての出会いの経験でした。
後に出エジプトしたイスラエルの民はこのモーセを指導者として40年間の荒野生活を通ってきたことは前回のシリーズで学びました。
このイスラエルを導くモーセが常に神と顔と顔を合わせて交わっていた霊的な磁場が幕屋の中の最奥部(神の至聖所)にてでした。
今回もこの『幕屋』の学びです。
幕屋(聖所)建造の目的
【聖書箇所】出エジプト記25章8節
“人を探し求める神”
“人とともに住む神”
エデンの園において、神である主は人と交わるために園を歩き回られていました。
アダムとエバが罪を犯した後、主の御顔を避けて園の木の間に身を隠しますが、神である主は人に呼びかけて仰せられました。
「あなたは、どこにいるのか。」と。
神である主はどこまでも人を探し求められる方です。
そして共に住むことを願っておられるのです。
この方がご自分の民をエジプトから救い出したのは、彼らと共に住むためでした。
そのために、主はモーセに神の御住まいである「聖所」、つまり「幕屋」を建造することを命じられたのです。
幕屋の全体像
(上の配置図は正確です。特に、東側の掛け幕と柱の数に注目のこと。)
幕屋建造の目的
וְעָשׂוּ לִי מִקְדָּשׁ וְשָׁכַנְתִּי בְּתֹוכָם׃
【新改訳2017】
出エジプト記 25章8 節
彼らにわたしのための聖所を造らせよ。そうすれば、わたしは彼らのただ中に住む。
【新改訳改訂第3版】
彼らがわたしのために聖所を造るなら、わたしは彼らの中に住む。
【新共同訳】
わたしのための聖なる所を彼らに造らせなさい。わたしは彼らの中に住むであろう。
【口語訳】
また、彼らにわたしのために聖所を造らせなさい。わたしが彼らのうちに住むためである。
【岩波訳】
こうして彼らに、わたしのために聖所を作らせなさい。そうすれば、わたしは彼らの只中に宿るであろう。
【回復訳】
彼らにわたしのために聖なる所を造らせなさい。それは、わたしが彼らの中に住むためである。
聖所の建造の目的は、神ご自身が神の民のただ中に住みたいと先取的に願われたことによるものです。
この「内住」は聖書全体においてきわめて重要な思想です。
天地創造の前からあらかじめ神がもっておられたご計画は、まさに神が人とともに住むということでした。
これが神の永遠のヴィジョンであり、神の目的です。
神の贖いはまさにこの目的のために備えられたものです。
「贖い」と「内住」は、「イェシュア」(יְשׁוּעַ)と「インマヌエル」(עִמָּנוּאֵל)というメシアの二つの名前にも啓示されています。
従って、幕屋はメシア(キリスト)の啓示そのものです。
神と人とがともに住むという「新しいエルサレム」(ヨハネの黙示録21章)の秘密は、モーセの幕屋の中にあるのです。
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