日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ、シリーズ『神の御住まい(幕屋)』4. 門、入口、垂れ幕(「わたしは門です」③

日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ、

シリーズ『神の御住まい(幕屋)』

4. 門、入口、垂れ幕(「わたしは門です」③

『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。その最初の選びがイスラエル民族にありました』。

神に出会い神の力に加持されたカリスマ的指導者、神の人、モーセの秘密力こそホレブの山での神と顔と顔を合わせての出会いの経験でした。

後に出エジプトしたイスラエルの民はこのモーセを指導者として40年間の荒野生活を通ってきたことはこれまでで学びました。

このイスラエルを導くモーセが常に神と顔と顔を合わせて交わっていた霊的な磁場が幕屋の中の最奥部(神の至聖所)です。

幕屋の学びを続けて参ります。

門、入口、垂れ幕(「わたしは門です」) - 牧師の書斎 ③

(3) 色の象徴的意味

幕はいずれも「亜麻布」を下地として、その上に他の三つの色の撚り糸が織り込まれています。四つの色はイェシュアのご性質を象徴しています。

①「青色」

青は果てしなく広がる天の色で、イェシュアが「肉において現われた神」であることを示し、かつ、神の恵みとまことを象徴しています。

祭司の着る「聖なる装束」には「金色、青色、紫色、緋色」が使われます(出28:6, 15/39:2, 5, 8)。特に、「金色と青色」とは切り離させない関係にあります。たとえば、

①幕屋をおおう一番内側の幕には、金の留め金が青いひもに通され、その留め金で幕をつなぎ合わせています(出26:4, 6)。

②大祭司の着るエポデが胸当てからずり落ちないように、金の輪に通された青いひもでしっかりと結び付けられています。

③聖所の中に置かれた純金で作られた聖なる用具は、移動の際、契約の箱を覗いてすべて青い布でおおわれました(民数記4:7~12)。

「金色」が御子イェシュアの栄光、永遠性を表すとすれば、「青色」は主の愛と恵みといった神のご性質を表していると言えます。

天の青の美しさは、イェシュアが地上での歩みの中で豊かに表されています。

天的な色、また神の恵み深いご性質の象徴である「青色」は、着物のすそのふさに付けられたひもの色です。

青いひものついた服装は、神の民が歩くとき、彼らが神のものとされていることを思い起こさせました。

しかし、パリサイ人はこのひもの本来の目的を忘れ、自分たちが神の律法を堅く守っていることを称賛されたいがために、青いひもを長くしました。

それは人目をひくためであり、世から聖別されているという評判を得るために着飾ったのです。

反対に、信仰によってイェシュアの着物のふさに触れた長血の女は、たちどころにしてきよめられています。

②「紫色」

青と緋は対照的な色です。

幕屋の織物で青色と緋色が隣接して並べられることはありません。

二つの強烈な対照性のためです。青色と緋色を混合したのが紫色です。

それはイェシュアが「神であり、人である」ことを象徴しています。

つまりイェシュアは、神と人がともにある「インマヌエル」という不思議な存在を象徴しています。

天の門、ここに在り


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