日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ 。シリーズ『出エジプト記』に読む神のご計画 14. 敵からの防衛の保障②


日本の残されし民より未来の全人類
(選ばれし民)へ 。

シリーズ『出エジプト記』に読む神のご計画 

14. 敵からの防衛の保障②

敵からの防衛の保障 - 牧師の書斎

『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。その最初の選びがイスラエル民族にありました』。

今回は『14. 敵からの防衛の保障②』について
学んでいきます。

【聖書箇所】出エジプト記17章8節~16節


  • ここでの瞑想は、14節~17節を取り上げてみたいと思います。

17:14

主はモーセに言われた、「これを書物にしるして記念とし、それをヨシュアの耳に入れなさい。わたしは天が下からアマレクの記憶を完全に消し去るであろう」。


17:15

モーセは一つの祭壇を築いてその名を「主はわが旗」と呼んだ。


17:16

そしてモーセは言った、「主の旗にむかって手を上げる、主は世々アマレクと戦われる」。

出エジプト記17章14〜16節

1. ヨシュアの耳に置くべきこととは

14節にはこうあります。

【新改訳】
主はモーセに仰せられた。「このことを記録として、書き物に書きしるし、ヨシュアに読んで聞かせよ。わたしはアマレクの記憶を天の下から完全に消し去ってしまう。」


【新共同訳】
主はモーセに言われた。「このことを文書に書き記して記念とし、また、ヨシュアに読み聞かせよ。『わたしは、アマレクの記憶を天の下から完全にぬぐい去る』と。」
【フランシスコ会訳】
ヤーウェはモーセに言われた。「記念としてこの事を書きしるし、くり返しヨシュアに言い聞かせよ。わたしはアマレクの記憶を天の下から消滅させる。」と。」


「ヨシュアに読んで聞かせる」とは、原文では「ヨシュアの耳に置く」とあります。

これは「しっかりと耳に入れておく」という意味です。

つまり重要な事柄だからだという含みがあります。なにをしっかりと耳に入れておくのかといえば、それは「このこと」です。

「このこと」とは、次に述べられていることで、「わたしはアマレクの記憶を天の下から完全に消し去ってしまう。」ということです。

しかし実際、アマレクとの戦いはこれからもなんども続きます。アマレクが完全に消し去られるのは、ダビデの時代になってからのことです。

それまでは何度も、くり返して戦わざるを得ない敵なのです。

その証拠に、ここでは「完全に消し去る」と訳される動詞は未完了形です。

ですから、戦いはこれからも続くけれども、やがては消し去られる敵であることを、ヨシュアにくり返して聞かせるようにと励ましておられるのです。

似たような表現をイエスが弟子たちに語るときに使っています。

ルカの9章44節にはこうあります。「このことばを、しっかりと耳に入れておきなさい。人の子は、いまに人々の手に渡されます」と。

ここでも「耳に入れる」とは「耳に置く」ことです。つまり、非常に重要なこととして、注意して聞き、かつ記憶することを意味しています。

しかし残念ながら、弟子たちはこのイエスのことばを理解することができませんでした。

イエスは弟子たちにここで、やがてあなたがたもわたしと同様に、苦しみを受け、迫害されることになると警告し、かつ、三日目に甦るということで励ましておられるのです。

栄光の前には必ず苦しみを通らなければならないということをイエスは弟子たちの耳に置こうとされたのです。

十字架なければ栄光なし!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?