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技術士施工計画選択H26Ⅱ1 軟弱地盤の動態観測


  • 測定項目

    • 前段

      • 軟弱地盤では、盛土の進捗により地盤が沈下する可能性がある他、側方流動やすべり破壊等が生じるおそれもある。近接する構造物に対して影響を与える可能性があることから、それらを考慮した設計に加え、施工中は動態観測を行い、安全性や品質を確認する必要がある。

    • 全沈下量

      • 沈下板を自動追尾・自動視準トータルステーションにより動態観測し、時間経過とともに地盤沈下がどのように推移したかを管理する。

      • 盛土高および時間の経過により、沈下は進んでいくが、土質試験の結果から得られる予測値に対して、動態観測を行うことで、予定通りの施工を継続してよいのか、判断材料となる。

    • 周辺地盤の変位量

      • 地表面変位杭と自動追尾・自動視準トータルステーションにより動態観測する。

      • 盛土高および時間の経過により、周辺地盤の変位量を観測し、沈下や隆起のほか側方流動を把握する。

      • 前回観測値との比較により、変位量の他、水平変位速度を把握する

      • 予測値に対して、動態観測を行うことで、予定通りの施工を継続してよいのか、判断材料となる。矢板による縁切りを行う対策も考えられる。

    • 間隙水圧

      • 間隙水圧計を用いて、間隙水圧を測定する。

      • 盛土高と間隙水圧の変化を把握し、圧密の効果や収束状況を確認する。


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