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ひらめき☆マンガ教室 第6期 課題2 ネームの感想

だいぶ遅れましたが、課題2のネーム感想をまとめました。
一応何かの参考までに前回の感想記事を貼っておきます。

はじめに


今回は感想の前にあーだこーだと書かず、スッといきなり感想といきたいところですが、軽く説明。
この記事をアップするタイミングで、課題2完成稿が既に投稿されてたりもしていますが、この感想はネームに対しての感想となっていますので、完成稿への感想とは別ものになります。実際、これ書いてる途中で完成稿読んじゃったりもしてるんですが、読んで印象が変わった作品もあります。ですが、以下の感想は完成稿のものとは切り分けて書いてるので、今更感があることが書いてあってもそのあたりはご容赦いただきたい。書くのが遅かった僕がとにかく悪いです。

各作品は以下のURL参照です。
前回は作品ページのURLをそれぞれ全部載せてたのですが、今回はそうしてません。かえって読みにくくなっていたらすみません。
(もし、課題作品よりもこの感想を先に読んだという方がいらっしゃいましたら、まず以下のURLから読んでみてください)

なお、感想は以前私がTwitterで書いた感想をベースに少し手を加えて書き足したものとなっています。(元のツイートはツリーにしてないし、まとめてもないのでここには貼れませんが……)
文章が多少変わってても、それぞれの作品に対する感想の温度感は変わってないはずです。
文量に関しては前回と変わらず短めですが、前述の感想ツイートから書き足しているので少し増えてます。
そうした理由としては、前回からの反省がありまして……(そのへんは後述)

感想

形井中へい「胸センサー」

シンプルな設定のシンプルな構成の話ゆえに、キャラの感情がすっと理解できるようになっており、さらっと面白く読みました。
レーザー漏れてる表情が好きです。良い絵だと思いました。私は男性なので共感するとしたら男性側ですが、後ろめたさとともに共感できました。
迂闊なことは書けないですが、いろんな意味であるあるな話だなと。

明青りんご(あおりんご)「鬼山さんは厳しい。」

鬼山さんが目立つようにコマ割りだったりキャラを描く位置などが工夫されていたりして、コンパクトな話でしっかり鬼山さんの魅力が伝わってきました。オチもよかったです。
でも、最後の最後は怒られてる主人公で終わらせるよりかは鬼山さんの良いところというか、厳しいだけじゃないオチの方が読後感がいいのではないかなあと個人的には思ったりします。

アキオ「告白」

自分勝手な不気味な相手にも事情はあるのだということを描いた作品ではあると思うのですが、やっぱりラストの「恋人になりましょ」は
読んでいて飛躍があるなあと感じます。デートしてみようとか、友達付き合いからはじめよう、でも十分前向きな終わり方ではないかなと思います。
あと、山田君の事情はわかったのですが主人公側の感情が正直よくわからないという印象がありますね……。

赤い氷「マンコーの叫び」

僕の記憶が確かなら、検閲が入る前のアレはなかなかインパクトありましたね……。というか、全体的に画面のインパクトがすごく、恐怖の対象が明確なので、エグみがすごいですね。
正直、この突き抜けっぷりは好きですし、人を恐れてない感じも好きなのですが、やっぱ上手く肯定するのが難しいなと思います。迂闊に「いいぞ、もっとやれ」とは言えないですし。

阿山カンフー「にくのカンヅメ」

これ、本当はスキマが好きで気になって仕方ない男の話かと思ってしまったんですが、そこらへんどうなのかちょっと僕はわからなかったですね。
最後は何かの凄みがある気もしますが、どういうことなのだろう。やっぱりスキマが好きだから飾ったのかなあ。
花はスキマの隣にある花屋で買ったのだろうなあ、というのは想像できましたけど。

ばやし あきや「布団は魔境」

キャラの掛け合いが少しずれてるシュールなギャグとして読めるのですが、僕は読んでてちょっとずれが行き過ぎな感じがしました。笑いどころで、これはどういうことなんだろうと少し考えて読んでしまうような感じです。コマ割りとかも大きく割ったりしてて工夫があると思うのですが、前述の話のずれによって、読んでてちょっと引っかかりを感じてしまってます。僕が上手く読めてないだけかもしれないですが……。

深田えいひれ「負け戦」

ネームの感想としては社長のおじさんのキャラがすごい目立っててアイドル二人の存在感が薄いかな?と思いました。ただ、6ページ目の上段コマとかはベタな演出で、こういうのがいいですよね。
あとは最後にアイドル二人が何かすごいことをやらかす具体的な描写があれば綺麗にオチがつくようになったのでは、と思いました。そこ書いて欲しかった~!

ぼんち。「人の振り見てなんとやら。」

おじさんキモい描写は読んでてすっと感情が入っていきました。メイド側がキモがるモノローグが多いのがちょっとキツい印象あるなあと思いましたが、強烈具合と言葉を畳みかけていくリズムはバッチリと思いましたし、実際そこが面白さだなあと感じます。

中山 墾「飴屋ちゃんのイライラキャンディライフ」

感情的な二人を対決させて感情的にならない方が勝つわかりすい展開で満足感高いです。飴屋ちゃんもわかりやすいキャラ設定ですし、上司もわかりやすく悪役っぽいのが良いと思いました。
不満ではないですが、もうちょっとページ数多めでみたいタイプの話だとも思いました。

ひむか「くるっと回ってまた一緒」

面白かったです。会話(コマ、フキダシ)のテンポ感がよく、行間でキャラの感情がしっかり描かれているように思えたので、短くともいい気分になれる満足感の高い作品でした。
あと、4人のキャラデザインが良くて、1ページ目からどういう性格してそうとか、どういう関係性があるのかが想像できますよね。

ほりい泉「捨て」

良い作品でした。日常的な「捨てる」行為から母を捨てかけるところまでが地続きになっているのをモノローグで韻を踏むことで上手く表現されていると感じました。物語のはじめから終わりまでさらっと流れていくようで、かなり効果的な演出になっていると思います。

あい乙いなびこ「ポルノ映画の初野(ういの)くん」

初野くんと烏有さん二人を中心にして話を展開させた方がまとまりがあってよかったのでは~と思います。正直、主人公以外だと誰が話の中心なのかがぼやけている印象がありました。
ただ、いなびこさんはすごい挑戦を感じるというか、5ページ目とかもそうですけど、コマの大きさとコマ割り人物の配置等が上手く調整されている感じがあって読みやすかったです。完成稿や次回課題に勝手に期待します!

やながわけんじ「トイレの片岡さん」

面白かったです。とにかく片岡さんが良いキャラだ!と思いました。現実にありそうな嫌なエピソードを使って、最終的にちょっと好感を持てるいい塩梅のキャラに変換していて見事と思いました。作品全体として片岡さんを魅せる構成になってるのが良かったです。このオチも好きです。

桐山「君とセックスがしたい」

確かに詰め込み感はあるんですが、話の展開が綺麗に4等分にされてますし、リズム的にも読みやすいのではと思いました。 神園さん、めっちゃ詰め込んで説明してくれますが、こういうキャラは全然ありですね。眼がいろいろ書きわけされてたのもキャラが魅力的に写るのでgoodと思います。

mangatime007「ご機嫌いかがですか 敬丘 千鶴さま」

正直、この短さだと結局どういう話なんだろうと考えて読んでしまいます。もうちょい長めで話の展開が欲しかった……!
あとは、主人公が大恥をかく因果応報的なオチがベタだけど欲しかったですね。でも、4ページ目の突拍子もないコマのリズムにちょっと笑いました。

七井一汐(なないつ)「スタバのOLトーク」

こういうネット上のあるあるの嫌な話って結構共感しやすい題材ですし、実際共感したんですが、個人的に特定と粛清怖っ!と思いましたね。いや、僕に後ろめたいことがあるからとかではないです。本当です。
あと、こういう嫌なやつはこの程度ではなかなかめげない気もします。
最初の方で注釈が必要だとちょっと読みづらい?とも感じました。

藍銅 ツバメ(らんどうつばめ)「お狐サマが解釈ちがい」

キャラの掛け合いが小気味よくて読んでて楽しいです。ですが、作品の中心であるはずの、のじゃロリ狐が基本的にツッコミにまわってしまってるのがキャラの魅力という点で惜しい気もします。キャラが濃いはずの方が相方のツッコミに回る漫才みたいでこれはこれで面白いんですけど、好みの問題ですかねえ。

くまのぶ「完璧な男」

嫌な奴が嫌な奴そのままで終わってしまったので、後味悪ぅ~と思いました。嫌な奴が主人公と主張をぶつけ合うシーンとか何かわかりやすい対立構造とかがあればもっとわかりやすいのかな?と思ったりもしました。矢井田が話の中心なんですけど、物語の全体の印象としてはぼやけてるような感じがあったので。

大須賀健「素直に笑えばいいのに」

ど、どういう話?と読んでて動揺しまくりでしたが面白かったです。ふにゃんとした可愛さを、その裏側の事情まで肯定してあげたくなります。
目元を「にょーーん」と引っ張る設定はインパクトがありますし、なるほど、これはいいキャラだ!と思わず膝を打つ感じが自分の中でありました。
後半の展開はびっくりではあったんですが、キャラの設定を説明するうえでは特に違和感とかはなかったですね。

藤原 ハル「きらいなあのこ」

主人公のモノローグが多いですが、それでもキャラの表情やアクションが印象的でさらっと読めつ感じがします。
コマ割りが良くて、具体的には扉絵、10ページ、12ページの大ゴマが良いです。ベタなタイプの話ですけど、こういう絵があるとハリが出る感じあって良いなと思いました。

高月晃太「部活だから」

最初虫の話かと思いきや二人の関係性の話だとわかって、なるほど良い話だとは思ったんですが、前半ゲジゲジに焦点が当たりすぎてるせいか、僕の場合は理解まで時間がかかってしまいましたし、9ページあたりで先輩がゲジゲジ苦手なのがよくわからなかったです。シチュエーションがよかったのでもうちょいシンプルな話で読みたいですね。

東京ニトロ「ミイラ対巨大ゴキブリ(船橋編)」

巨大ゴキブリ描写を多くしてIK〇Aとか、ら〇ぽーととか高速道路とかぶっ壊してほしかったですね、という船橋在住民の感想です。まあそれはどうでもいいとして、ミイラ特有のスキル披露→怪獣(G)出現!→いざバトル!みたいな話かとタイトルで思ったんですが、そういう話ではない……?
いや、そういう話なのかもしれないですけどミイラの活躍をもっと見たかったです。

たにかわつかさ「たえろっ!富永先生」

小崎くんがいい具合に小憎らしくていいですねえ。ちょっとお色気感?があって変な性癖がある先生もベタな設定で良いです。この二人はお互いに翻弄しあってほしい。
コマ割り的には、一番の見せ場で見開きになってたので「おおっ」と思いました。
物語の締め方としては意外と無職にならなかったってオチの方が穏当で綺麗な気がしますが、どうだろう……。

ヤギワタル「のろまな占い師」

読んですぐ理解できるような題材で面白いなあと思って読みました。会話についても、なんかああいうのありそうですし。ただ、設定はちょっと疑問で、一般人がAI水晶を持って日常的に使ってるならAI水晶占い師よりもタロットの方が逆に需要が出そうなものですけど、どうなんでしょう。うーむ。
あとは僕の個人的好みになっちゃいますが、物語を通して何か主人公の成長はあってほしかったなと思います。

ねりけし「しいたけぐらし」

しいたけの原木にキャラを与えた時点で良きです。いろんな表情があるキャラになってて楽しいじゃないですか!生えたしいたけのキャラも可愛い感じですし。
(というか、普通のしいたけがプルンとしてる感じでカワイイ)
嫌いなものをキャラにして可愛さで克服、素晴らしい。
これTwitterにありそうなマンガと思いました。バズりの可能性、あるのでは。

ヤマオカ兄弟「クズの惑星」

ドタバタのスラップスティックSFの雰囲気があって面白かったです。
なにより作品のノリに合った軽快な感じでリズムが最初から最後まであって全体的に読みやすく思いました。
作品のテンションの割に宇宙人造形がリアル寄り過ぎでは、と思ったりしましたが、些末な問題ですね。

四日街「くだらないこと」

怒鳴り声のインパクトの演出が上手くできてるのが良かったと思いました。。嫌な感じが伝わってきました。
ただ、もうちょっとページ数があれエピソードを分解して印象を補強できたと思うので惜しく思います。これは嫌な話だけではない、イイ話でもあると思うので、最後のコマに行きつくまでのいろいろな展開だったり主人公の心情だったりが見たかったですね。


感想の反省とか

※ここからは感想じゃないです!!

課題1の感想を書いたあと、本当にひと言の感想だけじゃ意図やニュアンスが伝わらないし、自分としても上手く感想書けないよなと思い、悩みました。ツイートもそうですけど、文章が短いと何か言い切るような内容になってしまうし、誤解も多いと思います。短くわかりやすく意図がはっきり伝わるのは理想かもしれませんが、僕にはそれはできないですし、そもそも「短く感想書くこと」がこの感想の目的ではなかった。なのに、課題1のネーム感想は短くすることだけに変にこだわっていて、それぞれの感想が僕が当初考えていたものとは違うものになっており、結果的に雑な印象の感想になっていたと思います。読んでもらった人に申し訳ない。それでモヤモヤしてました。
そういうわけなので、今回は文量増やしました。ちょっとだけですが。結果そのほうが書きやすかったですね。でもまだ雑な感じはあると思うので、そのへんは僕の技術の問題ですかね……。
あと、書くのが遅かったことですが、これは言い訳のしようもなく、エンジンがかかるのが遅かったせいですね。やる気のエンジンは止めちゃいけないです。エンジンかけた状態で課題1完成稿の感想も書きあげます(そっちはそっちで悩んでますが)
あと次回感想からは作品読んだらまずツイートしようかなと思います。短めの感想は嫌だみたいに書いたばっかですが、作者の方々や他の感想書いてる方をTwitterとかで眺めてて、早いレスポンスはそれはそれで大事だなと思ったので。
他にもいろいろ反省してることはあるんですが、ここで書いても仕方ないので以上です。完全に蛇足な文章でしたね。失礼しました。

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