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確定申告まわりのことば整理

ことしも確定申告が終わりました。

確定申告、難しくないですか?
日本の最高学府を出た俺でも難しいんだから、わからない人多いんじゃ…

なぜこれが義務教育に入っていないのか…。細かい計算はできなくてもいいけど、概念だけでも。
きっと多くの方は、最初に入った会社で「年末調整の依頼」が来たときに初めて、存在を認知するのでしょう。

今年は転職があったり、暗号資産があったり、副業STOPで事業所得ゼロの個人事業主だったりしたので…かなり苦労しました。
来年、思い出すためのメモ(文語調)を残しておきます。

なお、私は専門家ではないですし…この記事は概要だけおさえるためのもので、「厳密には違う!!!」と言われても困ってしまいます。
でも、重大な勘違いをしていたら是非教えて下さい!


【定義】確定申告 ≒ 所得税を払う仕組み

  • 日本に住んでいる人は、日本に税金をおさめる義務がある

  • 税金にはいろいろある

  • たとえば車を持っていれば自動車税がかかる。毎年の特定のタイミングで請求書が届く。

  • たとえば所得(収入-経費)を得るならば所得税がかかる。つまり普通に働いているなら所得税がかかる。毎年の特定のタイミングで、所得を申告しなければいけない。このイベントを確定申告と呼ぶ。

確定申告では所得税以外にも申告するものがあるが、普通のサラリーマンであれば所得税のみだと思って良い。

【基本】所得税は「所得-控除」から計算

年内に得た全ての所得から、税金の金額が決まる。
所得には例えば下記のような種類がある

  • 給与所得

  • 事業所得

  • …(不動産や株で得た取得、譲渡など)

なお、所得がそのまま計算されるのではなく、「控除」の分はマイナスしてから計算される。控除はたとえば次のようなもの

  • 基礎控除 (全員にかかる控除)

  • 寄付金控除 (ふるさと納税)

  • 医療費控除

  • 扶養控除

  • 生命保険控除

  • 地震保険控除

つまり確定申告というのは
「所得はこうでした!控除はこれです!だから所得税は何円です!」
というのを申告すること。

(そしてその後、請求書が届いて納税する)

…これが基本ルールなのだが、こんなもの、日本人全員がやるのは大変。税務署も確認しきれない。なので、特別ルールがたくさんある。


特別ルール

給与所得の特別ルール

  • 給与については、会社が従業員に支払う前に税金分を天引きしてから振り込むことになっている。この仕組みのことを「源泉徴収」と呼ぶ。

  • なのだが、月々の源泉徴収は雑な計算になっていて厳密でない。これを調整するため、毎年12月に「年末調整」ということをする必要がある。

この年末調整で、なぜかついでに「生命保険控除」「扶養控除」のような"メインどころの控除"も、一緒に計算できる

これにより、一般のサラリーマンは 「源泉徴収+年末調整」 ですべての所得税を払い終わることになる。
そういう人は、確定申告が不要になる。やってもいいけど意味ない。

また、会社は 「所得税の給与所得ぶん」だけでなく「住民税」も天引きして代わりに払ってくれるのでこれも図に入れ込んでみる。
(「特別徴収」という名前のルール。普通徴収と特別徴収があるが、ふつうの人は特別徴収である というわかりづらさ…)

現時点でこんな感じ

事業所得の特別ルール

事業所得がある場合は、単に数字を書くだけでなく、「決算書」を作って、これも確定申告のタイミングで(?)申告する必要がある。(自信なし…。決算期は事業所によって違うのはどう吸収するのだろう)

このとき、方法を「青色申告」と「白色申告」から選べる。青色申告は細かく書かなければならないが、最大65万円が事業所得から控除されるなどのメリットがある。

納税の特別ルール

ふるさと納税では「ワンストップ特例制度」を使うことで、確定申告せずに控除を受けられる。

一般のサラリーマンに確定申告をさせなくていいようにして、もっとふるさと納税を使ってほしい!ということだと思う。

その他の特別ルール

たくさんあるんだが…

  • 「○○が○円以下であれば申告しなくていい」というものは結構な人に引っかかる。基礎控除が48万円なので、収入が48万円以下なら所得税は絶対にゼロ→申告しなくていい とか。

  • 暗号資産を日本円に戻した場合、利益分を計算する。とはいえ何度も買って何度も売っているので、利益とは?となる。→「移動平均法」などを使って計算することになる。

  • 医療費控除については、世帯の全員分を合算して良い。給料の高い人の確定申告に合算すると一番安くなることが多い。(なお、これは医療費控除のみ。ふるさと納税とかがある場合は一人ずつやらなきゃだめ。俺はこれを勘違いしていて、数年間は控除無しでただただ寄付してしまった)

あと…今年一番ハマったのは「転職した場合、前職の源泉徴収は現職の源泉徴収票に含まれているのかどうか」どうやら含まれているっぽい。


ここまでをまとめると

こんな感じ。

あ…決算書は「支払う」じゃねえな…まあいいか

普通のサラリーマンは源泉徴収+年末調整で事足りる。
が、医療費控除やふるさと納税があった場合は、確定申告をすると「控除のぶん多く払っていた税金が帰ってくる」ということになる。

マイナポータル連携

マイナンバーカードの基幹システム「マイナポータル」を使うと、マイナンバーカードが持っている医療費控除や寄付金控除、ふるさと納税などのデータを確定申告時に連携できるので、入力する手間が省ける。
また、紙ベースだと数年間保管しなければならないが、その必要もない。

期待していたんだが、エラーが出て使えなかった…。mac(非推奨端末)だったからなのか、他に要因があるのか。


おわりに

確定申告、調べても文字ばっかりで意味不明だったんですよね。
図にすることで「完全に理解した」って気分になりました。
だれかの役に立てば幸いですが、シロウトなんで、細かいことはちゃんと調べてね。

ではでは。

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