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「感動過剰摂取」2020年12月18日の日記

・なんか今日は寝てる時ちょくちょく目が覚めたりしてたので断片的な夢しか見なかったな。あ、でも3時半くらいに昼寝した時は30分しか寝てないんだけれど、30分では収まりきらないスケールの夢を見た、気がする。あんま覚えてない。なんか長ぇ夢だったなあって思っただけだから。

・今日はさくっと午前中に仕事が終わったので、ずっと本を読んでいた。盤上の向日葵の下巻をまず読んだ。ネタバレになるかもしれないからここからは本当にしばらく気をつけて読んでね。

・大丈夫???

・内容についての感想書くよ???いい????

・かきまーーーす

・盤上の向日葵は、将棋の駒を抱いた状態で発見された身元不明の遺体が山中から発見された事件を中心に描かれた、上条桂介という人間の物語だった。

・小説は大きく2つの物語で構成されており、過去パートと現在パートで分けられている。現在事件を追う2人の刑事を描いたものと、上条桂介の過去から現在までを描いたものとだ。

・事件の肝となるのは遺体が抱いていた将棋の駒で、希少価値が高く7つしか存在しないというものだった。その持ち主を辿って事件の真相にたどり着こうというのが現在パートの主な流れである。

・過去パートでは、上条桂介という将棋において類まれな才能を持つ人間の、家庭環境に問題があった少年期や、己の運命を決定づける青年期の出会いや決意などが描かれている。

・将棋を題材にしたあまりにも重厚な人間ドラマで、読み終わった途端上条桂介の切なくも満たされた人生にしばらく思いを馳せていた。

・ぜひ読んでくれ!解説文はなんと、羽生善治九段が書いているぞ!!!

・盤上の向日葵を読んだあと、活字欲が爆発したので次に私が大好きな作家の1人である知念実希人さんの「崩れる脳を抱きしめて」を読んだ。

・終末医療を題材にした恋愛ミステリーで、脳に腫瘍を抱えた女性と、研修医として赴任した男性の、なんかもうめちゃめちゃいいやつである。

・普段私はあまり登場人物に感情移入をしたりしないんだけれど、今回ばかりは移入しちゃった。

・ちょいとネタバレになるんだけれど、研修医がその研修期間を終えて病院を去り、しばらくしてから担当していてなおかつ恋をしていた女性が亡くなったと報せを受ける。

・直接研修していた病院に赴き話を聞こうとすると、研修医が言うような患者は元よりいなかったと言われる。研修医は、以前より仕事や勉強のやりすぎにより精神が不安定だった。そのため妄想の患者を院内に作り出していたのだと、院長に言われる。看護師も同じことを言い、自分が書いたはずのカルテさえも存在しなかった。

・ここを読んで私はめちゃめちゃ絶望感に襲われた。研修医はその患者によって、かねてより苛まれていた自らの過去を解決できたのに、よりによってその患者はいなかったと、自分が異常をきたしていたのだと言われる。愛した女性などこの世に元々いなかったのだと。そんな辛いことは無い。

・その後なんやかんや色々あって、最終めちゃくちゃ気持ちよく幸せな気持ちで終わるんだけれど。

・それは自分の目で確かめてくれ!!!!

・やっぱ知念実希人さんのやつは間違いねえわ。ずっとずっとずっと何度も何度も騙されながら読み進めてたもん。

・これは今日冷凍庫の霜取りしてたら取れたでっけえウルヴァリンの爪みてえな氷。白背景で氷を撮ったら分かりづらくなることがわかった。

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