食品スーパーのおじいちゃん

以前の記事で、僕は現在飲食店で働いている
ということを書かせていただきました。

その記事はこちらです。
👇


それより前は、
食品スーパーの品出しバイトをしていました。


今回お話しするのは、
そこで働いていたとある方とのことです。


タイトルにある通り、
その方はおじいちゃんです。
(祖父ではなく、客観的な意味でのおじいちゃんです。)

ここでは、そのおじいちゃんを、
Sさんと表記します。


僕が、Sさんと話したのは品出しバイトを始めて2回目の出勤日でした。


初対面から非常に物腰柔らかい方で、
何も知らない僕に対して、
丁寧に指導してくれたことを覚えています。


そんな中、軽い感じでこんな話をしてくれました。

以下、会話文形式で書いていきます。


Sさん:君は今、いくつくらい?

僕:今は、大学生です。

Sさん:そっか、そっか若いね~。じゃあさ、僕は何歳くらいに見える?
*Sさんは、黒髪で声もハキハキしており、非常に健脚で、若々しい見た目でした

僕:そうですね、、、
(1分くらい考えて)50代くらいですか?

Sさん:実はね、僕は今80代なんだよ(笑)。

僕:えぇ? 全然そうは、見えないです。

Sさん:ありがとう。そう言ってもらえるのは嬉しいよ。
でもね、これには秘訣があるんだよ。

僕:秘訣って何ですか?

Sさん:常に笑顔でいることだよ。
僕は、太平洋戦争をやっていた時代を生きていてね、
日本が滅茶苦茶になるのも、
そして、そこから復興していくのもずっと見てきていたんだ。

それで今日まで生きているんだけど、
ずっと意識していたことがあってね、
それが苦しくても、笑顔でいることなんだ。

そのおかげで今日まで元気でいられているし、
今、君が言ったように若々しくいられているんだ。

現在も大変だけど(コロナウイルスが流行している真っ最中の頃です、生活インフラのため、自粛中もできる限り営業していました)、
その中でも笑顔でいることは、忘れないでおくといいよ。


ここで終わります。


Sさんは、戦時中を生きており、
禍中の地獄を味わった方でした。

そして、焼け野原から復興して、
当時まで元気で生きていたのです。

そんな人が言うのですから、
重みが違いました。

同じことを、
生まれてから今日まで、
特に苦労してこなかった平凡な大学生(僕のことです)が言っても、
中身のない、薄っぺらいものになっているでしょう。

ですので、
「普通に聞いたら、戯言だとしか思えないのに、
なんか心にしみた。」
と驚いたことを覚えています。


また、当時は、
コロナウイルスが世間を騒がせていた時期でもあり、
世間には終末感が漂っていました。

そんな中で、
このような話を聞けたことは、
非常に有意義なものであったと思います。



最近は、国際情勢をはじめ、
映画でも戦争関連のものが多い、と感じています。

そんなこともあって、
今回こうして、記事にさせていただきました。


今日はこれで終わります。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?