食品スーパーのおじいちゃん
以前の記事で、僕は現在飲食店で働いている
ということを書かせていただきました。
その記事はこちらです。
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それより前は、
食品スーパーの品出しバイトをしていました。
今回お話しするのは、
そこで働いていたとある方とのことです。
タイトルにある通り、
その方はおじいちゃんです。
(祖父ではなく、客観的な意味でのおじいちゃんです。)
ここでは、そのおじいちゃんを、
Sさんと表記します。
僕が、Sさんと話したのは品出しバイトを始めて2回目の出勤日でした。
初対面から非常に物腰柔らかい方で、
何も知らない僕に対して、
丁寧に指導してくれたことを覚えています。
そんな中、軽い感じでこんな話をしてくれました。
以下、会話文形式で書いていきます。
Sさん:君は今、いくつくらい?
僕:今は、大学生です。
Sさん:そっか、そっか若いね~。じゃあさ、僕は何歳くらいに見える?
*Sさんは、黒髪で声もハキハキしており、非常に健脚で、若々しい見た目でした
僕:そうですね、、、
(1分くらい考えて)50代くらいですか?
Sさん:実はね、僕は今80代なんだよ(笑)。
僕:えぇ? 全然そうは、見えないです。
Sさん:ありがとう。そう言ってもらえるのは嬉しいよ。
でもね、これには秘訣があるんだよ。
僕:秘訣って何ですか?
Sさん:常に笑顔でいることだよ。
僕は、太平洋戦争をやっていた時代を生きていてね、
日本が滅茶苦茶になるのも、
そして、そこから復興していくのもずっと見てきていたんだ。
それで今日まで生きているんだけど、
ずっと意識していたことがあってね、
それが苦しくても、笑顔でいることなんだ。
そのおかげで今日まで元気でいられているし、
今、君が言ったように若々しくいられているんだ。
現在も大変だけど(コロナウイルスが流行している真っ最中の頃です、生活インフラのため、自粛中もできる限り営業していました)、
その中でも笑顔でいることは、忘れないでおくといいよ。
ここで終わります。
Sさんは、戦時中を生きており、
禍中の地獄を味わった方でした。
そして、焼け野原から復興して、
当時まで元気で生きていたのです。
そんな人が言うのですから、
重みが違いました。
同じことを、
生まれてから今日まで、
特に苦労してこなかった平凡な大学生(僕のことです)が言っても、
中身のない、薄っぺらいものになっているでしょう。
ですので、
「普通に聞いたら、戯言だとしか思えないのに、
なんか心にしみた。」
と驚いたことを覚えています。
また、当時は、
コロナウイルスが世間を騒がせていた時期でもあり、
世間には終末感が漂っていました。
そんな中で、
このような話を聞けたことは、
非常に有意義なものであったと思います。
最近は、国際情勢をはじめ、
映画でも戦争関連のものが多い、と感じています。
そんなこともあって、
今回こうして、記事にさせていただきました。
今日はこれで終わります。
ありがとうございました。
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