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中学生の頃の話。(2)

中学時代part2、ということで今回は私自身の心にちょこっとだけ影を落とした話をしようと思います。

察しがつく方は、経験者かもしれません。

そうです。




【いじめ】




というやつ。今思うと “んなもん気にすんなよ…” とあの頃の私に言ってやりたいくらいなんですが、まだ心が未熟だった私にとってはつらかったんでしょう。

よく報道などで耳にするものに比べれば屁でもないような内容だと思いますし、実際私の中学時代を知る友達からすれば「え、お前いじめられてたんか?」と言われるかもしれません。そのくらい影でひっそりとやられていたことなので、あまり重たい気持ちで読まず、「へぇ、そういう事があったんだね」くらいで流して下さい笑





まずこの話をするにあたって今から書くことは全て、自慢しているわけでも、それを鼻にかけているわけでもない、ということだけ先に伝えておきます。

初めていじめられていると気づいたのは、中学3年になった頃でした。

「頭良いからって調子乗んなよ」

当時の私にしてみれば衝撃的な一言でした。だってこっちはそんなつもり、これっぽっちもなかったんですから。

中学生と言えば、各々成績に対して“順位”が付けられるようになる時期かと思います。中には小学生の時から順位が出てたよ〜という人もいるかもしれませんが、私が通っていたのは普通の市立小学校だったので順位の概念はありませんでした。

何より私の周りには勉強の出来る子が多かったので、テストの点数はどんぐりの背比べ状態だったし、まさか中学に上がってどんどん成績の格差が開くなんて思いもよらないわけです。

じゃあ、そういう私は一体どのくらいの成績を取っていたのか。




中学3年間、ほぼ学年1位でした。




前述した通り、これは決して自慢ではありません。むしろこの一件があってから、自分の成績を口にするのが怖くなり、大人になった今でさえその話題になる度に冷汗かきながら必死に誤魔化しているような人間なんです。だからこれを読んだ皆さん、こいつ学歴でマウント取ってやがるとか思わないで下さいね。

私の中学は大っぴらに順位を張り出す、なーんてことはありませんでした。その代わり、個人に渡される点数表に順位が記載されていて、よっぽど自分から見せたり他人の成績を知ろうとしたりしなければ順位は分かりませんでした。ある意味、非公開って感じですね。

私も別に自分から「ほら見て1位だよ〜」なんて見せびらかすような馬鹿じゃありません。確認した成績表は誰にも見せずファイルに入れていました。


じゃあ、何で順位がバレてんの?


って思いますよね。実際私も、どの学年の、どのタイミングで順位が広まったのかは定かじゃありません。ただ仲が良い悪いに関わらず「何位だった!?」と幾度となく成績表を見られた記憶はあります。正直、あれは嫌でしたね。

前置きが長くなりましたが、要は学年1位であることを妬まれ、ことある事にやんちゃ連中から難癖を付けられていたわけです。

言葉での冷やかしはもちろん、カバンの荷物を目の前でゴミ箱にひっくり返されたり、わざとぶつかって突き飛ばされたり、影でクスクス笑ってみたり。極めつけは、

「ピアノ弾きたいなら、次のテストでカンニングさせろよ」

と脅されたりもしました。流石にカンニングに加担するなんて、と踏みとどまり、開始10分で全部解いて、見られる前に答案裏返して寝たフリしました。

けど、思いませんか?ただ成績が良いってだけでそんな陰湿なことされるか?って。


実は他にもいろいろいじめの標的にされる原因はあったんです。その一つが、ピアノでした。

私は小学生の頃から、合唱や卒業式などのイベント事でピアノ伴奏をよくしていました。3歳から習っていてそれなりに上手く弾けたからです。それは中学に入ってからも変わりませんでした。

けど、それが連中の癪に触ったらしいんですね。

カンニングさせろと脅された時の言葉、「ピアノを弾きたければ」。どういう事かと思いますよね。

実はこの時期、卒業生を送る会か何かの大事なピアノ伴奏を音楽の先生から頼まれていました。

それが、気に食わないと言うのです。

確かに他にもピアノを弾ける子はいましたし、何でいつもお前なんだ、と思う彼らの気持ちも分からなくはないです。

けど頼まれた以上やるしかないじゃん。

結局カンニングをさせなかった私は、当日の朝彼らに散々な目に遭わされ、事前の打ち合わせになっても来ないと先生が探し回り、トイレに閉じこもって泣いていた私を説き伏せて何とか無事に伴奏させた、というエピソードがあるわけなんですが、あまり深堀りはしないでおきます。流石に恥ずかしいので笑。


そんなこんなで人知れずいじめられていた私ですが、この頃からメンタルは強い方だったようで、中3の途中にちょっとだけ保健室登校を挟みつつ、どこかのタイミングで「あんなくそ連中に負けてたまるか」と吹っ切れて、無事に教室復帰を果たすわけです。私をいじめてた奴、残念だったな。


以上、中学時代にひっそり影でいじめられていた話でした。おわり。







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