舌足らずの夜と昼に

 「東京ばな奈」はもうバスタ新宿で買ってしまったらいいや、と思い、あの狭いお土産売り場を何周もしていたらなくて、なんとなく焦りはじめ、結局、バスタ限定とかいう触れ込みの「東京ばな奈」の模造品を買うことになるという過ちを私は何度繰り返すのだろう。というか、なぜバスタは「東京ばな奈」を売らないのか。可能なら売ってください。鳩サブレ―の缶がかわいいと思っていたから、鎌倉に行ったついでに買おうと考えていたら、思ったよりでかくて断念した。
 東京に行ったのはもうずっと前のような気がするけど、実際、ずっと前なわけで、もう七月ですか。年月が過ぎるのは早いですね。なんだか諸々もたついてきた気がするけど、今日は久しぶりに悪夢どころか、良い夢をみて、かなりの精神の回復を実感する。調子がいいな。とはいえ、夢も恋愛に関するもので、なんだ恋愛くらいにしか自分は救われねえのかよ、という失望はなくもない。今はなるべく他人や社会、タスク、楽しみ、将来に心を使わないことで、自分を救っているので穏やかではあるものの、退屈といえば退屈。でも、何をするにも極度の不安があったときと比べれば、行動的だと思う。
 ずっと人と話していなかったせいか相槌はうてるけど、何か人にものを説明するときに舌足らずになっている気がする。今日は電話で府田確に映画『パラサイト』の好きなシーンを説明していたら、自分でもちゃんと言いきれていない感じがあって、彼に言いたかったことを要約してもらった。昨日はいろんな人にいろんな映画やドラマの話をしてもらって、映画に疎い私はかなり「聞いたことないです」を連発していて、でも映画やテレビはみてこなかったわけじゃないのに、なんでこんなに私はものを知らないのかやや不思議になる。頭が鈍い子供だったと言わざるを得ない。府田は「ウェンズデー」と「ペーパー・ハウス・コリア」をすすめてきて、なんかすごくツボをつくのがうまいなと思った。昨日聞いたものでは「グッドナイト・マミー」と「リリイ・シュシュのすべて」が気になる。

今日から、日記を書いたら川柳も書きます。たぶん。

夢でみた映画騙られ好きになる


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