Pioneer BU Zombie
M21で追加されたキーワード能力、ご存じでしょうか――。
お久しぶりです、倉石です。社畜しながらMtGを遊ばせていただいております。今回は最も《ギサとゲラルフ/Gisa and Geralf》が輝くフォーマットことパイオニアの青黒ゾンビの記事です。なかなかに楽しい仕上がりになりましたので、ぜひギサとゲラルフを買い占めてください。
デッキ
以下がデッキリストの画像、及びMO のインポート用ファイルです。Deck-upによる表示はこちらからどうぞ。日本語で読めます。
クリーチャー/28
4 《戦慄の放浪者/Dread Wanderer》
4 《銀打ちのグール/Silversmote Ghoul》
4 《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
4 《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
4 《金切り声のスカーブ/Screeching Skaab》
4 《ぬかるみのトリトン/Mire Triton》
2 《墓所破り/Cryptbreaker》
2 《ギサとゲラルフ/Gisa and Geralf》
インスタント&ソーサリー/6
2 《致命的な一押し/Fatal Push》
4 《這い寄る恐怖/Creeping Chill》
アーティファクト&エンチャント/2
2 《エレボスの鞭/Whip of Erebos》
土地/24
4 《湿った墓/Watery Grave》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
2 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
14 《沼/Swamp》
サイドボード
2 《残忍な騎士/Murderous Rider》
2 《集団的蛮行/Collective Brutality》
1 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
3 《思考囲い/Thoughtseize》
3 《減衰球/Damping Sphere》
2 《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》
2 《抗えない抑止/Compelling Deterrence》
Zombie ft.Gisa&Geralf 概要
M21で追加されたキーワード能力、切削/Mill。ライブラリートップからX枚のカードを墓地に送り込む能力。墓地に行くことがメリットになる能力を持つカードの多いゾンビとの相性はバッチリ、これを軸に据えてデッキを組むことを考えました。
デッキとしての動きはアグロ+ボーナス、モダンのゾンビヴァイン(参考)と似たようなコンセプトになります。あちらと比べて墓地を肥やす速度が遅いのは否めませんが、《エレボスの鞭/Whip of Erebos》などをメインから投入出来るためライフレースには本当に強くなりました。
簡単にカードを役割ごとに説明していきます。
A.墓地に落としたいカード
4 《戦慄の放浪者/Dread Wanderer》
4 《銀打ちのグール/Silversmote Ghoul》
4 《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
4 《這い寄る恐怖/Creeping Chill》
《戦慄の放浪者》は調整版《墓所這い/Gravecrawler》として利用。最序盤に出して1点でも多く相手のライフを削りたいが、更地の盤面に自力で墓地から帰ってこられる点が高評価。これ以外の1マナゾンビがいない。
《秘蔵の縫合体》《這い寄る恐怖》のコンビは今回も健在。手札に来ても最低限唱えることはできる上、《這い寄る恐怖》は頑張ってコンバットを考えた相手の顔に向けて打ち込める。
《銀打ちのグール》はパイオニアならでは。《エレボスの鞭》があれば自力で帰還することが出来るほか、トリトン2連打というラッキーパンチもある。ドロー能力は使ったことないです。
B.墓地を肥やすカード
4 《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
4 《金切り声のスカーブ/Screeching Skaab》
4 《ぬかるみのトリトン/Mire Triton》
1枚で6枚落とせる《縫い師への供給者》。
銀打ちシナジーと接死による攻防が良い《ぬかるみのトリトン》。
そして《金切り声のスカーブ》。嘘みたいな話だが、2マナ以下のカードで今回のコンセプトに合致するゾンビシナジーのカードはこいつしか存在しなかった。ロードが存在しないため、本当に2/2/1バニラになる場面がある、しかも多い。その上青マナを要求してくるため、こいつのためだけに青黒占術ランドを投入するか考えたり、島とフェッチのセットを入れるか迷った。迷う必要がないくらい弱いため、何か別のカードを探したい。EtBで相手に2点ダメージ飛ばしながら墓地を肥やせるゾンビが収録されてほしい。
これの枠に入れるカードに関しては本当に色々と苦心しているので、記事後半に不採用カードを理由と共にリストアップします。
3.リソースを増やす手段+除去
2 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
2 《墓所破り/Cryptbreaker》
2 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《エレボスの鞭/Whip of Erebos》
2 《ギサとゲラルフ/Gisa and Geralf》
各カード毎に得意な場面が違うため、それぞれ2枚ずつの採用。ロークスワイン城は4枚採用も考えましたが、沼減らした枠に入れるなら別の能力持ち土地(爆発域とか)の方が良さそう。
《エレボスの鞭》は4ターン目にベタ貼りも許容。
Sideboard
A.追加の除去
2 《残忍な騎士/Murderous Rider》
2 《集団的蛮行/Collective Brutality》
1 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
ゾンビをチャンプされ続けるトークン系ウィニーに弱いので、《集団的蛮行》を1枚《悪性の疫病》に変えても良いかも。
B.コンボ対策
3 《思考囲い/Thoughtseize》
3 《減衰球/Damping Sphere》
2 《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》
パイオニアは大コンボ環境だと考えていて、ソリティアデッキが嫌いなので憎しみを込めて《思考囲い》と《減衰球》は各3枚。《夢を引き裂く者、アショク》は同型、ルールス入り軽量リアニデッキに。
C.対策の対策
2 《抗えない抑止/Compelling Deterrence》
ほぼ入れる必要がない。黒が出ないのに黒力戦を入れているデッキとか、そういうところにだけ入れればいいと思います。基本は追加の除去として使う方が良さそう。墓地対策の対策をするより痩せビートした方が勝てます。
ちなみに、これを使うとなぜか相手が手札を捨ててくれます。
自分に対して使うと己のハンドが減るからやらないように。
キープ基準
《ギサとゲラルフ》or《エレボスの鞭》単体でのキープは禁止。墓地に落ちてほしい組が3枚以上ある手札も無理。2枚なら1回くらいはマリガンしても罰は当たらない。
3ターン目まで順当に動ければ、デッキとしては期待通りに回ります。
積極的にドローを進めるカードはなく、デッキを都合よく墓地に送り込むことで強みが出てくるデッキのため積極的なマリガンを推奨。
ただし何度も言うように墓地を肥やし『ながら』攻め進むデッキなので、どちらか一方に振りすぎることは避けた方が良い。墓地がなければ痩せているし墓地に送るだけではマグロになるため。
おまけ
実質的に本編みたいなもん。
《金切り声のスカーブ》の枠に入るカードを考えようの枠。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy》
・ルーター。デッキが生物主体のため変身後が本当に何もしない。
・これの変身後とシナジーするためにスペルを入れるための枠もない。
《憑依された死体/Haunted Dead》
・2ターン目になにもできないのが致命的。
《叱責の風/Winds of Rebuke》
・切削2、バウンス。2ターン目に何も(略)。
《秘本掃き/Tome Scour》等の掘るだけのカード
・純粋なコンボデッキではないため。デッキは掘りたいけど、無理に掘り進めるよりは相手のライフを詰める動きをした方がいい。カニヴァインが好きかカニ抜きヴァインが好きか、みたいな違い。Maybe.
《各種除去》
・一番アリ
・アグロ対決の際、相手の盤面に触れられないことも多かったためスカーブの採用を2枚に、残りの2枠を環境に合わせた除去にするのもいいか。
《嘆きのグール/Wailing Ghoul》
・後ろでノリノリなギサ・セカーニが可愛いことで有名な一枚。
・2/1/3のためショックや砕骨の巨人に焼かれない利点があります!
・流石に殴りに行く性能は2/2/1の方が良いため不採用。
・でも後ろでノリノリなギサ・セカーニが可愛い。
・次回イニストラードではギサが屍術を行使している場面のカードほしいですね。小説を読む限りだとゾンビ軍団を作るために時間をかけて努力をしているようだし、時間をかけて盤面をゾンビで埋める《終わり無き死者の列/Endless Ranks of the Dead》を新規絵で再録してくれても良いんじゃないだろうか。リミテボム枠で。
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