誰もが実感する「形ないもの」
映画「男はつらいよ」での、寅次郎の口上が大好きだった私は、これを聞いた時に「いいのを見つけた。」と血が騒ぎました。
「南部式」のテラバル仁太さん。
「ゴッタン」という、板っ切れで作った三味線をひきながら歌う人。
まずはやはり、その口上を聞いていただきたい。
ただの空間が「熱が渦巻く場」に変わるのは、このよどみない口上からの盛り上げ力。
それはもちろんなのですが、それを通して「熱い思い」が放たれているからですよね。
声や表情、言葉の紡ぎ方は、人を揺さぶる道具になる。
これは、音楽に限らず映画もそう。
その影響力は、観客の様子をみれば一目瞭然です。
いやもっと。
私たちは、家族とのなにげない会話においても、元気になったり、思い煩ったりさせられます。
そうして日々、形ないものの力を実感しながら生きています。
私自身、どれだけこれら「形ないもの」に心躍らせ、救われてきたかしれません。
セラピーにたずさわっているのですが、私が扱っているものはまさにこれです。
すなわち、「形ないもの」。
それはあまりに幅広いので、定義づけることはむずかしいですが。
私は、この誰もが実感する「形ないものの力」を信頼しています。
別ブログも書いているのですが、ここではより興味を持って下さった方に向けて記事を書いています。
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