十二国記

(ちょっと?ネタバレ含みます)

すごいじゃないか

Twitterのフォロワーさんから存在を教えていただいて、今さら存在を知った十二国記

今4巻を読み終えたところ

最初は暗いし人はたくさん死ぬし、ダークな物語だなあと思っていた。

ところがところが!

ダークな面があるからこそなのか、ちらほら見え隠れする希望がたまらなく魅力的な物語だった。

4巻目は特に心に刺さった。

今回は二人の少女が登場する。

いずれも心にダークな部分を持っている少女。

二人とも共通するのは、自分ってなんて可愛そうなんだろうって、悲劇のヒロインから抜け出せないところ。

それを会う人会う人に、どうして分かってくれないの?私はこんなにつらい思いをしてきたのに!どうして?という思いをぶつけてしまう。

そして人から諭される。

みんな何かしんどいことを抱えてるよ。

みんなつらいことあるよ。

人生は楽しいこと半分、つらいこと半分だよ。

それでも生きていくんだよ。

ということ。

なんだか少し前までの自分を見ているようで、心が痛かったです(^^ゞ

なんだか自分の中でも未消化なのですが、

辛い渦中にいる時は本当に辛くて、人のことなんて考えてる余裕も無いけど、だからといって自分は辛いんだよって人にアピっても仕方ないんよね。

だからどうするんだよって、今できることをやるしかないんだよね。

人には今しかないのだ、今しか。

物語の方は前半の重苦しさとは裏腹に、後半のどんどん伏線がつながってくスピード感がたまらなかったです。

久しぶりに水を飲むように読書しました。

感情移入しすぎず、距離を取りながら読める方におすすめです。

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