初夏、私の大好きな季節。

生まれたのがこの時期だからえこひいきしている、というのはきっとある。
でも、私は初夏のこの時期がとても好きだ。
日差しは生命力に溢れ、葉桜が青々とする。
七分袖で出かけると少し寒いけれど、ひなたを歩けばちょうどいいくらい。
春の間中悩まされる花粉症も、いつのまにか症状がなくなっている。

4月は、驚くほどに困ったことやしんどいことが重なって、ひたすら重苦しい気持ちだった。毎日が過ぎるのがとても遅くて、絶望した。

でも、ゴールデンウィークに入ってしまえば、辛かった4月の倍くらいのスピードで日々が過ぎてゆく。時々雨は降るものの、連動するようにお天気も明るく、日増しに暖かくなり、縮こまっていた気持ちが、ひろく、大きくなって、本を読もう、ブログを書こう、小説を書こう、という気持ちが出てきた。

すぐに過ぎ去ってしまうこの時期を惜しみ、存分にたのしみたい気持ちと、このまま5月が終わり、6月が終わり、夏になって、そして秋が早く来ればいいという気持ちが、せめぎ合っている。せめて、晴れの日は毎日外に出よう。きっと過ぎ去ってから、もう少し楽しんでおけばよかったと後悔するから。

そういえば、ようやく元気が出てきたので、昨年書いてどこにも公開していなかった文章を見返した。それで、故郷と自分の家族について、連作で何か書きたいなと思った。いい思い出ばかりではないし、今は離れてしまっているけれど、私は生まれ育ったあの場所が好きだ。でももうきっと、ほとんど帰らないだろう。そういう複雑な気持ちを、どこかに書いておきたいと思った。

ゴールデンウィークが明けたらきっと忙しくなるから、その前に少しでも準備したい。

短いけど今日はこの辺で終わります。


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