見出し画像

○○×リクからNiziUを探る ~Part2 リオリク編~

こんにちは。カモメです。

まずは前回のnoteをお読みいただきありがとうございました。
どんなに凡庸な文章でも、素敵な感性をお持ちの皆様にとってかかれば、これほど美しい感想へと昇華するものかと、他人事のように感心するばかりでした。
この場を借りて御礼とさせていただきます。


ということでPart2、リオリク編です。
先日、「読みやすいようにPart1よりも要点を絞って文量を減らす」という旨をツイートしました。すみません、あれは無かったことにしてください。

前回↓


1,似ている?2人

-「なんとなく」

リオリクは「似ている」と言われることが多い2人です。
よく笑い、よく喋り、よく動く。特に印象がついたのは、リクは虹プロの東京合宿から、リオは「極限の体育祭」あたりからでしょうか。

言葉を選ばないならば、「陽キャ」「パリピ」というパブリックイメージがつくのも不思議ではありません。キャッチコピーである「元気の源」「エネルギッシュなリス」も同様です。

実際にリオ自身も、「WeNiziU TV」シーズン1の最終話、リクへの手紙に「私とリクはなんとなく似ている」と書き記していました。

多くの方はここで、「たしかに似てるところ多いよなぁ」と納得して終わると思いますが、この厄介考察系オタクは違います。

今回は、具体的に2人のどこが共通していて、どの部分が異なるかを整理していきます。


-言葉にすること

皆様は「NiziU LOG 教えてNiziU」の全9本はご覧になられたでしょうか?
まあ、こんな辺境まで来てnoteを覗いてくださる方に限って観てないとは思えませんが。

同じことを感じた方も多いと思われますが、このシリーズでの2人はよく喋ります。いつにも増して。

持ってる自分の意見をどんどん話し、メンバーの不思議な一面をとことんイジり、でも好きなところはガンガン褒める。
撮れ高抜群です。制作スタッフの方々からみてもありがたかったことでしょう。

僕は「リオリクの2人、いつも以上によく喋るなぁ」と同じように感じたことが過去に2度あります。
それが「9 Nizi Stories」と「スッキリ×NiziU 虹プロイッキ見SP」です。


もうお気づきでしょう。この2人、メンバーを掘り下げる企画になると、恐ろしいくらいに舌が回ります。
メンバーへの想いを、愛を、感謝を、カメラの前でも包み隠さずに話してくれるのがこの2人というわけです。


2人を個別に見てもこのことは明らかです。
リオは、様々なビハインド映像において、「NiziUは本当に仲がいい」「やっぱりNiziUっていいですね」と、カメラの向こうのWithUに向かってNiziUの良さをアピールしてくれます。まるで、大切な宝物を自慢する子供のように。


一方のリクも、「教えてNiziU リク編」にて、「メンバーが本当に大好きすぎて、一緒にいると楽しい」と話していたのは記憶に新しいです。
また、スペースシャワー(CS放送)の特番「Pick up NiziU」内でのメンバーに関するクイズ企画においては、「だってNiziU大好きやもん」と言いながら9問中7問を正解し優勝をかっさらいました。


誤解を生むかもしれませんが、ここで僕は「2人はNiziUの中でも特にメンバーへの愛が深い」と言いたいわけでは決してありません
そもそも、愛の深さや大きさを人と競ったり比べること自体ナンセンスでしょう。

それでも、自分の想いを口にするとしないとでは天と地ほどの差があります。

想いを言葉にすることは簡単ではありません。そこには多くの障壁が伴います。照れ臭さかもしれないし、受け入れてもらえないことに対しての恐怖かもしれないし、あるいはもっと漠然な不安かもしれません。

それでも、言葉にすること自体に意義がある、口にすることで何かいいことがあるはずだ
意識的にせよ無意識的にせよ、そういった本質を捉える上手さ。僕はここに2人の共通点を見出しました。


-登山と冒険

2021年4月20日、NiziUの日。
はじめてのYouTube生配信、「NiziU Today ~WithUとの1日~」が配信されました。

前述した強みを買われてのことでしょうか。司会の席にはリオとリクの2人の姿がありました。

そして生配信中はNiziUの可愛さに圧倒されて気づきませんでしたが、アーカイブを観ながら気づいたのは、2人の司会スタイルの違いでした。
ここで、課題へのアプローチに相違点があるな、と感じたのです。

リオは、例えるなら「登山家」と似たもの感じます。
山の頂上という明確なゴールを設定し、そこまでどう辿り着くかを、ひたむきに、真摯に試行錯誤する。言い換えるなら、妥協を許さずに道を究める職人のような気質を思わせるのです。

NiziU Todayにおいても「初の生配信における司会」という責務を全うするために、隙あらば台本を確認し、丁寧に企画を説明していました。
普段の様子がそのまま表れたような真面目な進行に、多くの人が心を打たれました。


他方のリクは「冒険家」とでも呼びましょうか。明確なゴールが無かったとしても、時に目の前の興味関心の流れに身を任せ、時に自分の強い意志をもとに突き進む。たとえ目に見える成果を得られなかったとしても、それまでの努力の過程は無駄にならないと、直感で認識しているタイプです。

司会においても、的確に話を振り分け、盛り上がれば流れをひな壇に任せ、そして自らも大きくリアクションする。
往年の大御所司会者を彷彿とさせる名MCっぷりに、我々WithUは大いに驚かされたものです。


そして奇しくも、Nizi Projectにおいての2人の課題との向き合い方も上記と一致しています。

リオは全編を通じて「ダンサーからの脱却」という明確な命題と向き合いました。
練習室に1人籠って練習し、その後チームメンバーを頼り、ステージ上では遂に殻を破る。韓国合宿Mission3でのこの流れは虹プロ屈指の名シーンとして今でも語り草となっています。

一方のリクがMission3で与えられた次への課題は、「ステージ上での+αが出ていない」という至極曖昧なものでした。
それでもリクは、腐らずに目の前の2つの課題曲と向き合いながら自分の可能性を探った結果、ファイナルステージでは眩しいくらいにその輝きを放ち、最終2位でのデビューの座を射止めました。

…ところで、先ほど「奇しくも」という表現を使いましたが、もしJ.Y.Parkが2人の気質を見極めてそれぞれにかける言葉を選んだとすれば、敏腕プロデューサーとしての見る目は伊達ではないな、と改めて思わされます。


ここで「どちらのスタイルが優れているか」と論ずるほどくだらないことはない思っています。
現に、「NiziU Today」では2人の凹凸がうまく合わさり、円滑で丁寧な進行により、初めてのメンバーだけでの生配信とは思えないほどに大成功を収めました。

それぞれがどこか似てるけど、やっぱり何かが確かに違う。それでも、組み合わされば不思議なくらいに噛み合う。
だから、NiziUは面白いのです。


2,アクセルとブレーキ

-あの日の「差」

今回は昔話が少し多くなります。
時は遡ってNizi Project 韓国合宿、Mission2でのことです。

リクがリーダーを務める「Heart Maker」チームは、マコ率いる「Mr.マドンニ」チームと相対しました。

…結果はご存知の通りです。
歌ダンスの知識0かつ、リクを贔屓に観ていた僕でも一目でわかるくらいの、マドンニチームの圧勝でした。

敵ながら共に練習した仲間として、相手チームのパフォを観ながらPark氏の反応をしきりに気にするリオと、圧巻のステージを目の前にしてどこか諦めたようなリクの表情には今でも胸が締め付けられます。


良い組織には、車のようにアクセルとブレーキが必要とされます。アクセル役がいなければいつまで経っても物事は前に進みませんし、話をまとめるブレーキ役の不在により、組織や計画が空中分解することも珍しくありません。

Mission2でのリクは、まだ見えぬ「理想のリーダー像」を求めて必死にもがいていました。
放送では取り上げられませんでしたが、ルームメイトのマヤとリマに「リーダーとしてうまくまとめられない」と心境を吐露しています。

ここに関しては、リクは引っ張る(アクセルを踏む)ことはできても、まとめる(ブレーキを扱う)ことに関してはまだ未熟だった、というのが僕の持論です。

リクは練習生未経験でNizi Projectに挑戦しました。中学の吹奏楽部でパートリーダー経験があったものの、歌ダンスにおいてチームを率いた経験があったかは定かではありません。(東京合宿のSCをカウントするのも酷な話なので…)
どれくらいアクセルを踏み、いつブレーキをかけるか、チームにおいて物事を進めるための加減を、Mission2では未だ探っている段階だったのです。

これは、チームメイトであったユナとモモカにも同じことが言えます。ただもしかすると、2人に関してはMission1にてキューブを得られなかった焦燥感が尾を引いていたのかもしれません。

どちらにせよ、Heart Makerチームは本番のステージでもうまくまとまることができず、「一つのチームに見えない」という手厳しい評価を受けました。


もう一方のMr.マドンニチームに視点を移します。

マコのリーダーシップについては前回掘り下げたので割愛するとして、リオとマヤもチームワークが何たるかの心得を持っていたと考えるのが妥当でしょう。
練習風景はもちろん、マコが後のインタビューにおいて、「リオとマヤは虹プロの時から頼りになった」と話していたのが何よりの証拠です。

アクセルとブレーキの塩梅を常に確かめながら、オリジナルの振付を着実に形にし、襟を立てるタイミングまで拘りながら細かい調整を続ける。
三位一体となったチームワークが、5年後10年後にも語り継がれるであろう伝説のステージを作り上げました。

Mission2のチーム分けの時点で、たしかに実力差はあったのかもしれません。
ただその他に、…いやそれ以上に、チームというものへの捉え方があの日の明暗を分けたのです。


-One for All

時は流れ2021年9月、初の有観客ライブである「SUPERSONIC 2021」に向けて、NiziUはリハーサルで汗を流していました。

その様子は「WeNiziUTV2」の第一話にて放送されたのですが、そこで目にしたのは、真剣に意見をぶつけ合いながら細かい調整を行うNiziUの姿でした。
普段見る和気あいあいとした雰囲気だけでは、最高のパフォーマンスを作り出すことができない」という、考えればすぐ分かるような事実を、我々WithUはまざまざと見せつけられたのです。

その中でも特に声に熱がこもっていたように感じたのがリオとリクでした。

もちろん取り上げられたのはリハーサルのほんの一部分で、普段の練習の全貌を知ることはできません。
しかし、人の機微を読むのに長け、想いを言葉に乗せるのが上手い2人のことです。
優しすぎるくらいのメンバーが多いNiziUの中で、特に結成初期に、自らアクセル役を買って出たという推測はそこまで不自然だとは思えません。


数あるスポーツの中でも、特にチームワークが求められると言われるラグビーには、「One for All, All for One」という標語があります。
特に「One for All」、「一人ひとりがチームのために何ができるか」という意識は、チーム及びメンバーの強さを測る大きな指標となります。

上記のWeNiziUTVの他に、FCコンテンツとしてもリハーサルで話し合う様子が映っていました。
さらに、先日UPされたYouTubeでのSuper SummerとChopstickのダンパメイキングでも、トレーナーさんのお話を熱心に聞き、すぐ実践に移す姿が確認できます。


これからパフォーマンスを披露する曲が増え、NiziUがさらなる高みを目指すのにつれて、真剣にぶつかり合うNiziUを目にする機会は増えることでしょう。

そういった際に、「NiziUというチームのために、誰がどういう役割を果たそうとしているか」という視点を持つと、チームとしての、個々人としての成長を別角度で実感できるはずなので、是非意識してみてはいかがでしょうか?
…という生意気な提案を、本noteの締めくくりとさせていただきます。


ここまで読んでいただいた方に今一度確認してもらいたいのは、本noteで愛だの組織だのを語っている執筆者は、社会の辛苦を知らない呑気な大学生だということです。
人生の諸先輩方もそうでない方も、何か間違いがございましたら、傷の浅いうちにご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。遠慮なくボコボコにしちゃってください。

次回は同級生お笑い女王コンビ、マヤリク編です。しばしお待ちくださいませ。それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?