見出し画像

Take a pictureをいつまでも焼き付けよう

皆さん、ワナワナガナガナしてますか?僕はしてます。
どうも、カモメです。

リリースから2年が経ちNiziU名義の楽曲が23曲にものぼる今でも、「一番好きな曲は?」と聞かれれば間髪入れずにこの曲を挙げます。
本当は「Blue MoonのInstrumentalかPoppin' Shakin' ENG ver.かな…」とか言って通ぶりたい。

どうにかしてこの曲の良さを言語化したい。
かと言って、学生時代音楽の最高成績が3だった僕が「Take a pictureは何故“売れる曲“なのか!?楽曲徹底分析!」なんて書こうものなら有識者の方々からボコボコにされそうなので、今回は無謀にも音楽以外の側面からこの曲の良さを深掘っていきます。

1,夕焼けが似合う曲

この曲を一言で表すなら青春に尽きます。
「今はyoung and wild」「明日なんてわからない」…若さを体現する言い回しが散りばめられていますが、注目したいのは「今“は“」という点。

春が過ぎれば桜が散るように、線香花火が敢えなく落ちるように、青春とは刹那的で限りがあるからこそ美しく輝くものです。

彼女達にとっての人生の春とは、夢を追いかけるために練習に勤しみ、デビューを勝ち取った後にはあらゆるメディアを駆け回る日々でした。
確かに9人それぞれが望んだ道であり、努力したとてそこまで辿り着ける人はほんの一握りでしょう。

だからと言って、彼女達が普通の中高生活を送れなかった事実は無視できません。
先般の企画会議における、マヤの「青春を味わいたい」という願いに、静かにされど力強く頷くメンバーの姿は記憶に新しいです。


明るくポップでキャッチーな曲。それなのに、落ちゆく夕陽が似合うような切なさと儚さを纏うのは、夢のために味わえなかったメンバーの思い出達がそうさせてるのではないでしょうか。



2,「入園」の意味

全部で9つあるNiziUのMVにそれぞれ良さはあれど、「一番ワクワクするのは?」と街頭アンケートを取れば、この曲がぶっちぎるはずです。

Take a pictureのMVを見ることを入園と呼ぶそうですが、僕はこの呼称が大好きです。

入場ゲートをくぐる時の何にも代えがたい高揚感、ただ楽しくて一瞬で過ぎていくひととき、そして帰り際の満足感と少し感傷的な気分。
4分弱のMVを観るだけで、まるでディ○ニーUSJで1日過ごしたような感情の揺れ動きを体験できるからです。

他曲のようにCGや特殊なセットを用いずとも、楽しそうにはしゃぐ9人をただ眺めるだけで笑顔になれる。僕たちが等身大のNiziUが大好きな何よりの証でしょう。



3,フェアであること

楽曲というものは芸術作品として完成度が重視されて当然で、歌割りが平等であるべきだとは決して思いません。

ただ、各々が役割を果たし見せ場を作れるような公正なものであってほしいというのが、理屈では説明つかないファン心理です。

その点においてこの曲はどうでしょうか。
歌でも踊りでも曲の土台を作り上げるマコ、念願のダンスの見せ場を作ったリオ、初のサビでポテンシャルを見せつけたマヤ、力強い歌声で要所を一気に盛り立てるリク、スタートポジションでのビジュとキーリングパートで存在感を放ったアヤカ、2度のラップで“英語の発音“という武器を確かなものにしたマユカ、ラップだけでなく歌い出しというポジションも確保したリマ、完全復活を遂げたミイヒ、ハイトーンで真骨頂を発揮したニナ

各ペンに思うところはありましょうが、客観的に見れば当時の各メンバーが持てる実力を奮うことができたフェアな曲だと言えるはずです。

大衆向けのキャッチーな曲という印象は確かに強いものの、NiziUの初期の方向性を印象づけたという意味でも、ステステやNeed Uと肩を並べるくらい“WithUにとって大事な曲“であると僕は捉えています。



4,Pictureの価値

合計20公演に渡った初ライブツアーであるLight it upとBurn it up。前者はCDの特典とCS放送にて、後者は全編ブルーレイ化によって映像化されます。

ライブ映像は素晴らしいものです。自身が参戦した公演はまるでその日に戻ったかのように、そうでないものはその場に居るかのように、鮮明な記憶として刻み込まれます。

一方で、あくまで一場面しか切り取れない写真に詰め込める情報量は限られます。
でもだからこそ、ライブフォトトレカを見て「この曲の推し可愛かったなぁ…」と当時の景色を頭に浮かべたり、最後の集合写真を眺めながら「最高のライブだったな!」と連番した友人と改めて語り合ったり…

見るだけで圧倒してくる映像に比べて、様々な場面と感情に思いを巡らせる余白を与えてくれる。思い出に浸るという面においては、むしろこちらが本質に近いのではないでしょうか。

今後どんなに文明発展の濁流に飲まれようと、「一瞬一瞬を写真として思い出に残そう」というTake a pictureのテーマは決して色褪せないものだと思わされます。


5,ライブで発揮される真価

ライブ映えという現象は、何もFESTAやI AMのようにパフォーマンスに依るものだけではありません。
殊に聴き手を主体として見れば、Take a pictureほど“映える“曲はそうそう無いはずです。

元気な曲調と歌声で「いい思い出を刻もう!」と絶好の幕開けを飾るのも良し。ここぞという場面で流れを勢いづけるも良し。切なさをスパイスとしながらラストで後ろ髪を引くのも良し。
序盤中盤終盤どこで起用しても隙がありません。


更なる本領が発揮されたのが2023年1月28日。
J.Y.Park 氏のライブのオープニングアクトを務めたNiziU。日本での初声出しライブの第一曲に抜擢されたのがTake a pictureでした。

元気いっぱいな「Wanna! x3 Ganna! x3」や、ラスサビ前の「We NiziU!」など挙げたらキリがありませんが、掛け声の中で特に着目したいのは「One!〜 Two!〜」と続くサビでのカウントコール

声出しの醍醐味といえば何と言っても会場の一体感です。その点、未だ言葉がおぼつかないお子さんでも、忙殺されて掛け声を覚える時間がない社会人も、シンプルにリズム音痴な僕も、皆一体となってNiziUと共に同じ数字を叫ぶことができる。

Take a pictureという曲は、WithUの声を掛け合わせて完成する曲であると信じてやみません。

2023年に予定されている、声出し解禁後初となるライブツアー。その機会がTake a picture第二の快進撃となることを、そして願わくば、ここまで読んでくださった貴方と共にNiziUとの最高の思い出を焼き付けられることを祈ります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?