サイバー競馬敗戦記(7月)

7月31日

ゆうべ板橋競馬倶楽部の会合で誓った単勝縛りは早々に諦めた。人気馬の単勝を買って外れた時のストレスと言ったら。私はやはりアーティスティックな馬券を買う方が性に合っているのだ。

土日回収率は65%。狙った穴馬がことごとく4着だった。けだし芸術とはそういうものである。クソめ。

7月23日

ロスチャイルド、フリーメーソン、黒魔術、オーパーツ、ポルターガイスト、ドッペルゲンガー、狐憑き、エリア51、シンクロニシティ、王家の墓、人体発火、テレパシー、サイコキネシス、予言、マヤ文明の警告、出口王仁三郎、死海文書、洋子の話は信じるな

7月22日

ガーディアンベルが屈腱炎で引退した。引退後は南相馬市で乗馬になる予定だという。譲渡先は明らかでないが、地名まで明記されているあたり、カッコつきの「乗馬」ではなさそうでほっとしている。

一口馬主は豊かな体験だった。一頭の馬に感情が揺さぶられるのは、楽しくもあり、苦しくもあった。走る姿をもっと見てみたかったと思う一方、これで良かったのかもしれないという思いもある。

南相馬では、何百頭もの馬が野原を駆ける伝統行事「相馬野馬追」が行われる。いつか、甲冑を付けた侍を背に、悠然と野を走るガーディアンベルが見られるかもしれない。そんな日が来ることを楽しみにしている。

それでも馬は走る。明日の札幌10レースは、◎アメリカンエール。

7月18日

土日の回収率59%。もちろん手残りはゼロ。ついでに今日のマーキュリーカップも負けた。

先週までの絶好調が嘘のようだ。買った穴馬がことごとく4着だったり、単勝1.2倍の馬が飛ぶというハプニングばかり起きた。競馬で負けることなどないのではないかと高ぶっていたが、今はもう負ける気しかしない。やはり厄年なのだろう。お祓いに行こうと思う。

ところで昨日は浅草に行った。浅草にはWINSがあり、その周辺の居酒屋や喫茶店ではグリーンチャンネルが流れている。

昨日行った喫茶Pという店は、店主も店そっちのけで競馬予想をしていて大変居心地がよかった。喫煙OKなので、タバコが苦手な人はだめかもしれないが、気にならない人はぜひ足を運んでみてほしい。

7月16日

回収率44%。手残りはゼロ。久しぶりの大負け。敗因はわかっている。インディーズの騎手ばかり買っているからだ。これを読んでいるあなたは騎手にメジャーもインディーズもないと言うかもしれない。

しかしそれは競馬新聞も読めないトーシロの意見だ。メジャー騎手とインディーズ騎手は明確に存在する。そればかりか、ついさっきまで競馬新聞に載っていた騎手が突如として消えることもある。

例えば今日の函館12レース。横山武、藤岡佑騎手の2名は、ゲートが開いてから2分48秒もの間、この地球上から完全に消滅していた。信じられないだろうが、これは紛れもない事実なのだ。

7月8日

気づけば7月。18日間も日記を更新していなかった。この日記は「敗戦記」なのだから競馬に負けていない以上は書くことがない。誰か私に敗北を教えてほしい。競馬で負ける人間など存在するのだろうか。

それはそうと尻が痛い。日々、神に祈るような気持ちで排便している。世間で何が起きようと、私は私の尻の痛みの方が大事だ。犬は相変わらず穴ぐらから出てこない。犬は何よりも自分の恐怖を優先している。

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