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千葉ロッテマリーンズ2022 沖縄・宮崎練習試合を終えて(野手編)

今年もプロ野球の季節がやって来ました。
球春到来です。

千葉ロッテマリーンズは、
沖縄本島→宮崎県に移動して若手主体で練習試合を7試合行いました。
結果は5勝2分と負け知らず。

今日は、その結果などから、語りたい選手、今後注目していきたい選手をピックアップしていきます。
今回は野手編です。


①池田来翔内野手

まず、今回の練習試合で一番評価を上げたのは池田選手でしょう。
ドラフト2位で国士舘大学から入団したルーキーですが、最大限のアピールをしてくれました。

全試合に1番打者として出場し、1試合を除き残り6試合でフルイニング出場。ご苦労様です。
守備位置は、沖縄本島ではセカンドを、宮崎ではサードを守りました。

バッティングはスイングが強く、初球から積極的に振っていけるところが魅力です。
振っていっているものの、しっかりと四球を選べているのもgoodです。
守備では、セカンドを守る際にいくつかミスはありましたが、十分合格点でしょう。
連携などはこれから練習、試合をこなしていく中で精度を高めていけたら。
走る方は、盗塁を期待できる感じはありませんが、しっかりと先の塁を狙える走塁はできているかと。

本当に大活躍だったので、開幕一軍、開幕スタメンも期待されますが、
これから藤岡選手、エチェバリア選手が合流したあとにどのような起用がされるか。
一線級の投手と対峙した時にどのような課題が見つかるか。
注目していきたいです。
チーム同世代の内野手の中で数少ない、右打ち、ハードヒッティングというのは本当に魅力的です。

個人的な期待としては、
1年目の中村奨吾選手の成績
111試合 299打席 打率.230 5本塁打 ops.610
を目標に頑張ってもらえたら十分。
中村奨吾選手を休ませる、内野陣のアクセントになるような1年目になってくれたら。


②髙部瑛斗外野手

こちらも打撃でアピールに成功した髙部選手。
先ほど紹介した池田選手とは、国士舘大学の先輩後輩の関係で、国士舘コンビとして活躍できれば最高ですね。

3年目の外野手ですが、
ここ2年は2軍では敵なし→1軍では結果残せずという悔しいシーズンが続いています。
高いミートセンス、俊足、強肩と能力の高い選手だけにあとは結果だけというブレイク候補。

練習試合では、流すだけではなく、力強く引っ張る打球も見られました。
もともと合わせるのは上手い選手でしたが、そこに力強さが加わったら。
髙部選手自体もオフに5キロ増量するなど、パワー不足を課題としていたようです。

スイングが明らかに強くなった。この日、2回2死二塁で先制適時三塁打。得意な低めを振り抜くと、打球は左中間へ。フェンスにも迫るほどの大きな飛球になった。オフに5キロ以上の体重増。「押し込めたり、力の入り具合とかは変わってきてると思います」。

日刊スポーツ

髙部選手はとにかく結果を残すこと。
外野は荻野選手、マーティン選手が怪我などアクシデントが無ければほぼ確定。残る1枠を藤原選手、和田選手、岡選手と争うことになります。
まずは打つ方で結果を。
そして、細かいミスをなくすこと。
この2点をクリアできるか。

特に細かいミス。
先日のオリックス戦では、チャレンジプレーではありましたが、あわやランニングホームランを献上しそうになった守備。
走塁でも、盗塁は決めていますが、際どいプレー(審判によってはアウト判定)も見られます。
こういう所で評価を下げないように。
逆に、プレーの確実性が高まれば1軍定着は見えて来ます。

守備はライトが主ですが、
マーティン選手を休ませたい時などに代わってスタメンで出られるような活躍、そしてレギュラー取り。
そんな活躍を期待したいです。


③松川虎生捕手

ドラフト1位で市立和歌山高校から入団した松川選手。
まだ高校卒業前の選手ですが、凄いです。

結果を残せていることが何より凄いんですが、
その落ち着きぶり、
コミュニケーション能力、

恐ろしいです。

高卒新人の選手がスタメンマスクっていうだけで凄いのですが、
彼のスッと試合に入っていく様子、そして活躍する様子。
プロ野球人生2周目なんて言われていますが、それくらい収まりが良いです。

もちろんこれから壁や課題は出て来ますが、
池田選手よりも、開幕一軍、開幕スタメンに名を連ねて欲しいと思ってしまいます。
それくらい、色々なことを経験して欲しい。


④山口航輝外野手

豪快なバッティングが魅力な山口選手。
去年もレギュラーシーズンで9本、CSで1本と一軍定着への足掛かりを作りました。

そして今年。
ロッテの4番となるためのシーズン
となってくれることを期待しています。

そのパワーはもちろんのこと、簡単には終わらない打席が増えてきました。
打席での余裕が出て来たのか、選球眼も良くなってきたように思えます。
今年は二桁本塁打、いや20本、30本。
期待したくなってしまいます。

守る方でも、ファーストがメインですが、
レフトでもそれなりに守れています。
マーティン選手、レアード選手との兼ね合いで、ファースト、レフト、DHと様々な形で試合に出ることになると思います。

個人的に今年のロッテのキーマンは山口選手
そう思っています。
山口選手が4番で機能すれば、レアード選手を下位に置くこともできる。
夢が広がります。


⑤茶谷健太内野手

意外な人選ですが、茶谷選手も頑張りました。
6年目の選手(ロッテでは3年目)で、今年結果を出さないと厳しい立場の選手です。

守備では、ショートやセカンドを守り、目立ったミスもなく。
打つ方でも、目立った活躍はありませんでしたが、しっかりヒットを打ちました。
送りバントを決めて井口監督にも褒められました。

続く茶谷は無死一、二塁から投前に完璧な送りバント。これも相手の悪送球となり“犠打失策”で同点の走者が生還した。

 井口監督は「今日も茶谷がしっかり送ってくれましたし、ああいう野球を、やれることをしっかりやっていきたい。高部もファーストゴロ打ちながらランナー進めたりしてくれましたのでね、ああいう野球をしていかないとうちは勝てないチームなので」と自ら2人の名前を挙げて猛攻の中で光ったプレーをたたえた。

スポーツ報知

一つ一つのプレーに派手さはないですが、
しっかりと地道に結果を出す。
こういうことを1軍半、生き残り競争中の選手がしっかりできればチームとしての【厚さ】も出てくると思います。
これから出場機会は減ってくると思いますが、どれだけ質の高いプレーを見せられるか、ミスをせずチーム戦略の意図を理解してプレーできるか。
見続けていきたいと思います。


⑥小川龍成内野手

2年目の小川内野手ですが、この練習試合で気になった点を。
守備が売りの選手で、
広い守備範囲や送球までの早さなどはロッテの他の内野手と比べても上位です。
それだけに守備のミスが目につく。
特に何でもないゴロをミスするのは。

足も早いですし、小技も効く選手。
それだけにベンチにいたら心強い選手ですが、
藤岡選手とエチェバリア選手が順調であれば、
2軍で体作り、レベルアップを図った方が良い気がします
まだまだ身体が薄い。ヒットもレフトにコツンと合わせたようなものでパワーを感じません。

期待値が高いだけに。
まずはしっかり2軍で結果を出せるように。
最低でも2軍で打率.250以上。
そして来年以降に藤岡選手に挑めるように。


⑦山本大斗外野手

育成2年目の山本選手。
昨年は2軍公式戦で5本塁打。
フェニックスリーグでも5本塁打。
と、長打力を武器に台頭してきた新世代。
キャンプも無事にA組で完走しました。

相手チームの好守に阻まれて、なかなか結果は出ませんでしたが、オリックス戦でヒットを記録。
自慢の長打とはいきませんでしたが、打撃だけではなく、外野をある程度守れる、足も悪くない、ということはアピールできました。
藤原選手、和田選手、髙部選手と一つ上の世代は左打ちの外野手が多いので、
今年しっかりと2軍で結果を出せば支配下登録も夢ではありません。

2軍で打率.250、10本塁打
この数字をクリアできれば本当に楽しみです。

同期の西川選手と切磋琢磨して、大きく育って欲しい選手です。


野手編はここまで。
思いのほか長くなってしまいました。

本当は、平沢選手、安田選手、藤原選手のドラ1トリオ。佐藤都志也選手、和田選手も語りたかったですが、別の機会に。

次回は練習試合を振り返って、投手編です。

 


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