ウツウツ婆さんにしあわせの風が吹く時
おはようございます、鴨桜子です。
今日は朝から雨。
さあて、今日は何をして過ごそうかな。
【自分の時間を使いこなせない】
なにしろ、せわしなく生きてきた、と思う。
何かに追われているような、そんな錯覚を持って暮らしてきたように思う。
締め切りという魔物に追われながらの30年。
「なんとかなる、じゃない!」
「なんとか、するんだ!」
そうして、気を張って暮らしてきたので、仕事を引退してみたら、ポカーンとなってしまった。
「定年退職したおじさんみたい」
そう息子に言われたが、まさにそのとおりだが、ちょっと違う。
正確には、定年退職したおばあさんだ。
このおばあさん、2つのことを同時にこなすことが習い性になっていて、暇を作ることが苦手だったということに、新しい暮らしをしていて気づいた。
"自分の時間を使いこなせない"
時間が余る。
家の中のことで、気を紛らすしかないとばかりに、またまた断捨離に励んでしまった。
結果、家の中から、さらに不要物は消えた。
と同時に物に対する執着はますます減った。
そろそろ処分する物も、尽きてきた。
本当に必要な物なんて、それほど、ない。
となると、気になるのは、世間の人々。
いったい、世間の人たちは、どうやって、時間を潰してるの?
あ〜あ、シフトチェンジも簡単ではないわね┐(´~`)┌
【ゆっくり呼吸と歩を緩める訓練】
かつて、息子たちから、
「母ちゃんの動きはゴキブリのようだ」
そう指摘されたことがある。
夜になっても、カサカサ、コソコソ動き回ってるからと。
自覚はなかった。
嫁たちからは、
「お義母さんの仕事は2倍速〜🎵」
そうおだてられ、さらに速度を上げることに情熱をかたむけていた。
あれをしながら、それとこれをする。これが大得意だった。
しかし、もう、ちゃかちゃか動くことはやめることにしよう。
さすれば、きっと、ますます色っぽい女になれるかもしれない。
いやいや、ここから先は、転ばない老人を目指そうではないか。
そこで、ゆっくり呼吸と、ゆっくり歩行を練習することにした。
これはかなり意識しないとできないことだ。
あれからひと月あまり。
倍速動きは、だいぶ改善されてきた。
動きがゆったりしてきたら、時間が早く過ぎていく。
そりゃ、当たり前田の権左ェ門だ!
ひとつの行動に時間がかかっているんだから(笑)
でも、気のせいか、少し世界が広がった気がする。
桜の葉っぱが1枚1枚、風に吹かれているのが見える。
それから、やたらに焦らなくなった。
以前は、いつも何かに焦っていたのに。それが、なんとかなるさ〜って気分になってきたのだから、不思議だ。
なんでも、やってみるもんだ。
【幸せの風】
幸せなんて「なる」ものでもないし、「見つける」ものでもないと思っている。
こんな状態が幸せってことは、あるようで、ない。
あったとしても、一瞬のことだ。
どうやったって、時は流れていくのだから。
しあわせは、ある時、ふっと感じるもの。
心のどこかで、ふわっと感じる快感みたいなもの。
だから、風みたいなもんだと、それが、66年間生きてきての実感だ。
雨音の中で、ラジオを聴いていたら、好きな曲が流れてきた。
すると、幸せの風がふわ〜っと吹き抜けた!
身体が、心が、いい気分を味わったようだ。
これでいいんだ。
こうして暮らしていればいいんだ。
誰もが、課題をもって、限られた時間を使って生きている。
そんなこと、いつもは意識していないだろうけど。
人とすれ違うたびに、みんな頑張ってんだなあって思うようになった。
今までとは違う感覚がある。
わたしの今の課題は、自分の時間を使いこなすことだ。
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