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★人生初の高山

11泊12日(長ッ)の箱根・東京旅行から帰ってきて、一日合宿向けの準備で間を置いた。

帰りの青春18切符は音楽を聞いたり、寝たりしてたら意外と短かった。

地獄の熱海⇔浜松も映画で一瞬✨️

久しぶりの神戸。
公共交通機関が安い。物価(特に食べ物の)が安い。なんでも売ってる。ペットを眺められる。そして、なぜか落ち着く。

箱根も星や花火、芦ノ湖などの美しい景観を楽しむことができる。そして涼しく、温泉に浸かれるという良い場所だったが。
別に神戸だからこそということでもないが、自分が生まれ育った街ではリラックスできる気がする。


神戸の中心地・三ノ宮は、賑わいと歩くときの快適さの塩梅が丁度良い。東京も場所と時間を選べば空いてることもあるが、やはり歩くだけで疲れる感覚は否めない。

三ノ宮で合宿用の食料を調達しながら、なかなか良いキーホルダーをゲット。筆箱につけた。

リューシスティック!


合宿に必要なザックと食器類を受け取りに久しぶりに登校。暑いしやめとこうかなとも思ったが、天気が良かったので裏山にも登った。

雲の形がいい感じだった。

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私は高校から山岳部に入っていて、年一度の夏山合宿(県外の名峰に登る合宿)にも参加した。

今年の夏山遠征は、富山に位置する霊峰・立山。始発で集合場所まで向かい、ワイワイとバスに乗る。
部員はめちゃくちゃ多いが、二回に分かれているので席に余裕があって快適だった。バスに7時間(寝てたら一瞬。青春18切符のことを考えたら全く長くはない。)ほど揺られながら室堂ターミナルへ到着。

立山連峰には3000mを超える山がいくつかある。
部活でいつも登っている山の標高の約10倍。
ただ、便利なことにバスで行ける室堂ターミナルの時点ですでに2400m近くある。あとは600m登るだけ。とは言っても、稜線を順に歩けば当然上り下りがいくつもある。断崖絶壁(当社比)の岩場とかめっちゃ怖い。

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初日はターミナルから片道約50分の雷鳥沢キャンプ場まで移動する。
メインのザック(カバンみたいなやつ)とサブザック(軽い)の両方を持っての移動なので、重くてしんどい。
腕が超痺れたが、むしろ体感温度が下がって良かったかも…?

ミーティングをサボっていた私は知らなかったが、登山にはパッキングという技術も重要らしい。ザックの体積は安定性につながる。

合宿前日…メインザックにサブザック入るとかしおりに書いてたけど、無理やろ。もうこのまま行こ。

マットの付け方も間違っているという…

合宿当日・ターミナルついたあとのトイレタイム…
先輩「ロルマ(ロールマット)はザックの上に付ける!」「サブザックの中身1回出して!」「パンをぺちゃんこにするんや!」「ベルト全部緩める!」
※実際は丁寧に教えてくれました。ホワイト部活と思われます。
そんな感じで指導を受けたら、サブザックも入りました。
パッキングってすごい。
※感動で写真撮り忘れました。

ほんのり硫黄の匂いそ嗅ぎながらもキャンプ場に到着。あと10分長かったら無理だっただろう。
※正しくは硫黄の匂いではなく二酸化硫黄の匂いらしい。部活メイトが連呼してた。はぇ〜。

カラフルなテントが山に映える

体感だが、大涌谷(箱根の火山の噴火口的な場所)以上に匂った気がする。

テントの床に敷くシートが無くてブルーシートで代用するなどのトラブルもあったが、テントも設営できた。

その後ご飯を食べたり、荷物を整理したりして20:00に就寝。翌朝4:00に起きるためだ。
昼間は高山といえども暑いので、登山は朝が勝負(多分)。他にも朝早くから活動している人がいた。
高山は天気も変わりやすいければ、気温の変化も激しい。
昼は直射日光が当たって、暑いな〜という感じだったが、夜にはセーターが必須になるほど冷え込む。
秋の神戸の最低気温並みに冷え込んだらしい。
翌朝には持ってきたペットボトル飲料も冷蔵庫取り出したてみたいになっていた。

疲れもあってすぐ寝れたが、寒すぎて22:00に一度目が覚めた。

なんとなくテントから出ると、空には満点の星。
夏の大三角形を中心に、北極星やペガサス座、白鳥座などたくさんの星座を観察できた。
昔の人がこれを見てランダムに散らばる星をつなぎ、様々なものの姿を投影したのも納得できる。

箱根の時から使ってて便利だったのは

もっと使いやすいアプリがあるかもしれないが、スマホを傾けて星座を探せるので十分観察に使えた。
ナイトモードがあるのも良い。
星を観に行く人はぜひなんらかのアプリを入れて行ってみてほしい。

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二日目は、浄土山から別山の間の稜線を歩いた。

立山周辺地図

最初に、戻って室堂ターミナルで湧き水を汲む。飲めるように整備されているから安心である。

立山の水は夏でも超冷たい。
この冷たい水があれば夏場の水槽の水温管理も楽なのに…
おそらく地下水だからだろう。
湧き水は、ちょっと硬水っぽい味がしておいしかった。キャンプ場の水が冷たいのは謎。

山道は全体を通して、道に転がる岩が多かった。

たまに岩の山みたいなのも作られている。

普段登っている山はほとんど地面が土なので、岩の多い道は登りにくく感じた。

さらに厄介なのは細かい砂利。狭い道で踏むと滑って危うく死にかける。怖い。

景色を楽しみながらも、足元から目を離せなかった。

浄土山の頂上付近からの眺め。奥に見えるのは立山。

ただ、天候にも恵まれて景色は本当に美しかった。絵とか描いてみたい。
岩肌に植物が茂っているところにゼルダみを感じてテンションが上る。

高山植物らしき花も綺麗だった。

想像以上に上り下りがすごい。一度山頂付近に来てもすぐに降りて登り直す。
尾根が細く見えるが、意外と幅が広い。
通る前には絶対無理と思える道や山も気づけば過ぎていることも多い。不思議だ。

立山の山頂につながる尾根。

なんとか弓のような形の尾根を進み、立山の山頂付近に到着。

山頂は有料だからパス…

このあとすぐに雲が広がったのでギリギリ晴れててラッキーだった。
高山植物もたくさん見れた。黄色、紫、白などの色の花が多かった印象。
鮮やかな花が多いのは、空気が薄い高山の強い紫外線に適応して色素を多く合成するかららしい。
あと、虫を呼び寄せる目的もありそう。

高山植物もカラフルで美しい

立山の山頂付近は一等三角点に指定されており、緯度経度標高などが明示されていた。
ただ、一等三角点は全国に950個近くあって、そこまで珍しくもないようだ。
神戸の六甲山山頂にもある。

山頂脇の細い道を抜けて移動。

上からのぞむ黒部ダム。
夏でも残雪が結構あった。

山の天気は変わりやすい。さっきまで青空が広がっていたかと思うと、360°霧に囲まれているということもある。幸い雨にはほぼ遭わなかった。

このあとほぼ崖の恐怖の道を登りきり、真砂岳と別山の山頂を通過した。

怖すぎ


石のせいで下りは滑りやすかったが、引率の先生に半身でジグザグしながら降りると良いというアドバイスを聞いて実践。
滑りにくくなるというよりも、滑りが小さくなってバランスが崩れにくくなった気がする。
滑る方向にかかる圧力が分散するとかそういうことだろうか。
今回の合宿で一番の学びだったと思われる。

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最終日。
奥大日岳という、2日目のコースと少し離れた山に登った。
大きな岩がたくさん転がる道を往復するので登り始めるときは憂鬱だった。
しかし、意外とその区間は小さく、残りは楽しく登ることができた。

山頂からの眺め。日本海には雲海が広がる。
右側に見える剣岳。

奥大日岳の山頂のプレートは動かすことができて(固定されてなかったんです!たぶんそういう仕様です!もし動かしちゃいけないやつだったらすみません…)
写真撮るときとかに便利だった。
他の山でも実装してほしい。

剣岳は周りの立山連峰と明らかに異色。
もう緑とか全然見えない。全部岩。あと、傾斜がすごい。登れるんかあれ!?
山=緑なんて捉えていた自分が恥ずかしくなる。

調べたら、滑落も発生しやすく、日本の一般登山道の中では最難関だそう。登るのにはしごも使うらしい。

帰り道の途中で他の学校の引率の先生らしき方に教えてもらい、少しだが雷鳥も見れた。
近くにいる雛もかわいかった。
どことなくおいしそう。

なんかついばんでた。




そんなこんなでキャンプ場まで帰ってきて、テントを畳んだ。
こんな薄い膜で外界と隔てられただけの空間で寝られていたとは。感慨深い。

立山では、最後にミクリガ池温泉に入った。
自由時間が短くてそんなに長くは入れなかったが
、なかなか心地よかった。

どうやら、日本で最も標高が高い温泉らしい。
箱根にも標高で勝ったようだ(圧倒的勝利)。
源泉は温泉のすぐ横の地獄谷。
硫黄(二酸化硫黄!)の匂いの元凶であるが、恵みももたらしている。


帰りのバスでは「ラーゲリより愛を込めて」という映画を観た。
中3のとき社会の先生がおすすめしていた映画である。受検前の不安で見れなかったが。
感動させに来る場面も多かったが、普通に映画として退屈しなかった。終戦も近いし見て良かったような気がする。シベリア抑留ってこんなに長く続いてたのか。
主題歌がMrsなのもアツかった。


予定より早く、無事神戸に到着。

残りの夏休みは課題をほどほどにやって、後は絵でも描こうかと思っている。


読んでくださり、ありがとうございました。









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