コイカツサンシャインについて
日本からグアムまで一晩かけて行き、4日ほど遊んだ後、一晩かけて帰る。
長時間のフライトを終え、白々と明けていく滑走路を眺めながら、蕎麦をすすっていると自分は日本へと帰って来たのだとほっとする。
電車のなかで、目の前の人物がだれであるかも気にせずにウトウトとするのもよいものだ。
家に帰り、椅子に深く腰を下ろし食べる、コンビニで買ってきたパリパリのおにぎりがとてもおいしく感じる。海外から日本に帰ってくると、母国の心地よさが普段よりも染み渡り、安心するものだ。
帰ってこれてよかった。自分はやはり日本に生まれて、日本で死ぬ日本人であるのだ、と頭でなく心で理解する。日本とグアムは違うのだ。
ここで生まれて死んでいく者だけが感じる、たしかな安心がここにはある。
とは言ったものの、わざわざ6時間もかけて行くグアムがつまらないわけがない。
朝焼けに輝く海を眺めながら、ホテルを目指すまでのバスでの移動のなんとワクワクすることか。昼に食べるロコモコ丼の濃い味つけも乙なもの。チェックインをすませ、熱い日差しを浴びながら海に浸かって漂うことも楽しかろう。
ガイドの案内に従って行く射撃場で銃を撃つ経験は、日本では味わえない爽快感がある。
観光客向けに開発された街並みで、服やタバコ、チョコを買い漁ることも楽しい。
夜はバンドの歌を聴きながら、異国の料理と酒でも飲んでどんちゃん騒ぎ。
そういった住み慣れない場所での刺激はそれはそれでよいものなのだ。でなければ、なぜ我々が旅をするというのか。
さて、今回はコイカツサンシャインについて語る。 こちらもまさしく刺激的な作品である。つまるところはエロゲーであり、R18だ。直接的な言葉は出さないが苦手な方は、プラウザバックを推奨だ。
コイカツサンシャインとは、3Dエロゲでは有名な会社。イリュージョンによって生まれたコイカツの続編である。
コイカツとはなにか。女子の多い学園の唯一の男子として入学した主人公をプレイヤーとしてシュミレーションされる恋愛ゲームである。
筋だけをきけば、よくあるのだが。これがなぜ一部のユーザーを熱狂させるのか。それは本作が現段階においてかなり完成度の高いキャラクタークリエイトが行えるからだ。
しかも、40人の登場人物をクリエイトしたうえでできる。そこにはある種の社会があり、自由がある。そして交流があり、恋があり、エロがある。
そして、何度も言うようにキャラクタークリエイトの完成度が高い。アニメ調の女の子を再現するにあたっての豊富なパーツ、感覚的な操作による体型や瞳や口の調整。これにより、自分の理想とする女の子が作れる。
しかも、女の子の魂となる性格が30種類ある。つまり、40人つくっても、同じ反応を示す女の子しかいないわけではない。キャラのクリエイトだけでかなりの時間を消費するし、彼女たちの交流も没頭するとかなりの時間がなくなる。それは素晴らしいことだ。
彼女たちが心を開くのには数時間ばかりの時間が必要だ。買ってはじめたばかりだと、なにをすることが喜ぶことなのかわからず試行錯誤だが、いくとこまでいけば場所も構わずズッコンバッコン大騒ぎだ。
ゲームがはじまった当初と、その後の非日常的な落差もとてもいい。
今回は、そうした3D恋愛シュミレーションゲームの続編だ。
舞台は学園から遠く離れた田舎の島。学びを深めるための研修旅行という体で主人公とヒロインたちがやってくる。
大筋は無印のコイカツと変わらない。女の子と仲を深め、ズッコンバッコンする。しかし、本作からは女の子と仲を深める、という点でかなりの改善が加わっている。
コイカツはその自由さゆえに、エロゲとして買うと、目的を果たすために長い過程があることを知る。最初はそれも楽しいのだが、慣れるとひたすらクリックし続けるゲームになる。
サンシャインでは、ゲーム内で集める話題を使って女の子と交流する。話題は、島を探索したり、女の子と話すと手に入れられる。レア度の高い話題を使うと、すぐに仲良くなれる。レア度の低い話題でも使い方次第で好感度を効率的に上げられる。
このシステムにより、スタッフのつくった島を探索する必要性があり、目当ての女の子以外と交流する理由にもなる。それがプレイヤーに自発的に想定外のゲームの楽しさを発見させる機会となる。
また、デートやヒロインの会話のバリエーションも魅力的だ。前作では、ハーレムを目指すとデートのブッキングが起きたり、同じ会話を繰り返すことが多い。
本作からは、旅行というシチュエーションにより、デートがすぐに行える。それにより、ブッキングが起きない。告白やデートの会話が性格ごとに豊富なシナリオが用意されており、やっていて面白い。
コイカツはキャラのクリエイトが魅力だったが、キャラの交流によるストーリーにも面白さを感じるものになった。
本作は今後もアップデートを予定している。
VRにも対応予定だ。どういった機能が追加されるか。今から楽しみだ。
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