日記 2024/1/22

タカラとトミー

デュエマに復帰して驚いたことの1つは、会社名が「タカラトミー」になっていたことだった。

僕は未就学児の時代を勇者シリーズで過ごした。
中でもジェイデッカーからダグオンまでは、兄と一緒によく観ていたらしい。

ビデオテープが擦り切れるほどに観ていた当時の記憶は、脳に確かに刻まれていたようで、中学~高校時代になって作品を観直した時、過去に蓋されていた記憶が呼び起こされ、そして溢れ出てきた。あの感覚は、もう体験することは叶わないだろう。

で、その勇者シリーズのスポンサーが当時のタカラ(と、カバヤ)だったのだ。特にCMカット機能もなかった時代、録画のテープからはずっと「遊びは文化タカラ」のフレーズが流れていた。だからタカラの存在は「楽しいときを創る企業」と並んで、よく刷り込まれていた。

振り返ってみると、僕は結構のタカラっ子だったかもしれない。

勇者シリーズに始まり、小学校3~4年くらいはベイブレードを追い掛け、そしてデュエル・マスターズへと続いていく。

一方で、トミーとは意外と縁がなかった。
勇者シリーズと対比して語られることも多いエルドランシリーズは、僕が物心着く頃には既に終了していた。プラレールもトミカも、家にはあまりなかった。

ただ唯一の例外は、ゾイドだった。

ゾイドはちょうどアニメが小学校低学年時代と重なっていたこともあって、かなり熱中していた記憶がある。

そして勿論、プラモも大好きだった。クリスマスプレゼントにゾイドをお願いしたこともあった。

これは余談だけども、自分が背景ストーリー的なものが好きな一因として、間違いなくゾイドの影響がある。ゾイドのあの箱裏にな、背景ストーリーが書かれているんだよ。アニメとはちょっと違う世界が、なんか不思議で面白かった。なお一番好きな機体は(何度かTwitterにも書いているけど)エレファンダー。

まぁつまるところ、制作会社のことなんか当時は意識なんかしていないんだけども、トミーの存在も勿論知ってはいた。

タカラとトミーが合併したのは、調べたところによると2006年らしい。
当時の自分は中学生。デュエマをやっていなかったし、インターネットもやっていなかった。田舎の中学生。会社の合併など、知ることもなかった。

だからタカラトミーの名前を最初に聞いたとき、それがタカラ+トミーであることは実はわからなかった。だがある日、特に教えてもらったわけでもないけども、ふと気付いた。

その時の感想は、どちらかと言えば戸惑いだったかもしれない。

自分にとって合併と聴いて真っ先に思い浮かぶのは、横浜フリューゲルスの話だ。市町村合併なんかが進んでいた時代だったとはいえ、あんまりその言葉自体にいい印象を持っていなかった。

ただ1つ確かなのは、20周年で登場したボルメテウスゾイドって実は凄い作品だったんだな、って。

大人になった今、大会カバレージ等で「タカラトミー」の方と一緒に仕事をする機会がある。正直、不思議な気分だ。

ただもし――何かふわっとした質問を受けた時は、「僕は勇者シリーズもゾイドも、今でも大好きですよ」と答えようと思っている。


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