日記 2024/01/30

熟成されたワインとか、熟成された牛肉とか。熟成って言葉って、だいたいは食に使うじゃん。

でも今回のガンダムSEED FREEDOMは、言うならば熟成されたガンダムSEEDだった。

知らなかった、食品以外に熟成させた方が美味しいものがあるって。

というか熟成させないと出ない味って、創作にもあるんだな。

これまでにもそういったものに触れてきた機会はあったのかもしれないけど、実感として味わえたのが今回が初めてだった。

まぁ、色々と「実感」出来る歳になったんだと思う。

若い頃って大人から人生訓みたいなものを授かっても「ハァ、そういうもんなんですか」という感じで、イマイチ実感が湧かないじゃん。「若い頃に勉強しておけ」とか、そういうやつ。

でもこの歳になってくると、一般的な教訓みたいなのを、言葉でなく肌で実感する瞬間にそこそこ巡り会う。よく言われるコレって、こういうことだったんだ、とか。

歳上の人の言葉って、それなりに思想や経験的な背景を元に語っているっぽいんだよな。

まぁ、ちょっとは言える側の歳になったんだな。なってしまったという言い方もできるけど、でも何も蓄積がないまま歳を取るよりはマシだわ。

で、話は戻るけど、あの映画は20年熟成させた味なんだよ。

シンが、キラが、アスランが、ラクスが、感情の坩堝の中に放り込まれ、そして20年掛けて熟成されて出来上がった味。

多分、普通に食べてもそこそこ美味しいのは間違いない。だけど、あの味わいを楽しむには、時間が必要だった。省略してはいけない時間が。

いい体験だったし、いい勉強にもなったね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?