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I am a father

すみません、いきなり下ネタを書きますけど、ブログというのは「射精」に似てまして。先日、「三角絞めでもてなして」の方にアップした「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」の感想については、調べ物をするためにわざわざ図書館に行ったりと(そして、まだ新聞の貸出を始めてなくて、無駄足に終わったりと…)、非常に時間がかかったものの、ハッキリ言って、僕のブログ史上でも最も価値が高い記事になるのではないかと。ややもすると「映画ブログ史」(なにこの史)に残るレビューになるのではないか…なんて、興奮しながら書いていたんですけれども。いざ更新してみると、一気に賢者タイムに突入するというか、「なぜこんなものを書くために時間と労力を費やしたのか…」と自己嫌悪に陥っちゃうから、我ながら面倒くさい生き物ですな。で、今回も、現時点では非常に書く気マンマンながらも、アップした途端にウンザリしちゃうのかな…なんて思ったり、思わなかったり。

娘のマナ子(仮名/8歳)が生まれたのは2011年7月23日ですから、もうすぐ9歳。それだけ一緒に暮らしているのだから、至極当たり前ですが、さすがに彼女の「父親」としての自覚はありますけど…。なんて言うんですかね、未だに「私、そんなに立派な人間じゃないです」的な気持ちになる部分もあるのです。僕は父が40歳の時に生まれましてね。父親は、それはそれは残念なタイプだったため、愛憎となると「憎」の方が大きくなるんですが、しかし。初めての子どもを38歳で授かった僕的に、近頃は、あの時代、あの職種で、3人も子どもを抱えて食べさせていくのは大変だったろうな…と思うところも増えてきた。

少しプロフィール記事に書きましたけど、今の僕は仕事的に結構不安定でしてね。現時点では、家族4人が暮らせるぐらいには稼げてはいるものの(って、奥さんとは共働きだし、お義母さんは年金暮らしだしね)、彼女が将来、「留学したい」とか言い出した時、金銭的にちゃんと応えてあげられるのか。僕は、家庭の経済的な事情で彼女が「やりたいこと」を断念させたくはないので(とはいえ「世界征服したい!」とか言い出されても無理ですが)、今まで以上に働いて貯金せねばなるまい…と思いながらも、つい保護猫カフェに行ってから酒を飲んじゃったりする残念なアタシ。そういうのって、父親としての自覚が足りないよなぁと、これまた自己嫌悪に陥ったりもするんですよね。死ぬか、もう死ぬか(父親としての自覚が足りない文章)。

そんなこんなでアンニュイな父親ライフを送るエブリデイなんですが、なんと昨日(土曜日)、娘に初めて「父の日」を祝ってもらいました(本当は今日が「父の日」ですが、娘の習い事で帰りが遅くなるため繰り上がった様子)。いや、僕は自分がそういう風に祝ってもらうのって苦手というか、まさかそんなことをしてくれるとは思ってなかったんですけど、まず先週、奥さんに「父の日だから土曜日は『しゃぶしゃぶ食べ放題』に行こうよ!」なんて言われましてね。さらに、娘が「パパ、動物は何が好き?」なんて聞いてきて(僕は「鳥が好きかなー」と返答)、モロに何かを用意してくれる様子。いや、僕は自分がそういう風に祝ってもらうのって苦手なんですけど(2回目)、でもね、まったく楽しみじゃなかったかと言えばウソになるというか。ああん、正直なところ、スゲー楽しみにしていたのです。

で、迎えた土曜日。妻子は習い事のためにずーっと外出していたので、僕は適当に筋トレしたり仕事をしたりブログを書いたりして過ごしまして。夕方、2人が帰宅してからお義母さんも合流して、近所の某和食系ファミリーレストランに行けば、しゃぶしゃぶ食べ放題がスタートですよ。ふふ、なんか感謝してもらえるのかな…いや、僕は自分がそういう風に祝ってもらうのって苦手だし(3回目)、別に大して感謝されることなんてしてないけどさ、でもなんかこう「おめでとう」とか「ありがとう」的なムードになったりするのかな…なんて思いきや、奥さんもマナ子もお義母さんも飲食物まっしぐら(カルカンを見つけた猫のようにーー)。あれ? 今日は「父の日」だから外食しに来たんだよね? そんな疑問を奥さんにそっと伝えてみたら、「そうよ、『父の日』で割引だから来たのよ」なんて言うから、そういうことだったかぁ…。

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まぁ、それはそれ。肉だうどんだ蕎麦だラーメンだと、ジーパンがキツくなるぐらいに食べて帰宅すると、娘が「パパにプレゼントがあるの!」と言ってきたから、待ってましたぁっ! 何をくれるのかな、でもなんだっていいのさ、君がくれるものなら…なんて思っていたら、見せられたのがトップ画像の粘土細工でございます。タイトルは「おトイレをしているカモ」。

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「この丸いのは何?」「うんち」「じゃあ、これもうんち?」「パパ、これは桜の花びらだよ」なんて会話をしたり、いかにカモの羽根の部分を作るのに苦労したかを得々と聞かされたり、「この粘土、学校で使うから、さっさと写真撮って」なんてクールに言われたりして…。まぁ、娘はいつだって何をしたって可愛いものですな。なんかね、いろいろと期待しすぎたみたいだけど、でも、奥さんったら僕の好きなモンブランを買っておいてくれたりしたし、粘土細工はとても素敵だったし、いろいろと期待以上でもあった「父の日」なのでした。

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「I am a father」って曲は、浜田省吾さんの映画を観に行った時に初めて聴いて、結構感動したんですよ(収録されたアルバムも買った)。まぁ、あまりに歌詞がストレートすぎるし、「パパの歌」のようにカラオケで父親自身が歌うにはセルフボーストがすぎるというか、父親が読み聞かせで「パパのしごとはわるものです」を読むような居心地の悪さがあるけど、でもね、聴くたびに「父」として頑張ろうって思うのです。明日は今日よりも良い日になると、良いですな。




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