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「オホーツクに消ゆ」リメイク感想    ~女オタクの叫び~

こんにちは! みたいなノリではじまる記事を書いた事が無いのでどのようなノリでいいのかよくわかりませんが、このたび発売日の次の日くらいに買ったオホーツクに消ゆリメイクをようやくプレイ、一気にクリアしたのでその熱が冷めないうちに感想を書いちゃおうという記事です。

猿渡俊介を推しというタイプの道東に住む女オタクです。
ファミコン版とスマホアプリ版はプレイ済み。
行ける範囲の聖地は巡礼、流氷物語号にも乗りに行った程度にはオホーツクに消ゆが大好きですので、もしよろしければそんなオタクの叫びを聞いて行ってください。

あ、全体的にネタバレします!!


技術的なお話

グラフィック

釧路とか札幌とか、自分の記憶にある場所はまさにそのままイラストになっていて、めっちゃそのまま~!!!!と感動していました。いや、写真か????ってくらいそのままだった。
なので私が知らない場所のイラストも多分知ってる人が見たらそのまま~~!!!ってなるんだと思います。これは本当に凄い。

そしてキャラクターなんですが、特典冊子によるとなるべく当時のイラストに寄せて!というお話だったらしく、確かに流氷物語号で書き下ろしたイラストに比べると女子二人は特に当時のテイストにぐっと寄っているな~と感じます。いや、いくら自分の絵とはいえ昔の画風に寄せるってすごいな……と、趣味でお絵かきする身でもそのすごさはひしひしと感じます。

現代パートのキャラクター達は若干今のテイストも入ってる感じが時代の流れも感じられてすごくいいな~と思いました。ゲーム中に出るキャライラスト、全部荒井先生が描き下ろしたんだろうかと考えたら、とんでもない量では……!? と戦々恐々。でも本当によかった。ファミコン版の時に顔がわからなかった人とか、あと、表情差分も豊富で……笑顔がみんなかわいくてよかったです。とくに笑った黒木がよかった。最初から黒木の顔見えるのもなんか嬉しかった。

サウンド

いや~~~~めっちゃよかった。ファミコン版のビンビンくるサウンドを少し柔らかくしたようなアレンジが多かったのですが、そもそもそこまでバチバチするゲームでも無いので、多少ゆったりした感じがあって個人的には好きでした。聞いてて疲れない、プレイしてて気にならない感じはとてもよかった。 SEが時々ドラクエっぽかったり、ピコピコ音してたりはファミコンのゲームのリメイクって感じがしてにこにこになりました。すき。

ボイスについては、正直なんか知らねえ人が沢山声優にされてるけど大丈夫!?!?って思ってましたが、そういえばこのゲームは台詞が一言二言のキャラが沢山いましたね。メインのセリフが多い人達はしっかりとした声優さんの台詞で全然問題なかったので一安心。しかもボイスがあってもそこまでプレイが冗長に感じなかったな~~と。
まりなちゃんは相棒なのでもうちょいハキハキしてたらうれしかったかも。彩ちゃんが元気よかったから対比になっててかわいい~ではあるんだけどね!

演出

殺人現場の入り方が大変よかったな~!!!ちょっと遠めの所からカメラがパンするみたいな演出、そして飛ぶカモメ……昭和の刑事もの~!!!という気持ちになる。知床五胡はあの浮かんできたポーズをスチルにするのなるほど~!!!となりました。あのポーズが無いと物足りないもんね……。
時代を移動するときにセピア色挟むのもとてもよかった。
時代を移動する、と言えば名前入力(最大四文字なの嬉しすぎた)した直後に知らないシーンから始まるのはずるい~!!!となりました。
まりなちゃんが自己紹介したあとに一拍置いて、「はい、猿渡です」って言うのとか、こっちが聞き返してる感じがしっかりでてるしまりなちゃんとの会話ってなんとなく画面越えて語りかけてる感じがあるなあ、と。
これについてはあとでもうちょっと語りたい。

あと、台詞が増えてる!!っていう部分が沢山あって、まさか台詞が増えるという事が起こると思ってなかったので……町の説明や、あと捜査マップの内容とかで、なんだか旅情感あったのも二時間サスペンスみたいで好き。

ストーリー的なお話

1987年

これはもう、何度もかみしめている味!!当時の表現のまま、と最初の注意書きにある通りそのままでほとんどがファミコン版そのままだし、グラフィックや追加のセリフでより詳しくわかりやすくなった部分も多くて……相関図や人物詳細も簡潔に話がまとまってて助かります。
ウトロの漁師さんが転職してたのだけなんでなんだろうな~。顔もカメラ壊すのもそのままになぜか職業だけ変わっていた。

ブラックジャックした後のシュンのヒントも結構細かく教えてくれるのでうっかりなにするんだ……?になった時には助かりました。五枚掛けも助かる。
あとは何といっても夕張!!十字キーだけでぬるぬる動く!!オートマッピングまである!!手厚い~!!と嬉しくて特にしなくてもいいマップ埋めをするのに炭鉱中をぐるぐる歩いてしまった。

最後のファイティングシュンスケなシーンはズババババーン!って口で言ってくれるシュンがあまりにも大好きでした。かっこいいぞシュン!!

冒頭や中盤でのまりなちゃんとのやりとりでこれはあくまで過去の話という所が強調されてるのも、演出としてよかったな。そこから自然と2024年にいってくれるのも……でも、芸者呼んだとかめぐみのバスタオル外した話まで包み隠さずするのはどうかと思うよボス……。

2024年

自分は警察官でもない、殺人も無い、それでもその話はオホーツクに消ゆを綺麗に終わらせる為にとても大切な話だったなあ、と思います。
まさか更に過去にさかのぼった部分から決着をつける事になるとは思わなかったなあ……。
猿渡家に思い出の品全部残ってて、流石に物持ちが良すぎるだろ!!ってなっちゃった。買った時には何やってるんですか~!とか言ってたのに、昭和のポータブルテレビがまだ映るってどういう事なの。
あれ、1987年で買い物しなかったら置いてなかったりするんですかね。二週目やるときはペナント買うの我慢します(10枚買い占めた顔)

ボスが一人っきりになるシーンがあるのもすごい新鮮だった。定年来たばっかりなのにめちゃくちゃ身体張ってるボス……この後もっと体はりましたね。場所移動が「箱の場所を移動させる」という意味にかかってる演出も、コマンド選択式ADVやってる人間ほど、場所移動を選ばないで他のコマンド試しちゃったりするのでうまいなあ~!と膝を打ちました。

ヒグマの森、突然ドラクエはじまって笑ってしまった。最初に拾えるアイテムがおなべのフタなのはずるい。守備力も一緒でしたね。
でも、終盤で急にコマンド制バトルはじまるのは、軽井沢誘拐案内だなあ……とあとで思いました。あの時も女の子一緒にいたしね

最後の選択肢、最初は迷わず山分けたんですが、シュンに没収されちゃった……「何やってるんですかボス!!」って絶対怒られたじゃん……金塊なんとかポケットに一個しまえなかったのかな……。

一通り見た結果としては海に沈めるのがよかったかなあ、と。何より、あれだとちゃんとまりなちゃんにお祝い言えるので……。シュンとは是非LINE交換しててくれ……。

おわりに

綺麗にまとめようと思ってたのも最初の百文字くらいで結局書き散らしのようになってしまいました。ここまで見ていただいた方がいらっしゃいましたらありがとうございます。そしてこの最高のリメイクに携わっていただいたすべての方に感謝!!!!こんな新鮮な気持ちで遊べるなんて本当に思ってなかったので!!ありがとうオホーツク。







おまけ

ここからはさらに書き散らしのような個人の感想です。用法用量を守ってお読みください。

まりなちゃんのこちら側を意識した語りやボスが定年を迎えた事について、個人的には当時プレイしていた20代のボスに向けた演出なのかなあ、と思った話。

switch版の特典冊子でも見れますが、ファミコン当時のボスはどう見てもシュンより大分年上のいわゆるたたき上げっぽい感じのおじさんでした。
でも、今回猿渡家の写真で見たのは同年代くらいの若い感じのボスの姿。そして画面越しを見るような視線と、あなた、というまりなちゃんの呼びかけが、どうしたって今コントローラーを握っている37年ぶりにボスになっている人に言ってるんじゃないかな~と、EDの言葉とかも含めて。

こういうメタっぽい演出嫌いな人もいるかもしれないけど、私は結構好きなのでとてもいいな~と思いながらそんな事を考えていました。

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