サルベージ
20年ほど前に書いてた、オリジナル戦隊の小説のテキストが出てきたので、久しぶりに読み返してみた。
あわよくば手直しして使えんかなと思ったけど、ダメだこりゃ。やりたいこと詰め込みすぎ、キャラ多すぎ。文章構成下手くそすぎ。
若気の至りとやらで、オリジナルの戦隊てのはいくつか考えてた。既存のスーパー戦隊シリーズのフォーマット準拠のもの、敢えて崩しまくったもの、色々。
昨日見つけたテキストのやつは、所謂【高校生戦隊】。ターボレンジャーとかメガレンジャーとか(えっ、2つしかない!?)そういうやつ。
…なんだけど、TRとかMRとかと差別化したくて、事件を極力学園内、学生の間で起こることにして、学園やその周辺を守る(ことがもっと大きな世界を守ることにつながる)作品にしようとしていた。
超科学をもつ犯罪組織が、学生たちの欲望や心の傷につけこんで事件を起こす。それを主人公ら戦隊が立ち向かい解決する…という構図。
要するに、【バドーの犯罪セールスマン】を学園内でやりたかった。
あと、【戦隊】と【宇宙刑事】とのリンクもやりたくて、所謂長官ポジションを、もと宇宙刑事で現在は主人公らの通う高校の教師であるおっさんにするとか、戦隊スーツ(装備)は宇宙刑事のコンバットスーツの能力を5人に振り分けたものであるとか、当時としては満足いく設定を思いついたと悦に入っていた(馬鹿)。
で、小説として書いてはみたものの、どうにもよくないと一旦仕舞い込み、その後創作ができなくなる状態におちいった事で、設定からテキストから、お蔵入りというかボツになってたわけ。
そしたら、なんと2011年の【仮面ライダーフォーゼ】が、まさに学園を舞台に生徒たちを事件に巻き込む悪から学園を守るヒーローの物語で、これがまた面白いのなんの。うはぁ、やられたーと思ったよね。仮面ライダー部の設定も絶妙で。
そうこうしてたら、2017年には【スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー】が公開。いやいや、公式が戦隊と宇宙刑事リンクさせちまって、またしてもやられた。そもそも宇宙刑事と宇宙警察なんでリンクはやりやすいし、デカウイングキャノンをデカレッドが「シューティングフォーメーション!」した時には大笑い。単に共演させるだけでなく、ちゃんと技術や装備が共有されてるという世界観のリンクがたまらなかった。いやもう、最高。
という訳で、素人のネタなんぞ本家には敵う筈もないし、そもそも作品として成立させられてない時点で先にやられたもクソもない。笑うしかない。まあそれはそれとして。
なんやかんやで、やっぱり戦隊は大好きなんよね。ライダーやウルトラより自由度は高いし。
20代の頃には基本設定だけで3つの戦隊考案して、漫画にする野望が潰えてからは小説化を目論んだり頓挫したり。
くたばるまでに、どれかひとつくらいはカタチにしてやりたいなあ。でないと、キャラクターたちに申し訳ない。
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