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【友情よここで終われ】

ネレ・ノイハウス【友情よここで終われ】ようやく読了。待ちに待ったシリーズ最新刊なのに、なかなか読めていなかった。
出版業界を舞台に、そこに生きる人々の過去の罪や心に巣食った闇が暴かれる。
今回はいつも以上に登場人物が多く、名前を把握するだけでも一苦労(^_^;)。ドイツ人の名前は難しい上に、愛称まで出てくるし。一つの物語に、カロリーネ、カタリーナ、カトリーンと、似た名前が三人も出てきては混乱もするわ。
 
事件にまつわる人々の物語もだが、シリーズをずっと追っているファンとしては、メインキャラそれぞれのドラマも気になる。今回はなんと、ピアの元夫ヘニングがミステリ作家としてデビュー(自身やピアらが関わった事件をベースにしたもので、その描写にピアが憤慨)。彼の作品を出版する会社が、事件の舞台となる。
新たにカロリーネと結婚したオリヴァーだが、その結婚は上手くいかず、加えて元妻コージマが癌で入院。オリヴァーは自身の肝臓を提供すること、カロリーネとの生活を終わらせることを決意する。ピアと夫のクリストフの関係は、ヘニングの作品(の描写)のせいで、ややぎくしゃく。今回はクリストフの出番はあまりない。
オリヴァーの周辺が大きく動いた今作。シリーズのさらなる続刊が待ち遠しい。

今作でシリーズ10巻を数えた【刑事オリヴァー&ピア  シリーズ】。ドラマ化もされていて、YouTubeでは1部公開されている映像もあるものの、字幕もないので台詞がわからない(^_^;)。
ミステリチャンネルあたりで放送してくれないものか…。

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