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過去につきあった男とのもうひとつの世界線

人生の後悔をゼロ!にする
神さまが社長の新人社員「巫鈴」です


ずっと投稿が滞っていた
神さま社長からの指示待ちというか
ネタが降って来るまで待っていたというか
それが、数日前突然やってきた


何が起きたのかと言えば
突然、昔付き合った男の
フルネームが脳内で叫ばれた


ふるたにまさみつ(仮名)
完全なる仮名にしているが
もう、その名前すら遠い記憶の彼方に忘れていたのに
はっきりと脳内で叫ばれたのだ


えっ、私にどうしろと?
しぶしぶ検索をかける
すると、いくつか候補が上がって来て
それらしい人が見つかる


もう、30年以上前、夫と付き合うまえに
数か月だけ付き合った人


友達がバイトをするカフェに良く来ていた
常連さんで同じ年。
ふるたにさんの職場の
体験イベントがあるから来ないかという事になり
それがきっかけで付き合うようになった


とにかく仕事が忙しい事と
何よりも女心がみじんもわかっていない堅物だった


つきあってしばらくして、年明けにスキーに行こうと約束した
正直、朝早いのと寒い時期に寒い事をするのは
あまり気ノリはしなかったが
一緒にいれるならいいかとOKした


なぜなら、忙しい彼は
クリスマスイブもクリスマスも仕事だったからだ
それで年明けのデートとなったわけで
贅沢も言っていられない


まぁ、話を元に戻すと
なぜ、彼が女心を微塵もわかっていないのかと言えば
その忙しいクリスマスイブの最中
たった2時間だけ休憩をもらえたから
会いたいと言って来た


どこかへ連れて行ってくれるのかと思いきや
その彼から出た言葉はこうだった


「2時間だけ休憩がもらえたから、今からスキーを持って部屋に来てよ。スキー板にワックスを塗って磨いてあげるから」


えっ、普通にその辺のカフェでお茶でええやん?
なんで、今さらスキー板にワックス?


とにかく言われるがままに
マイスキーを持って彼の部屋に行く
そこから、始まった本格的なワックス作業


まずは、先についていた古いワックスをはがす
そして、新しいワックスをバーナーで溶かしながら塗って行く
その工程を繰り返しさらに磨きをかける
もう、顔が写り込むくらいにピカピカだ

心の中で、こんなの望んでいないのに・・・
と寂しくなって来る
そして、彼は磨き終わってこう言ったのだ


「これが、僕からのクリスマスプレゼントだよ」

え?
バックとか洋服とかじゃなくワックス?!
いや、男兄弟の中で育ったんだ、きっと不器用なんだ
そう、何度も脳内で変換させた


そして、丁度2時間の休憩時間が終わった
「間に合って良かった、じゃ仕事に戻るね」
これが、彼とのクリスマスイブの思い出


さらに悲惨だったのは
年明け、約束通りスキーに行くと
あまりに磨きすぎたせいか
エッジさえも効かず
傾斜で立っている事も出来ず
勝手に後ろへズルズルと下がって行く


そのぶざまな恰好をさらす事となる
彼は笑っているけど
誰のせいでこうなったと思っているん?
とツッコみまくっていた


そんな彼とのほろ苦いというか
今ではネタとも言える思い出がよみがえる


そして、本題はここからだ
神さま社長がどうして彼の名前を
フルネームで叫んで来たのか
わかったような気がした


実はその彼、検索してわかったのだが
めちゃくちゃ出世してすごく偉くなっていた
職業を出せないのが心苦しいけど
その中で、「長」が付く最高役職となって
数々の賞を受けた人になっていた


【私と付き合った男は出世する】
そう、私はあげまん体質
神さまは、それを教えるかのように
また、贔屓してくれたのか

それとも、もうひとつの世界線で
彼とそのまま結婚していたら
今ごろ私は悠々自適な暮らしをしていたのだろうか


もし、そうだったとしても
同じように我慢を積み重ねていつか
爆発していたかもしれない


どちらにしても、
大丈夫だよ、もう我慢の世界線にはいないのだから
未来は明るい
そう言われているような気がした


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