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メディアのマイナーリーガーとしての役割

ある、著名な識者が近ごろ「GOTO隔離トラベル」と打ち出しているらしいです。これは、元々僕が1年前、新型コロナ対策について「防疫」か「経済」かの二者択一ではなく、第三の道として提案したものでした。

もちろん、これをパクられたというつもりはありません。いい案だと思うので、他の方が同じようなことを思いついても不思議ではありません。本当に、実現してほしいとも思うので、発信力のある方が広げてくれるのは、いいことだと思います。

一方、僕の案を参考にしたというのも、ありえる話かなと思います。近ごろ、同じところで連載をしているので、彼本人か、というよりむしろ彼のスタッフが僕のを見ないわけがないと思うからです。

また、これが現状、僕の世論形成に対する役割かなと思っています。実際、僕のアイディアが、いろんな番組等でネタ元となっていると思われるからです。

テレビ番組には、何回かかかわったことがあるのでわかるのですが、番組を企画段階からスタッフが作っていく過程では、彼らは専門性はないが、いろんな分野のことを、短時間に調べていかなければなりません。ネットを必死で検索して、どんな考えを、どんな人が言っているかを調べなければならない。

その際に、たぶん僕の論考がヒットすることが少なくないのだと思います。アイディアもロジックも、結構練り上げてますから、それなりに説得力があると思います。

ただ、そこですぐに僕を呼ぶとはならない。むしろ企画の一部にして、知名度のある人にしゃべらせるということになるのです。そのほうが、視聴率的にいいわけですから。

僕が番組に呼ばれるケースは、「僕しか言っていない」ようなときです。前回の、「深層NEWS」はまさにこれで、当時、五輪賛成論を真正面から出しているのは、僕くらいしかいませんでした。これは、僕を出すしかない。

僕は、これでいいんだと思っています。他の例は、コロナ禍で一斉休校になったとき、「9月入学導入論」を最初に言ったのは、僕でした。しかし、広げてくれたのは、ある著名な方(笑)。この方は、以前からよく無断で「引用」していただけるので、ありがたいですが(笑)、ちょっと聞いた話では、ご本人ではなくスタッフの方が調べて、ご本人に耳打ちするそうです。

最近は、「野戦病院」の話。テレビ局から問い合わせがきました。出演はおそらくありません。広げていただくのは、他の著名な方に任せたい。でも、「医療崩壊」の危機的状況。これは、政策として、実現してもらいたいと思います。

僕のメディアでの役割は、いわばマイナーリーガーでしょう。表に出て、視聴率という数字は取れない。でも、数字を持つ人に自分の考えを届けることで、実現化すればいいと思います。

それは、僕の「政策科学」の実践でもあります。


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