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Japan Times: 「安倍首相、復帰への思惑で保守層の支持を集める」

Japan Timesに僕のコメントが掲載されました。記事は添付しますが、有料なので、カネをJapan Timesに払わないと読めません(涙)。僕のコメントに関する部分を翻訳して掲載します。


立命館大学の政治学者である上久保誠人氏は、安倍首相の最近の行動は、彼自身と稲田氏のようなイデオロギー的な同志に、相互に利益をもたらすものだと指摘する。

「稲田氏のような若い右派政治家は、実際には自民党内ではほとんど力を持っていないからだ」「自民党の中では、(稲田氏に比べて)改革派やリベラル派の政治家の方が力を持っている。保守派の中には強い政治家がほとんどいない。だから、彼らは安倍総理を必要とし、安倍総理も彼らを必要としている」

上久保氏によれば、自民党員の大半は、安倍首相やその仲間たちよりも中道右派、あるいは中道左派であり、右派・保守よりも多い、自民党の「サイレントマジョリティ」であるという。


「近年、都市部の有権者や中道左派の有権者は、選挙では野党よりも自民党を支持している」「自民党の保守派や右派の政治家には、次期リーダー候補がほとんどいない。だから、安倍さんに近づいたのだ」


上久保の考えでは、安倍首相には今後数ヶ月の間に2つの選択肢がある。
1つは、自民党総裁選の本命候補になることを期待して、志を同じくする保守系の若手を育てる努力をすること。その候補者が当選すれば、安倍首相は強力な後見人としての役割を果たすことになるだろう。

2つ目は、自分が育てたグループからの支持を、自分が総裁選に出るための基盤として利用することである。

「安倍首相には多くの政敵がいる。自民党の中でも、安倍首相よりもリベラルで、安倍首相のスキャンダルへの対応に腹を立てている人たちが、安倍首相の政権復帰に反対するために、このスキャンダルを利用するかもしれない」

しかし、元首相は意外なところから反発を受ける可能性がある。上久保氏は語る。


「菅総理も、安倍総理が自分を束縛しようとしていると感じれば、安倍総理に対してスキャンダルを利用しようとするかもしれない」


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