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上久保が初めて人生を語った本

小学、中学、高校の1つ上の先輩、中学の野球部の1つ上の主将、家の距離5分間の近所のお兄ちゃん、立教大学野球部で長嶋一茂さんともプレーした元永知宏先輩の新著が出ました。それは上久保が初めて自らの人生を語った本でもあります。

以前から、自分らの同世代が、会社に入ってからどういう人生を歩んだのかを書き残す本が出たらいいのにと思っていました。「バブル世代」と批判的に語られることが多い自分らですが、社会に出た時が派手派手しかった分、その後の苦労も苦悩も大きかったと思います。

その苦労と苦悩を正確に記録に残す本があっていいと思っていました。だから、元永さんから取材の話があったとき、ぜひ協力したいと思いましたし、なんでも隠さずに話そうと思いました。

僕はプロフィールだけをみれば、スーパーマンのような人生です。自分でも、心を無にしてプロフィールをみれば「こりゃ超人だな」と思います(笑)。

なんか自分のことじゃないように感じることがあります。実際の自分とはえらくかけ離れているような。

ただ、実際は商社の仕事がほんとにできなくて辞めました。簡単にいえば、金儲けの感覚がまったく欠けていたといいますか(笑)。

実際は、苦心惨憺、散々なことが多い人生なのですが、時に「超常現象か?」と思うような幸運に恵まれて、かろうじて生き残ることを繰り返して、今がある。

特に重要なのは、「30歳で会社を辞めるという最悪な大失敗があったから、今がある」ということ。人生は、最悪な事態が幸運の始まりとなることがあるということを知りました。

それも、この本では「決断」ということになっている。確かに決断ではあるのだけど、それはまったくかっこいいものではなく、もう断崖絶壁、そうするしかないという感じだったんですよね。

それに、こんなことができたのは、両親、周囲の人たちが優しかったんですよ。だから「決断」できたし、努力を続けられた。それを忘れてはいけない。自分一人でなんかやったような勘違いだけはしてはいけません。

などと、自分の人生を振り返れば、いろんなことを考えてしまいますが、いずれにせよ、ぜひ読んでみてください。

かっこつけたビジネス書と違い、スポーツ書でも補欠、裏方、敗者、挫折に焦点を当ててきた元永さんらしい、優しさ、温かさ、人間愛に溢れた、一味違うビジネス書です。






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