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ドラゴン桜の本質:学歴とは単なるセーフティネット

人気漫画・ドラマの「ドラゴン桜」の桜木先生の有名なセリフに「馬鹿とブスこそ東大に行け」というのがあります。

これについて、ある評論家が「今の時代には合っていない」として、今は受験でも考える力が求められていると指摘していた。この方は、桜木先生の真意をまったく理解してないなと思いましたね。

桜木先生の言わんとするところは、本当に優秀な人材(まさに、「考える力」がある人)は学歴など必要としないということ。そうではない人ほど、学歴という「証明書」に頼って生きていくべきで、頼るならば、一番いい証明書である「東大の卒業証明書」を獲りにいくべきだということです。

イチローでもダルビッシュでも学歴いりませんよね。起業する人も、別に学歴関係ない。当の桜木先生が、東大合格したけど入学せず、司法試験に受かって弁護士になった人でしょ?(笑)

僕なんか、まさに学歴だけに頼った使えない人間です。会社でも使えず、結局、修士、博士まで取って、ようやく社会復帰できた。世の中の役に立たん、好きなことをしゃべってるだけの人間なわけです。

要するに、会社で仕事ができて、うまくやっていれば、やめることはなかったんです、ホントの話。でもやめた。どうにもならんから、学位を取りに行った。そういうことです。

日本はいまだ、学歴社会といいますけど、その本質的な意味は変わってきていて、学歴は高い能力を示すものではないのではないでしょうか。本当に能力のある人には関係ない。自分でどんどんやっていく社会になりつつある。

一方、そうではない、特別な才能や人間性を持たない人には「学歴」が大事になります。世の中である程度の「お墨付き」を得て、企業というところに就職して、安定してやっていく、「学歴」はそのために必要なものだからです。つまりは、社会における最低限のセーフティネットのようなものだということです。

そして、そのセーフティネットにかかるには、「受験」という場で、出された問題に対する正解を出すためのパターンを理解すればいい。それは、周囲に対する礼儀正しさとか、同調圧力とか余計なものを捨てて、徹底して合理的に行動できれば、さほど難しいことではないと、桜木先生は説きます。だからこそ、「馬鹿とブスこそ東大に行け」なのだろうと、私は思います。

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