英国で、低支持率・地方選惨敗の首相が解散総選挙を決断した理由
リシ・スナク英首相は、庶民院(下院)を近く解散し、7月4日に総選挙を実施すると表明した。野党・労働党に支持率で大きなリードを許している。今月行われたイングランドの統一地方選では改選議席の半分近くを失う大敗を喫した。14年ぶりの政権交代が現実味を帯びている。秋まで先送りして支持率の回復を待つとの見方が大勢だったが、スナク首相は早期解散の賭けにでた。
支持率低迷、選挙での惨敗と、日本の岸田文雄首相と同じような苦境にあるスナク首相が、なぜ解散総選挙に打って出たのか。その1つの背景