残り15日

感謝……! アドバイス……、圧倒的感謝……‼

真面目にありがとうございます。

ただあまり書けなかった。また明日見直して、書きます。

①本文書き進め&推敲

『あいつ、使えなさすぎ。本当に正社員なのかよ』

部屋の電気をつける。
休憩も取らずに残業をした体は、疲れ切っている。しかも帰り際に雨にも降られた。
追い打ちを受けた体に鞭打って、コートとスーツをハンガーにかけ、スエットに着替える。
そこまでが体力の限界で、ゴロリとフローリングに転がった。

疲れが酷い。しかしそれ以上に自分の体をダルくさせているのは、帰り際聞いてしまった他の同僚の噂話。
自分の悪口で盛り上がっている。仕事終わりに、客の悪口で盛り上がる秋葉原メイド達のよう。
よりにもよって、そこを通らなければ帰れないところで、悪口大喜利が繰り広げられていた。

このまま進むと、楽しく陰口を言っている場面に、本人が登場してしまう。
だから動くにも動けない。ずっと悪口を聞き続けなければならなかった。
しかし、そんな悪口を言っている奴らに対して、空気を読む必要があるのだろうか。自分の弱気にも嫌になる。

「はぁ……」

金曜日の夜は一番楽しいはずなのに、最後にやられた。
買ってきた今日の晩御飯を見る。
ストレスと、スーパーの半額シールに、財布の紐がが緩くなってしまった。
「……よし。食べよう」
腹が減りまくっているから、気分が落ち込んでいるのかもしれないし。
今日は何も食べていない。この状態ならなんだって、美味しく感じるはずだ。食べることは大好きだ。

電子レンジをフル活用。唐揚げを電子レンジで温める。
唐揚げは半額シールが貼られていると、つい買ってしまう総菜だ。
温めた後、オーブントースターに入れて、カリっとさせる。さらに塩と胡椒を振りかける。
既に味付けされているので、ここまでやる必要はないが、濃い味付けが好きだ。
オーブントースターを動かしている間に、電子レンジで冷凍ご飯を温めて、茶碗に大盛りで盛り付ける。

テーブルに並べるとわかった。致命的に緑がない……。

30を超えたのにどうかと思うが、気にしないくらいにお腹が減っている。
迷いを振り切って、オーブントースターで熱々になった唐揚げを齧る。
流石に揚げたての食感にはならないが、衣を感じる歯ごたえの後、肉と脂の旨味と歯ごたえが口の中に広がった。
「……!」
火傷しそうなくらいに熱い脂。先程ふりかけた普段ならしょっぱいと感じるであろう塩気。そして肉の旨味。自分の知る限り、最高の組み合わせが口いっぱいに広がる。
その瞬間、それをしないと勿体ないとばかりに、ご飯を口の中にかき込む。
さっき肉の旨みと脂と塩気が最高といったが、早々に撤回。
そこにお米の旨味が含まれたら、それをさらに上回る旨さだ。
なんだろう。唐揚げの熱さにちょっと火傷しているかもしれない。でもいい。のちに後悔するであろう口の痛さを、無視してしまいそうなくらい美味い。
一口で食べれなかった唐揚げを口に入れ、さらにご飯を頬張る。
それだけのことなのに、こんなに幸せだ。
もっと幸せになりたい。
残りの唐揚げも次々と口に放り込む。ここでようやく、胡椒がいい働きをしてくれることに気がつく。
ごめん。気づいてあげられなくて。
かけた胡椒はガリガリ削るお洒落な奴じゃなくて、昔ながらのテーブルコショウ。
でもこれにはこれの良さがある。どちらかというと、こちらの方がピリピリがガツンとくると思う。
唐揚げに、追いのテーブルコショウを振りかけ、齧りつく。
これもいい。ご飯がさらに減る。
ここで問題が発生。
ご飯と唐揚げの交換レートが、おかしかった問題。
唐揚げを齧るごとに、消費するご飯の量がとんでもないせいで、茶碗の中のご飯が資源枯渇。
もう冷凍しているご飯はない。
いつもだったら、絶望に打ちひしがれている。
……ただ今日は違う。
何故なら、ちょっと奮発して勝ったものがあるから。


それはパック寿司である。

半額シールが貼られていたので、つい買ってしまった。
30%オフならたまに見かけるが、半額シールが貼られていることは基本ない。
だから自分が衝動買いしてしまうのも、無理はない。
唐揚げを引き立てる役割はないが、これはこれで美味い。         小皿に醤油を入れ、ワサビを溶かす。
「よし」
まずはマグロ。醬油をつけて一口で食べる。果たしてこれは本当にマグロなのかとは思うが、美味いものは美味い。
シャリは冷えてはいるが、なんだろう。さっきまでの熱々さとは違うのが、むしろよい。
続いてイカである。ねっとりとした甘みがある寿司ネタ。やっぱり美味い。イカって、とっても美味いと思う。


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