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読書録:金持ち父さん貧乏父さん~技術職の生き方を考える~

古本屋で見つけたので一ヶ月前に購入してずっと放置してたけど、時間ができたので読んでみた。

前から読みたいと思ってた本だった。なんか最近中田敦彦のYou Tube大学で取り上げてまた注目されているらしい。

この本は教えの書と実践の書という2つの構成で別れている。まだ半分しか読めてないので前編とする。(教えの書まで読んだ。)

この本は著者の実の父親(貧乏父さん)と友達マイクの父親(金持ち父さん)の二人が登場する。

金持ち父さんが言うには

中流以下の人間はお金のために働く 
金持ちは自分のためにお金を働かせる

中流以下の人間はお金の不安のためにお金のために働き、昇給したら、車や家を買い、負債を増やし、負債を払うために働くという悪循環になっている。(これれを著者はラットレースと呼んでいる。)

学校ではお金のために働く方法しか教えていない。
お金の勉強を教えていないのだと。

負債と資産を勘違いしているからラットレースに参加せざる得ないのだと。

一方金持ちは、自分のためにお金を働かせる。これは資産(不動産や株式、投資信託など)でお金をうみだしているのだと。

この本が書かれたのは1990年代である。
現在はまだましになっているのかな?と思うところもある。

まだ前半部分しか読んでないけど、頭の中でなんとなく憂慮していたことを、ナイフで突き刺されたような内容であった。

自分は工学系の大学院を修士で卒業し、メーカーに開発職として就いている。
人工知能や機械学習の専門性がある人は新卒1000万などで採用されたりもするが、機械や電気、化学、材料などの専門の人は、メーカーに就職し、高給ではないがそれなりの給料をもらう人が多いと思う。(僕もその中の一人だ。)

大手のメーカーでも年収はたかがしれている。(年収1000万ちょっとぐらいで頭打ちになる。)
そのうち多くは所得税として税金でとられる。残ったお金で何かものを買って消費税を払う。
年収の数カ月分は国のために働いているようなもんだ。
その残った給料の中で、結婚し子供ができればマイカー、マイホームといったローンで負債を抱えていつの間にかお金のため、会社のため、政府のために働くラットレースから抜け出せなくなってしまうのだ。
メーカーで技術職をしてる人(特に機械や電気、化学)は本業で独立も難しいだろう。
早いうちに負債ではなく資産を形成するのが大事なのだ。

ただ、ラットレースが悪いのかと言われるとそうでもない場合もあるだろう。一定の収入があり、お金にもそこまで困らず、定年まで働くのも悪くない。人によって価値観は様々だ。

20代のうち自分がどう生きるのか、しっかりプランを考えておく必要があると再認識した。
ベストな選択肢はないかもしれないが、よりベターな選択をしていきたい。


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