1965年5月25日
私的な話なんですが、つい先日父が世を去りまして。去った後に残ったものをあれこれ整理していました。
ただどうでしても処分しきれなかったものに写真があります。
そしてアルバムを色々整理しておりましたら、その中に母のアルバムがありました。
ちなみに母は父に先立つこと30数年前、私が小学校五年生の時に34歳の若さでこの世を去っております……がんでした。
母が死んだ時、私は10歳で、妹は6歳。不幸中の幸いといいますか、我が家には矍鑠とした祖母が(働き手としても)存命で、母を亡くしたあと、少々荒れ気味だった父を支える形で我が家も、私たち兄妹の教育もよく面倒を見てくれました(とはいえ祖母にもちょっと難はあったんですが、それはまた後日話すこともあるので割愛)。
話をアルバムに戻しましょう。
母は当時にしてはそこそこの美人で、高校時代は演劇部にも所属しており、「ボストンバッグ」という当時沖縄県内で起きた米軍相手の汚職事件を題材にした舞台を演じて、沖縄代表として全国高校生演劇大会に赴いたという人でした(当時、沖縄にとって日本本土は憧れの『故国』であり、そこに特別枠として招かれたということは相当な名誉でしたから、新聞記事の切り抜きが添付されてました)。
さて父と巡り会って私を生む5年前、高校卒業の1965年のアルバムに妙なものが貼り付けられておりました。
新聞記事の切り抜きです。
右の記事、三人並んでいるウチの真ん中が私の母親(当時16歳)です。
どうやら地元のテレビ局が作った自社番組であるドラマの一本に準主役で出てたらしいんですね。
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