歴代の王に仕えてきた軍師のソ・カジョクは仙人のような人物で、都を離れ黒山に庵を結び魚を釣って暮らしているという。
「すてきな山荘ね、チェ・ヨン」
輿から降りた女人は、背伸びをしながら言った。ヨンはためいきをこらえながら、自らの馬を降りた。

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