見出し画像

Breaking Downで野生の霊長類ヒト科ヒト属ヒトを見る

ブレイキングダウンのオーディションをたまに見る。
すごいのだブレイキングダウンは。

人間が長い時間を得て獲得した文化とか文明とか、そういうのに当たり前に染まりすぎた私は、たまに自分が動物なことを忘れそうになる。
しかしブレイキングダウンを見ると思い出すのだ。ヒトもサルの仲間であることを。

ブレイキングダウン出場者は野生そのままの姿である。
よく知らない、そばにいる相手に対し敵意剥き出し、突然立ち上がって「おおっ!?おおうっ!?」などと言いながら額を擦り合わせて、ガンつけをするのだ。おそらく、目をそらした方が弱いオスだということなんだと思う。

これはまさに動物と同じである。
ナワバリをおかしてきた相手に対峙したとき、群れの外の相手に対峙したときなど、動物のオスはまず様子見で相手と力試しをする。
ツノを突き合わせて戦うもの、尾の見事さで競うもの、そのやり方は様々だ。
そして、ヒトのオスは額を擦り合わせて雄叫びをあげて競うのだ。
Wikipediaのヒトの項目に書き加えてもいいと思う。

このように、ブレイキングダウンオーディションは、一見いかつい人々の恐ろしい争いであるが、よく見ると、動物観察番組の一面もあることにも気づくのである。
かなり、チンパンジーの群れの観察に近い。同じ霊長類でも、ゴリラやボノボではない。人間は性質的にかなりチンパンジーに近いのだなと改めて実感する。

彼らはおそらく、極めて個人主義だ。
群れのために戦う意識はあっても、社会に何か貢献しようという気持ちは無いと思う。
変な話だが、喧嘩自慢ではあるだろうが、日本の国土が攻め入られた時に戦ったりはしないと思う(別に戦うのがいいと思ってるわけでは無いが)
でも他の動物だってそうだ。動物だって自分の狭い群れのために戦う意識はあるだろうが、自分達種族全般をアップさせようなんて意識はないと思う。
その点でもブレイキングダウン出場者達は、極めて野生的であると感じるのだ。

しかし野生の群れを見ていると、人間の尊厳とかなんとか言ってられるのは、かなり文明に余裕がある地帯の話なのだなと思う。
尊厳とか平等とかジェンダーとか説いたってまるで無駄である。
私は自分が文明の余裕の中で生かされてるんだなと改めて思う。
野生なら私はひとたまりもないだろう。

今日も文明に感謝!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?