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川勝知事の発言から学ぶもの。

  • ハッキリ物事を言ってくれるので尊敬していた20代♂

  • 水が出なくなるのは本当なので指示している70代♀

TVでやっていた川勝知事を支持する静岡県民の声
この事から分かる「人心掌握の基礎」

  • 「何を言っているか?」よりも「どう伝えているか?」

  • 「本当かどうか?」ではなく「本当と思わせること」である。

これが人心掌握の基礎であり、また、嫌われ者が世に憚る理由でもある。また小売や農業や物作りを馬鹿にする(自分達の方が“知性”が“高い”)と言う発言から分かるように、この方は人間に対して明確に“上”と“下”を決めている。

わかりやすく言えば貴族と奴隷みたいな区分けをしている。

更に踏み込んで言えば県民も「下」に見ているに違いない。それがインタビューの答えからも分かる。意図した通りの印象を植え付ける事に成功しており、また、それ自体を「自分の意思」であると該当の県民は信じているからだ。

人心掌握は掌握された者が「自分の意志」と誤認させる事で完成する。

そもそも「言い方」と「尊敬できる人か」は論理的に別物であるし「本当かどうか」も自分で調べて考えたわけではないであろう。

しかし“尊敬させることができる”のは事実でもあるし“本当だと思わせる事に真実は必要ない”という事でもある。

  • 声の大きい人の意見が通る

  • 自信たっぷりだと説得力がある

  • 間違っている事ならこんな風に主張できない筈だから正しい

明らかに間違っている事柄であっても、世の中に通ってしまうのは上記の心理があるから。そう言う意味で「正論」が常に通るわけじゃない理由がここにある。

それが長年知事をやれた理由であるし、こういう事は栄枯衰退する歴史を見ると理解できる。特に日本の戦争についてが一番腑に落ちると思う。
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おそらく今回も2〜3ヶ月経った6月の辞任も何かしら理由をつけて撤回するであろうことも推察できる。一度ある事は二度三度あるというのは人間だから。

そもそも辞めるのなら今すぐにでも辞めたら良いのだけど、そうはしない事からも明らか。引き継ぎやらなんやらと理由をつけている。

どうして期間を置いたかと言えば「ほとぼりは必ず冷める」という事。ここにも人の心理を利用していて「人は忘れるもの」であり、また「人は飽きるもの」という習性を時間を使い操作している。アッパレだ。

また「知性」という言葉を選んだ事は、実に示唆に富んでいる。
学力でもなく知識でもなく「知性」なのである。定量的なものではなく定性的なものである。これは凄い。

そういう抽象的なものに対して具体的な「高い」という高低を付けるのだから、これはもう信仰の域である表現だ。過去おきた戦争で使われた手法と同じだ。

学校、会社、組織、どこに置いてもこの人心掌握術は役に立つ。それをどう使うかはその人次第。

ただ個人的な意見を言わせてもらうと「誠実」であって欲しいと願う。

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