見出し画像

少年ウルフとかぼちゃお化け

子供の頃の話です。

少年ウルフがまだ5歳くらいの頃。夜中に尿意で目が覚めて2階の部屋から暗闇の階段を歩いていました。自分の家なのにそうじゃないみたいな感じで怖がって階段を降りていた時です。

「どこへ行くんや?」

聞き慣れない声に驚くと階段を降りた先の玄関に何かがいました。僕はそれが恐ろしくなって逃げようとしました。すると凄まじい力で足首をもたれ暗闇から

「どこへ行くんや?」

「どこへ行くんや?」

「どこへ行くんや?」

「どこへ行くんや?」

「どこへ行くんや?」

「どこへ行くんや?」

「どこへ行くんや?」

「どこへ行くんや?」

...気がつくと陽が登っており、母と姉と祖母が少年ウルフを取り囲んでいました。最初に見つけたのは親父だったのですが、単純に寝ぼけているだけだと思い放置した(なんて親だ)そうです。
結局、僕は寝ぼけてここで寝てしまったんだろうと言う事で方が付きました。だけどよく分からない事も事実で...
玄関になぜか姉の盆踊り用の赤い浴衣と貰い物のカボチャが落ちいていました。それからしばらく家の近所で「かぼちゃお化け」という謎の存在が目撃される事が度々ありました。

かぼちゃお化け...君はなんだったのか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?