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黒い女

八王子のとある町で聞いた話。
もともと曰くの多い土地なのか?最もよく聞くのは八王子城や道領堂のことだろう。
ところで、この怪談はご存知だろうか?“黒衣の女性”または“黒いシルエットの女性“というものだ。内容としては、黒い服を着た女性または、黒いシルエットの女性を目撃すると一週間以内に目撃者に不幸が降りかかると言うものなのだという。特に多いのが死傷事故になるパターンだそうで、女性の特徴も黒い、髪が長いと言う点で一致している。調べた限りでは片倉や八王子みなみ野周辺で噂を聞いたという話も多いが、町田と八王子の境という話もある。
大学の後輩にあたる田中さん(※仮称、女性)が目撃したのは大学在学中だったという。その姿を見たのはほんの一瞬だったという。黒いシルエットが校舎の中へ入るのを目撃したという。その日の夕刻、彼女はカーブを曲がりきれなかった車にはねられて重傷を負い、一年の休学を余儀なくされたと言っている。
会社の元同僚・浜野(※仮称、男性)は見たと言うよりは目撃者から相談された経験があるという。相談してきたのは小学校の担任教師で、当時授業中に黒い服を着た女性が体育館の中を見ていて声をかけたことから目が合ったという。その女性が気になった先生は、教え子の浜野と数名の生徒に「誰かの親御さんか?」とそのことを話した。数日後に先生は通勤中に心臓麻痺を起こし亡くなったという。
この二人の話では田中さんは重傷、浜野の元担任は死亡している。他にも被害に遭った人がいるのだろうか? しかし、その黒い女性は何者なのか?幽霊?妖怪?
出会った人間に大怪我または死亡させる点に関して言えば『リング』の貞子を連想させる。貞子に至っては重症者ではなく死者を生む点では一致している。以前謎は深まるばかりだ。その女性は今も獲物になる人間を探して彷徨い歩いているんだろうか...?

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