石鎚山の山開き
西日本最高峰の山、
石鎚山!!
毎年、会社の行事として社員たちと登っています。
2015年から8年目になるでしょうか。
7月1日が山開きで麓から仁・智・勇の御神像を3体山頂社へ。
会社で登る際には女性社員もいます。
7月1日は女人禁制なので、私たちは2日に登ります。
ここでは男女平等とかはありません。やはり伝統が重視されます。
麓の民宿に前泊し朝6時集合で、ロープウェイで成就社まで一気に登ります。そこから山頂へ向けて登山が始まります。
ロープウェイから成就社まで徒歩20分くらいで到着するのですが、毎年ここから落伍者が出ます(笑)
いつも、成就社まで到達すると、山登りをする人は記帳し、登山道入り口へ行き「エイエイオー!!」と登山者の無事を祈願していただいてから出発です。
大概は日頃の運動不足がたたり、厳しい山登りが始まります。
山頂で祈祷がありますので、とにかく全員登らせなくてはなりません。
自分のペースで登って降りてですが、私は登り3時間、下り1時間でいつも計算しています。(昨年は病気の影響かかなりきつく感じました)
そして、この山の見せ場が『鎖場』です。
試しの鎖、1の鎖、2の鎖、3の鎖と4つの鎖があります。大体試しの鎖でギブアップする人が多いかもしれません。普段では体験しない鎖場は自分にとっては新鮮で心が洗われる気分になります。基本的に毎年鎖場はマストで登ります。さすがに下りは基本的にはやりません。
鎖場は絶対ではありません。昔の修験者たちが修行の場として作ったもので、この修験道は石鎚山の開祖として役行者という人物が作りあげたようです。陰陽道といえばなじみがあるでしょうか。その後、日本で一番有名だと思う空海も修行していたようです。
役行者の本は石鎚山のいたるところに売っていますので是非読んでみてください!
なぜ、私がこの山に毎年行くかというと・・・
ある飲み会の席で、弊社の役員が石鎚山というすごい山があると!
そこで、研修大好きな我々幹部は賛同しぜひみんなで行こうと決行。
まあ、そこでの道中はハプニング続きで・・・省略
最初に石鎚山に登った時が、大雨で台風も近づいているとういう日でした。そこで、何度も諦めようかと思いましたが、小さい子どもや老人たちが登っていく姿を見て「よし!」と心に決めてスタートしたことを今でも覚えています。そして、1の鎖、2の鎖では雨が滝のような感じでした。靄(もや)がすごくて、特に3の鎖では全く先が見えない中、垂直に感じる斜面を鎖だけで登っていくと、30~40ⅿ付近まで登ったところで足が外れて宙ぶらりんになりました。その時、走馬灯のように子供たちの顔が浮かび、「まだ死ねない!」と生に対して貪欲な気持ちが湧いてきたのです。
死ぬのが怖いとかではなく、まだ生きなければならないという気持ちです。この時の感情はなかなか味わえないですが、今でも脳裏に焼き付いています。普段の生活の中では味わうことができない感情が刺激的でした。人は死と直面してこそ生と向き合うことができ、そして貪欲な感情が浮かぶんだ。これも煩悩か?でもこの機会を大事に生きていかなければならないと本気で思いました。
だからこそ今現在、病気で簡単に諦めるのではなく、何とか格好悪くても、生きるということに向き合うことに喜びを感じています。
残念ながら今年はみんなと一緒に登りには行けませんでした。
抗がん剤の副作用が酷くなり歩くだけで精一杯で、行っても周りに迷惑をかけてしまうので治療に専念することにして、石鎚山チームのみんなの無事を祈りました。
本日は社員全員が出席する月初めの朝礼がありました。各支店とはリモートでつなぐのですが、石鎚山チームのみんなも無事に元気に出社していたのでよかったです。
7月も社員全員で目標を達成していきましょう!
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