ワイとかんぽと、ポスくまと①
ワイちゃんである。
お気付きの方も多いと思うが、
出身はかんぽ営業マンである。
Twitterのプロフィールでも書いてある通り、
いろいろあってかんぽは嫌いになったが、
郵便局は相変わらず出身母体ということもあり、
また、付き合いは当然減ったものの、仲の良い
友人と呼べるような面々がまだ働いているため
どちらかというと好きだと言える。
現職は全くマーケットが重ならないため
余計に奮起してほしい、捲土重来を
期待したいとも考えている。
もっとも5chのかんぽスレなどをみては
ニヤニヤしながら底辺の系譜が
存続していることを確認するのは忘れないので、
心の底では嫌いなのかもしれない。
さて、これまで特殊な金融機関ということもあり
それまでの不適正募集に端を発した業務停止命令が
監督官庁から下されるまで、イマイチ謎めいていた、
かんぽ営業について紐解いていきたい。
あくまで民営化後の話であるし、それ以前の
営業についてはリタイヤされた諸兄の方が
余程詳しいと思われるのでそこまで詳しくは
ここでは触れない。
答えられる範囲であれば質問にも回答したいと
考えているので、コメントに残していただければ
幸いである。
そもそもかんぽとは何なのか?
これは100年超にも及ぶ歴史ある国策保険が
根底にある訳だが、現場サイドにおいては
郵便貯金の受皿の一つに過ぎなかった。
もともと郵便貯金は預入限度額が民営化前から
微妙に増え続けていたものの
これを超過した場合、超過分で国債の
買付を行うような仕組みであった。
そのため郵便局と利用者の間には
ヘビーユーザー層になればなるほど、
貯金で溢れた部分は簡保へ、という
共通の認識が出来上がっていたのである。
もちろん、この時代は定額貯金の利率は
イカれてたし、簡保の予定利率もいいため
満期の長さと保障の部分で、顧客意向に沿った
棲み分けが充分成立していた。
問題は、本社サイドはともかく
現場サイドではこの認識が市場環境の変化にも
関わらず、不変のまま営業を続行していたことである。
よくワイちゃんが新人研修を受けていた頃に
指導役から言われていたのが、
「かんぽは保険じゃないからな」
この一言に問題が集約されていると思う。
本社サイドはメーカーのかんぽ生命共々
法令と政治、そして各種圧力団体からの
影響で雁字搦めとなり何一つ有効な
手立ても打てないまま、漫然と経営を
続け、現場はとりあえず降ってきた数字を
処理するために、貯蓄?手段としての
かんぽを捌いていた、といえば聞こえがいいが
実際のところはほとんど既存契約を解体するか
定額貯金を預け替えさせていたに過ぎないから
いずれは破綻するモデルではあった。
たまたま八王子だか立川だかのホームラン級の
バカが、問題を詳らかにしたのが
2019年前後というだけでもっと前から
累々と不正は積み上がっていた。
続く