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Webテスト替え玉とじれったい話

 11月22日頃にニュースになった、Webテストの替え玉で逮捕者が出た件、 
ゲーム理論の一種、メリットとデメリットが偏っているけど囚人のジレンマに近いんじゃないかと。

囚人のジレンマ


 囚人のジレンマとは、各プレーヤーが常に利得の大きい選択肢(絶対優位の戦略)を選ぶ場合、協力した場合よりも悪い結果を招いてしまうゲーム。ゲーム理論のモデルの1つ。

囚人のジレンマ:グロービズ経営大学院

  

 今回のWebテストにあてはめると、単純に白黒で分別できるもんでもないけど下記のような傾向があるとして。

 企業側は、協力:緩い監視。   対立 厳格な監視。 
 応募者は、協力:不正しない。  対立 不正する。
  

  • ①企業と応募者が共に協力した場合、どちらにとっても少ない労力でマッチングができる。

  • ②企業が協力的だが応募者が対立的な場合、不正が見逃されやすい。後に能力不足などで不正が浮かび上がるケース、

  • ③企業が対立的だが応募者は協力的だった場合、不正な人材を避けやすくなるかもしれないが、応募者も敬遠するかもしれない。

  • ④企業も応募者も対立的だった場合、多少は不正が見つかりやすくなり意図しない人材の入社は避けられるが、不正する側もより洗練されいたちごっこになる危険がある。

 企業の方に不利益が大きい問題

 選考と不正に限ってもこれだけ、メリットとデメリットが偏っている。

 この件、企業にとっては不正対策強化しても、コスト(費用、労力)が増大するけど、雇いたくない人材を多少はじきやすくなるかもしれないけど、欲しい人材を招くことにつながるかといったら微妙。

 応募者にとっては、選考過程であれ入社時であれ、発覚したとしても不正した事実は拡散しにくく(噂になはるかもしれないがそんなことを態々企業側が拡散するか?って話)。当人に対するデメリットは少ない。
 

より深刻なのは、こざかしさがかしこさになること。

 多くの人がうっすら思っているかもしれないけど、この手の騙してWin-Loseでも自分が勝てばよいとなって無茶苦茶コストが増えるのと、表面的にはズルをたたきつつ自分はズルをやるっていうアレなケースが増えるだろうってこと。




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