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【#元気をもらったあの食事】ウィンナーのポテンシャル
今日は、日清さんとのコラボ企画、ハッシュタグ「#元気をもらったあの食事」です。
この記事の要約は、以下です
私にとっての、貧乏生活を支えてくれたササヤカな贅沢というのは、シャウエッセンのウィンナーでした。
なお、今回は、感想まで用意しましたので、安心してください。
この記事は、最後まで読まなくても、以下のとおりの感想で問題ありません。
あーあの、ウィンナーのポテンシャルの話ですよね。私も、ウィンナー食べれば元気出るのわかりますー
たぶんまだ、AIには、「。」「、」のかわりに「ー」を使うという概念はないんじゃないでしょうか。
こういった一工夫をすることで、より、ニンゲンミがマシ、読み手に優しくなるということだと思います。
まだまだ、私はAIには屈しません。
それでは、本編をスタートしたいと思います。
色々あるウィンナー
まいどまいど、食べ物の話をすると、貧乏生活の話になって恐縮ですが、歳をとってある程度お金を使えるようになってくると、昔話をしたくなるのがサガでして。
実家ぐらしをしていた頃には気づかなかったことなのだけれども、ウィンナーにも種類がある。のだ。ということ。です。
上京して、はじめての一人暮らしで、スーパーへ行き商品棚を見ると、牛肉なんて、とてもじゃないけど手がでる値段ではないのです。
なにせ、こっちは、まだ、バイト先も決まってないのです。
「1食あたり50円でも高い」と思っているわけです。
つらつらと商品を眺めていると行き着くのは、加工品コーナー。
その値段は、なんともまぁ「庶民にやさしい」もので、輝いて見えたものです。
ただ、加工品といっても、いろいろあり、「肉」として食べれそうなのは、ソーセージとウィンナーになりますが、「ソーセージ」という名前がついてスーパーへ並んでいるものは、いわゆる「魚肉ソーセージ」で、子供の頃に、おやつ代わりに食べてきた、総じて「腹の足しにならんもの」の代表です。
そうなると、
「じゃあ、もう、肉は、ウィンナーでいいか」
若者は、そう思うわけです。
ここまででも、相当数の時間を使って吟味しているものですが、それでもまだ、商品を手に取るわけにはいきません。
「ウィンナーにも色々ある」
のです。
メーカーや、内容を見たって、よくわかりません。
そこで、若者は、一番安い、お徳用パックを選ぶことになります。
「ウィンナーなんて、どれも変わらんだろう」と。高をくくっているわけす。
が、それが後に後悔を呼ぶことになります。
シャウエッセンのウィンナー
お徳用パックのウィンナーとは、もう、それこそ、お徳用なのであり、なぜ安いかというと、安いからなのであります。
いや、言葉を濁して書いていますが、もう少し言葉を選びますと、
「お弁当に、申し訳程度に入っているもの」
「腹の足しにしか、ならんもの」
あたりの言葉になるかと思います。
だったら!!!
だっったら!!!!!!
もう少し良いやつ(高いやつ)を買って!!!
大事に食べたじゃないか!!!!!!!
若者は、涙ながらに、思うのです。
ああ、お母さん。
うちは、いいウィンナーだったんだね。
ありがとう、お母さん。
これです。
湯気がたってたり、パリッと半分に割れるCMで有名なこれです。
これが、「ウィンナー」なのです。
とはいえ、背に腹は代えられません。
「食べたいものを食べられるほどの金はない」のです。
以降、若者の食宅では、シャウエッセンのウィンナーは、お金に余裕があるときに出てくるものになりました。
*
唯一無二の存在感。ウィンナーという概念
そんなウィンナーですが、そうなってくると、逆に、「ウィンナーは、ササヤカなもの」という印象が潜在意識に刷り込まれます。
それは、ちょうど、魚肉ソーセージを「おやつ」に感じてしまっていたように。
若者は、オトナになるにつれて、お金に余裕がでてると、そんなササヤカな贅沢品は、食べなくなっていきます。
「それを美味しく食べている自分」とは、貧乏時代の象徴であるからです。
いつしか、ウィンナーは、若者に忘れられ、商品棚に取り残されるようになりました。
ああ、ウィンナー
かわいそうな、ウィンナー
しかし、そんな彼(ウィンナー)は、長い月日のその先で、歳をとったかつての若者と再会することになります。
かつての若者は言いました
「ウィンナーなんか焼いてないで、先に肉焼こうぜ!肉!」
かつての若者の同僚は言います
「ウィンナーでビール飲むのが醍醐味じゃん!」
直火でじっくり炙った、少し焦げた小麦色のお肌!
小さい鍋の沸騰したお湯に浸かった、はちきれんばかりのプリプリなお肌!
かじるとカリッと弾けて溢れる肉汁!!
見て!
僕を見て!
僕はまだ、こんなに美味しいよ!!!
そう。
バーベキューで、彼(ウィンナー)は、かつての若者と再会を果たすことができました。
かつての若者は、懐かしき友を前に、最初は戸惑いました。
俺はもうウィンナーは食べ飽きたんじゃないだろうか。
ウィンナーなど、金のない独身の食べ物じゃないか。
しかし、同僚の言葉に水を差すことはできません。
まぁ、昔を思い出して食べるのも一興か。
そうして、プリプリになったウィンナーを一口食べると、叫びました。
「ウィンナーのポテンシャルよ!!」
彼(ウィンナー)は、再度、かつての若者の買い物かごレギュラーを勝ち取ります。
今度は、晩酌のお供として。
(おわり)
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