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800字短編

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文字通り、800字前後の短編をまとめたものです。
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2014年5月の記事一覧

【金色のつばさ】

※何かオススメの表紙のつけ方ありませんか←

【800字ショートショート】

・ほぼ800字。今回もちょっとズル。文字カウントでは786文字、でも400字詰め換算で3いっているからな……そこだけ妥協。
・シーンを切り取ったもの、一応終わっているもの、特に気にせず書いています。
・定期的に書けるといいなぁ。
・「きんいろ」ではなく「こんじき」と読みます。なんとなく。
・これに関しては、いつか長編の下

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【幸願うブックカース】

※もう表紙ではなく、前書きすることで落ち着いたらしい

【800字ショートショート】

・ほぼ800字。ちょっと今回はズル気味な気がする←
・シーンを切り取ったもの、一応終わっているもの、特に気にせず書いています。
・定期的に書けるといいなぁ。
・ブックカース、初めて聞いたときすごくわくわくしたことを今でも覚えています。

 ↓以下内容

「ブックカース、って知ってる?」
 クラスメイトの木戸成美

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【物理的枕営業】

※表紙を毎回画像で作るのが面倒になってきました……!

【800字ショートショート】

・ほぼ800字
・シーンを切り取ったもの、一応終わっているもの、特に気にせず書いています。
・定期的に書けるといいなぁ。
・前から一度、形にしてみたかったものです。

↓以降内容。

 人気アイドル・理紗は今、シャワーを浴びている。彼女が出てくるのを、男はダブルベッドの端で待っていた。
 男は広告代理店の代表。

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【あかいびん、あおいびん】

【あかいびん、あおいびん】

 俺の目の前には、二つの小瓶が置いてある。
 一つには、半透明な赤い液体、もう一つには、半透明な青い液体が入っている。俺はこの二つの瓶を睨んでいた。ただ真っ白い壁と天井しかない、常識では考えられない場所で。
 俺は、ここに閉じ込められてから、この液体のどちらかを飲むことを要求されていた。
 赤い液体は、知りたいことをすべて知ることができる。だがそれを知った瞬間、俺は死ぬらしい。青い液体は、俺が持つ

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【鎖の意味は】

「……なんだよ、これ」
 少年の腕には、冷たい鎖が巻きついていた。少し動かすとジャラ、と重苦しい音がする。
「鎖よ。鎖を見たのは生まれて初めて?」
 少年の向かいに立つ少女が、かわいそうなものでも見るような、呆れた声を出していた。
「そうじゃねぇよ! 何で、俺の、腕に、鎖なんか巻きついてんだって言ってんだよ!」
「私が巻きつけたからよ」
「んなことはわかってんだよ!」
「――逃げられないように」

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