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④どこまでが歯医者さんの役割ですか?治療家さんも知らないと明日は我が身。皆で考えてみませんか?

歯の調子が悪い、ドクターショッピングをしているような方。そんな患者さんの為と歯医者さんや技工士さんに向けて発信しているので少し専門用語も出てきますが、わからない方はわかるところだけザザットお読み頂けたらと思います。しかし、知らないと困る痛い話です。

何かしらのお役に立てたらいいなと思い配信しています。



まずは大事なこと、仮歯作成時上手くいかない結論はこんなところにあった!!という事で延べていきます。いきなりですが

① ”仮歯作成時のマウントの仕方はどうやって決めているのでしょうか”

咬合平面n

写真では前方のピンの穴のそばに横筋がありまた後ろの柱にも横筋がありその三点を輪ゴムで結ぶと咬合平面です。これだと後ろ上がりすぎでチューイングサイクルとは大きな違いが出てしまいます。あくまでも平均値なので固有の運動とは違ってきますが、ではどのようにすればよいでしょう?


楽な位置のかみ合わせ(下あごの来る位置)は、現在の歯の状態や姿勢で決まります。

上あごの噛む面の溝の向き、また、1本1本の溝の高さによってできる弓形により下あごの滑走が変わります。また、テコの原理になるように支点の歯があり、スムーズな滑走と歯の平面の山谷はストッパーの役割をしています。支点が削られ無くなると下あごは寝た時に下がりやすくなります。(上の6が支点なら6の溝は5や7に比べ一番浅くなります。)

上顎の模型の噛む面を下に平面に置いたときに、模型はわずかに前と後ろにローリング、(前後)でき左右の口頭の高さによってがたつきがなくキレイにローリングできます。特に上顎の歯は舌側の口頭が左右できれいに順に平面につく感じです。

この上顎の歯の形状が頭や頸椎の動きをスムーズにしています。


これに合わせて下あごがカチッと噛む位置を作成すればよいのですが、ここで重要なのが下顎頭の傾斜です。

下顎頭は靱帯で繋がっていますので簡単に奥歯の高さで位置や傾斜が変わります。変わらないように支点が大事となります。

また、下あごの来る位置は干渉を避けます。

上顎の前歯のアーチに下あごの歯のアーチが収まって下あごの前歯の歯の先端が上顎の前歯の裏の厚みの所で寸止めされる状態になっていることが理想で、前歯の裏の形や厚みが計算されなければなりません。天然歯の前歯の裏の形状は、なので真っ平らではないのです。(前歯にガイドがある)前歯の裏に下あごの前歯が均等に滑走できるようでなければ、その外傷によって前歯の根元が割れたり膿んだりします。

そして一番根が丈夫な犬歯が当たってガイド誘導しますが、実は歯は離れるので見た目上はわかりませんが、筋肉が左右対称に引っ張り合い下顎頭に負担をかけないようにお口を動かすためには、頬側の歯の面とその【噛んでいない口頭の長さ】が必要できれいなアーチに見えることが必要です。

下顎も平面に口頭を置いた時に、ガタツキが出ないよう、正中を真ん中とし、左右の土手の高さを同じくしてから歯【噛んでいない方の口頭の長さ】の高さが合うようにします。噛みあっている方の口頭ですと、すり減って顎の水平さが保たれなくなるので嚙み合ってない方の口頭が大事なんです。


歯医者さんによって、現在の楽な位置でかみ合わせを取る先生と、4番5番のかみ合わせの理想的な位置に顎を動かして仮歯のほうを調整する先生がいます。(この際に長年にわたり計算されてできた天然歯のほうを削ると咬合崩壊になります。)

どちらが良いというのはわかってないと思うのですが、目安になる歯が仮歯の場合、本来正しいとされる歯の位置にあわせたほうが生態的に楽になれるんじゃないかと感じました。

噛む位置を口腔内で採取する場合、具合の悪い症状がある場合は、今の口腔内に合わせて採取すると正しい下あごの位置は決まりませんので、(口腔内はマウスピースの高さ分、高くも低くも入っちゃう)

咬合器にセットされるときに正中と土手の奥の高さを合わせて咬合の高さを決める必要があります。この必要性は他の記事で書いている姿勢との絡みがあるからです。

下顎の土手は筋肉や筋膜によって引き合い、傾斜も変わります。

土手の後ろは歯の噛んでいない口頭の高さや噛んでいる溝のとそこにあたる口頭の高さによっても喉の奥側の高さを変えるだけでなく、口蓋の位置も変えます。ですので幅がとても大事です。

前歯や一番奥の歯の位置が変わると顎の来る位置や土手の傾斜が変わってしまい、下顎頭の傾斜も変わるので上下のかみ合わせが狂い支点の高さや奥歯がすり減ってしまいます。(悪い姿勢でも)

ですので、削って合わせるというよりは足してあげた方が体は楽になることが多いです。

口腔内では微調整で済むように土手を合わせた模型をしっかりと作成し、咬合平面、左右バランス、滑走等などを技工士さんと共に診れないと嚙み合わせ修復理論というのはいつまでたっても出来上がらないのではないでしょうか?


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