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【天皇賞(秋)🎯】-分析のカミがお届けする炎の全頭評価#12 @無料記事

先週の菊花賞は、血統・展開・馬場など完璧な分析ながらも、推奨した穴馬は着外に飛んでしまいました😱

今回はそろそろ「本気で的中する」ことを目指し、穴馬に固執することなく全頭を幅広く見ていきたいと思います。

今回は秋競馬における中距離戦線の大舞台「天皇賞(秋)」です。
例年以上に3歳馬の参戦が多く、古馬との力関係が改めて明らかになるレースになります。開催時期や舞台は例年と同じなので、過去のデータも参考にしながら予想していきます!!

出馬表(netkeiba.comより)

データ

コース・馬場

東京競馬場左回りの2000mコースです。一般に大箱と言われるコース設定でコーナーは3つ。左回りや小回りが苦手な馬でも比較的走りやすいコースです。スタートしてからすぐにコーナーがあり、枠やペースに傾向が出やすくなります。最後の直線は新潟競馬場に次ぐ長さを誇り、ゴール前は坂があるなど末脚の持続力が求められる舞台です。

馬場については、中間は雨が少なかったためパンパンの良馬場に近い状態です。先週は内を空けて走る傾向も見られましたが、今週からBコースに変わったこともあってフラットな馬場になっています。時計が出やすいコンディションなので、追走力や持ちタイムも重要になってくる状態です。

枠順

枠順は内枠有利。スタートしてからすぐにコーナーがあるのでスムーズに位置をとれる内枠が有利になります。過去5年のデータを見ても、二桁枠番は2018年3着のキセキのみ(この年は13頭立ての少頭数)。外枠は基本的に割引で、大外枠に限っては過去10年で「0-0-2-23」。内に入った馬を積極的に狙う形がベストだと思います。

脚質

脚質は差し有利。長い直線で差してこれる末脚がかなり武器になる舞台です。とはいっても位置取りが後方になりすぎるとチャンスは少なく、4コーナーでは中団前後にいるのが理想です。昨年勝ち馬のエフフォーリアは4角6番手、一昨年の勝ち馬アーモンドアイは4角4番手、その前は2年連続で4角5番手の馬が勝利するなど、最終コーナーで好位にいることが必須条件と言えます。

血統

勝ち馬を探すならサンデー系よりも欧州系です。もちろんディープ産駒の好走例はあり過去4年連続で馬券には絡んでいますが、いずれも勝ちきれずに2着以下に終わっています。勝ち馬ではキングカメハメハ産駒やロードカナロア産駒などのキングマンボ系が目立ち、長く脚を使える個性をもったタイプが好走する傾向にあります。欧州背景が強い馬を本命で、サンデー系はヒモで買うのがデータ的には推奨できる買い方です。

厳選穴馬評価

予想のポイント

展開です。能力の高いメンバーが揃っており、人気馬は調教の過程も不安が少ないです。そのため、スタートで後手を踏んだり仕掛けどころをミスしたりするなど些細なミスをすると勝てないレースになりそうです。特に逃げ馬がどのペースで飛ばすか、それにどの位置から付いていくかによって戦局が大きく変わることが想定され、4角で好位にいることができるかどうかで勝ち負けが変わると思います。

全頭評価

評価 S・・・顕彰レベル
   A・・・G1レベル
   B・・・G2レベル
   C・・・重賞レベル
   D・・・条件戦レベル
   E・・・新馬戦レベル

1.マリアエレーナ

マリアエレーナ(netkeiba.comより)

総合評価 B
能力  B
血統  C+
展開  B
データ C
妙味  B

プラスデータ
前走小倉記念は好位から上がり最速を出して5馬身差の圧勝と、充実期に入っています。枠や展開については申し分なく、前走レベルのパフォーマンスができればこのメンバーでも十分馬券内の可能性があります。データ的にも牝馬の馬券内率は高く、過去3年では複勝率が50%を超えています。高速決着は歓迎の口で、ペースが上がってもむしろチャンスが増えるでしょう。

マイナスデータ
前走G3組がここ10年で「0-0-0-10」と一頭も馬券に絡んでおらず、格が落ちるのはどうしても不利になります。加えて、東京芝の好走実績がない馬は過去10年で「0-2-1-51」と不振のため、初舞台のこの馬にとっては不利なデータになります。

2.カラテ

カラテ(netkeiba.comより)

総合評価 C+
能力  C+
血統  B
展開  C+
データ D+
妙味  B

プラスデータ
前走の新潟記念では、人気薄の立場ながら長い直線を差し切って勝ちました。その末脚はこの東京競馬場でも武器になり、中距離で力を発揮し始めた今の状態であれば勝負できる可能性は十分あります。枠も好走率の高いところに入り、両隣の先行馬を見ながらレースを運べれば直線で上位まで食い込んできてもおかしくないでしょう。血統的にもキングマンボ系のトゥザグローリー産駒で、条件は良いと思います。

マイナスデータ
マリアエレーナと同じく、前走G3組がここ10年で「0-0-0-10」と一頭も馬券に絡んでいないのは不利になります。加えて、前走は速い上がりで勝ち切りましたが本質的には上がりがかかる条件の方が向いているタイプで、万が一ペースが緩んで瞬発力勝負になると分が悪くなるでしょう。馬齢に関しても6歳以上の馬は不振で、仕上がりが気になるところです。

3.パンサラッサ

パンサラッサ(netkeiba.comより)

総合評価 C
能力  B
血統  B
展開  C
データ C
妙味  C

プラスデータ
言わずと知れた令和のツインターボで、内枠に入ったことでスムーズに逃げられる展開になるでしょう。キングマンボ系のロードカナロア産駒で、母父も欧州の名種牡馬モンジューとタフで持続力の高い脚が魅力です。

マイナスデータ
近走でスタートから出足がつかない競馬が続いておりスムーズに逃げられない可能性もあるほか、直線の長い東京競馬場で常にマークされる立場になるのは不利でしょう。同型との兼ね合いも気になるところで、今のような時計が速く上がりの速い舞台よりも、楽に逃げられて上がりがかかるタフな条件の方がベストのように思います。

4.ポタジェ

ポタジェ(netkeiba.comより)

総合評価 C+
能力  B
血統  C+
展開  C+
データ C
妙味  B

プラスデータ
前走はコンディション面や相手関係から掲示板外になりましたが、叩いて調子は上昇傾向です。データ的に見ると、ここ10年の勝ち馬はすべてG1ウィナーから出ており、大阪杯勝ちの実績があるこの馬にも権利はあると見るべきでしょう。前走毎日王冠組も成績として相性が良く、速い流れになりそうな今回は前走が良い経験になる可能性も十分あります。

マイナスデータ
勝ち馬が出ていないディープ産駒なので、さすがにこのメンバーだと単勝は買いづらいです。ある程度良い位置をとらないと厳しいタイプなので、スタート次第というところもあるでしょう。速い上がりが求められる舞台よりも多少上がりがかかった方が得意なので(5歳になって特に)、今の良馬場だとどこまでやれるか、というところだと思います。

5.ダノンベルーガ

ダノンベルーガ(netkeiba.comより)

総合評価 C
能力  C+
血統  C+
展開  C+
データ C
妙味  C+

プラスデータ
皐月杯、ダービーは惜敗ながらも、共同通信杯では強い勝ち方を見せておりこの世代では地力上位です。共同通信杯ではこの東京の舞台で高いパフォーマンスを示しているので、適性はあると見るべきでしょう。末脚も確かで長い直線は向いていると思いますし、決して軽視できない一頭です。

マイナスデータ
G1での実績が足りない部分はマイナス材料です。そもそも3歳馬のデータが少ないですが、同世代のG1で馬券外の馬が好走している例はほぼ見当たりません。加えてハーツクライ産駒は晩成型なので、できれば来年以降で狙いたいところです。

6.ジオグリフ

ジオグリフ(netkeiba.comより)

総合評価 B
能力  B
血統  B
展開  C+
データ B
妙味  C+

プラスデータ
前走ダービーは距離適性のせいか案外な結果でした。ただ、皐月賞では見事な差し切り勝ちを見せており、同距離の2000mに戻るのはプラスでしょう。ダート馬も輩出するドレフォン産駒ですが、母父にキングカメハメハが入っているので持続力のある脚が持ち味です。G1勝ちの実績もあるため、データ的な後押しもあります。

マイナスデータ
皐月賞の中山で勝ちきっているようにタフな脚が持ち味である反面、上がりが速い展開になると不利です。ある程度の位置から競馬をしないと武器が生きないため、位置取りも重要になってきます。加えて、ドレフォン産駒は早熟の傾向があるため、秋以降にどれだけの競馬ができるかここが試金石になりそうです。

7.イクイノックス

イクイノックス(netkeiba.comより)

総合評価 A
能力  A
血統  B
展開  B
データ B
妙味  C

プラスデータ
皐月賞・ダービーともに2着で惜しくもG1には手が届いていませんが、実力は古馬を含めても上位です。血統的にもサンデー系ではパワーに秀でたキタサンブラック産駒で、持続力の高い脚が持ち味です。前走では少し後手を踏みましたがそれでも2着まで伸びてきているため、位置取りはあまり関係なく東京の長い直線であれば上位争い必至です。

マイナスデータ
他の3歳馬と比べてもキャリアが少ないため、揉まれたり追走が速くなりすぎたりすると戸惑う可能性があります。G1勝ちはありませんが、G1で2着が2回あるため格的に特別見劣りすることはありません。もし位置取りがあまりに後方になれば、たとえ長い直線だとしても勝ちきれない可能性があるので、そこは注意すべき点でしょう。

8.シャフリヤール

シャフリヤール(netkeiba.comより)

総合評価 B+
能力  A
血統  C+
展開  B
データ C
妙味  C+

プラスデータ
国内外のG1勝ち実績があり、このメンバーの中では格最上位です。位置取りも極端に後手を踏むタイプではないため、好位から良い競馬をできる可能性が高いです。ペースが緩んで瞬発力が活きる展開になれば上位にくる可能性はさらに上がるでしょう。

マイナスデータ
勝ちきれないディープ産駒というのが不安点ですが、馬券内という意味であれば可能性は十分あります。前走海外かつ次走が決まっている状態なのでコンディションの見極めは必要ですが、ある程度仕上がっていれば能力は間違いなく上位なので馬券に絡んでも全く不思議ではないでしょう。

9.ジャックドール

ジャックドール(netkeiba.comより)

総合評価 B+
能力  B+
血統  B
展開  B
データ B+
妙味  C+

プラスデータ
前走札幌記念では控えて、逃げるパンサラッサを差し切り勝ち。今回につながる経験の多いレースでした。モーリス産駒は今開催の東京で好成績を収めており、控えても長く差し脚を伸ばせれば勝つ可能性は高いでしょう。枠もギリギリ好枠で、内の人気馬を見ながらレースを進められるのもプラスに働くと思います。

マイナスデータ
G1勝ち実績がなく、初G1参戦となった大阪杯ではペースが上がって苦しくなったこともあり、パンサラッサが前走より飛ばすと思われる今回のペースにどれだけ向くかは不安な点です。鞍上も決してG1実績は豊富ではないので、仕掛けどころをミスすると目標にされる可能性はあります。

10.ノースブリッジ

ノースブリッジ(netkeiba.comより)

総合評価 C
能力  C+
血統  B
展開  C
データ C
妙味  C+

プラスデータ
前走毎日王冠は天皇賞好走のローテ。その前走では、先行していた戦歴から一転して控える形になりながらも、強いメンバー相手に上がり2位の脚を繰り出して掲示板に載りました。レースごとにパフォーマンスは向上していますし、ジャックドールと同じモーリス産駒で今の舞台には条件的に合っている印象です。

マイナスデータ
前走レコード決着で負けたように、時計の速いレースになると分が悪いところがあります。加えて、陣営が枠順に関してネガティブなコメントをしていたように、位置取りに不安がみられる点もマイナスです。

11.レッドガラン

レッドガラン(netkeiba.comより)

総合評価 C
能力  C
血統  B
展開  C
データ D+
妙味  C

プラスデータ
今年の重賞では2勝を挙げており、状態としてはメンバー上位だと思います。連覇を成し遂げたアーモンドアイと同じロードカナロア産駒で、血統的な後押しもあります。新潟大賞典では1分57秒台の決着に対応しており、高齢馬ながら高速決着にも強いと言えます。

マイナスデータ
過去7歳馬が馬券内に入った例はなく、馬齢が大きな壁になります。G1初挑戦にしても相手が揃っている印象で、好位から運んだとしても掲示板に載れば十分といったところではないでしょうか。

12.バビット

バビット(netkeiba.comより)

総合評価 C+
能力  B
血統  C+
展開  C
データ C
妙味  B

プラスデータ
前走オールカマーは1年7ヶ月の休養明けながら見せ場を作っての4着と、十分に復活を印象付ける内容でした。血統的にもタフさはメンバー随一で、万が一パンサラッサが包まれた際には逃げれば好勝負ができるほどの力があります。スタートも早いため、理想的な位置から運べる可能性も高いでしょう。

マイナスデータ
やはり休養明け2戦目というのは気になるところです。今回速い追走も試されるうえに同型も揃っている条件で、好走のためには不利の方が多い印象です。長距離中心に使われていたことからも、ゆったりと追走できるレースの方が向いていると思います。

13.アブレイズ

アブレイズ(netkeiba.comより)

総合評価 C+
能力  C
血統  C+
展開  B
データ C
妙味  C+

プラスデータ
前走府中牝馬Sでは休み明けということもあって掲示板までが精一杯の内容でした。ただ、その前のヴィクトリアマイルでは強いメンバー相手に上がり最速を記録しており、末脚は大きな武器です。短い距離を経験しているため追走には苦労しないと思いますし、タフなキズナ産駒なので距離もこなせると思います。牝馬のレース成績が良いことも後押しの材料になるでしょう。

マイナスデータ
持ち味を活かそうとすると位置取りが後ろになってしまう可能性が高いので、差し遅れが不安点です。枠も外に入ったことでなおさら位置は悪くなることが想定されます。加えてこのメンバーの中では格も劣るため、実際どれだけやれるかといったところでしょう。

14.ユーバーレーベン

ユーバーレーベン(netkeiba.comより)

総合評価 C
能力  B
血統  C
展開  D+
データ C
妙味  C

プラスデータ
近走は目立った成績が出ていませんが、東京競馬場で行われたオークスでは同世代の牝馬を圧倒。広いコース向きなので舞台適性はプラスです。前走時は太く映った馬体も今回は絞れてくるようなので、状態は上向きと見て良いと思います。牝馬の好走率が高いというのもプラスのデータでしょう。

マイナスデータ
やはり近走の不振が気になるところで、前走のレースぶりからもまだ復調気配は感じられません。ゴールドシップ産駒なのでペースとしてもなるべくゆったりとした追走の方が合っていると思います。枠も不利な外枠ですし、ゲートもそれほど得意ではないので位置取りの不安も大きいです。

15.カデナ

カデナ(netkeiba.comより)

総合評価 D+
能力  C
血統  C
展開  D
データ D+
妙味  D+

プラスデータ
高齢になっても衰えはあまり感じさせず、展開によっては上位浮上もある一頭です。4年連続馬券内に入っているディープ産駒というのも好材料でしょう。

マイナスデータ
やはり前走G3であることや、好走例の少ない大外、追い込み脚質で位置が悪くなりやすい点などがマイナス材料として挙げられます。高齢という点もマイナスで、このメンバーの中ではさすがに厳しいデータの方が多いです。

予想


◎イクイノックス
○ジャックドール
▲ジオグリフ
△シャフリヤール
△ポタジェ
☆マリアエレーナ


◎は3歳馬のトップであるイクイノックスで。大箱で上がりが求められるこの舞台設定にはぴったりで、キャリアは少ないながらも地力で他馬を圧倒させられると思います。キタサンブラック産駒として秋以降の成長力にも期待したいところで、あまり位置取りが悪くなりすぎない限りは馬券内の可能性が最も大きいと思います。

○はジャックドールで。好位を追走できる可能性は非常に高く、前走のようなパフォーマンスを見せられれば問題なく馬券内に来ると思います。人馬ともにG1経験が浅いので、流れにどれだけ対応できるかという点で評価を下げましたが、不安点は少なくこのメンバーでは積極的に評価したい一頭です。

▲はジオグリフで。ペースが流れて多少上がりがかかる条件になりそうな点はこの馬にとってプラスだと思います。完成が早いドレフォン産駒ですが、母父のキングカメハメハが奥をのぞかせているようにも思うので、あまり人気していない状態であれば好走に期待したいです。

△はシャフリヤール、ポタジェで。シャフリヤールは、ここが勝負という仕上げではないですし血統的にも強くは推せないものの、格はメンバー最上位なので地力で馬券に絡んでも全く不思議ではないと思います。ポタジェは、今回上がりがかかる展開になれば上位も期待できる一頭で、人気薄の中では実力も高く枠も良いため買い目には入れておきたいです。

☆はマリアエレーナで。好走率の高い牝馬、かつ最内枠に入って良い位置をとれる可能性が大きいという点で評価を上げています。パフォーマンスの高かった前走から条件は変わりますが、今の充実度に期待したいです。

さいごに

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※10/29時点での予想です。
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