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実録・鉄道トラブル(その2)編成変更(2007年6月26日の日記)

 はくたか(681系)の1編成のSIVが故障し、全検だか要検で入場していて予備車が無い。
 そう言うわけで能登編成(489系)を使うことになった。
 しかし、1往復する内に修理してその後はちゃんと68系を使える予定だったのだが、思っていた故障箇所を修理してもダメだったようだ。
 そのため、明日以降も能登編成を使わざるを得ないということで、関係箇所に連絡。
 全ての手配が終わった後で、治りましたとさ。
 すぐに68系に復す手配を行った。
 まぁ、治ってよかったと言うことで・・・。


*解説

能登編成:
489系電車で北陸新幹線が長野開通まで信越線経由で金沢ー上野間を走っていた特急列車 白山のために作られました。
横川ー軽井沢間の勾配を機関車と併結して登るためにいくつか他の車両に無い装置が取り付けられていました。
車両番号の前に白い・が打ってあるのが横川ー軽井沢間を運転できる車両の証でした。
上越新幹線開業と同時に白山は廃止され、同じ区間を走っていた急行 能登は上越線経由で運転するようになり、その能登に489系が使われていました。

はくたか:
現在では北陸新幹線の金沢ー東京間を運転する停車タイプの列車の愛称になっていますが、北陸新幹線開業前は金沢ー越後湯沢間を運転する特急列車の愛称でした。
越後湯沢で上越新幹線に接続して金沢と東京を結んでいました。

 今回はトラブルと言う程の事ではありませんが、結構頻繁に発生する事象です。 
当時まだ489系が健在で急行能登に使われていました。

 これも今はなき特急はくたかの681系が故障して予備車が無い時に良く能登編成(489系9両編成)を充当していたんです。

 ただし、681系はほくほく線内を160km/hで走りますが、489系は130㎞/hしか出せないため遅れます。
 そのため、越後湯沢で上越新幹線へ所定接続できなくなってしまいます。なので、単に編成が変わって、はくたかの指定席が変わるだけでなく、越後湯沢で接続する新幹線が変わるため新幹線の指定席変更も発生し、各方面に負担がかかりますからできればやりたくないわけです。
 この時は結局681系の修理が完了したので、翌日以降の編成変更は取消になったのですが、各種手配が完了後だったので、元に戻す手配が必要になり、これはこれで2度手間になって担当者の精神的な負担は大きかった。
 しかし、お客様にとっては良い事なので、最終的には少々の納得感が出るのが救いでした。

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